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第59話 こいつの命がどうなってもいいのか

 一撃一撃が恐ろしい、避けるので精一杯だ。と言うか移籍で新しく手に入れた鎧がなければ確実にすでに細切れになってしまっているだろう。それに体制がよかった銃も多数あり狙われているのは自分だけだ。適当にリボルバーを撃つ。防がれるが少しは時間が稼げる。

「パス」

 弾切れになったリボルバーを後ろに投げる。

「次の銃です」

「助かる」

 後ろから銃が飛んでくるが目をそらせないために、鎧に勝手に受け取らせる。その間も切られるが、相手も自分を倒したあとどうするのか悩んでいるのか、突撃してこないからそれもまだ生きてる理由だろう。銃が腕の辺りまで来る。

「ってS2かよ」

 アサルトライフルのためにこんな格闘戦では使えない、投げ返そうとする。

「空きあり」

「くそっこの状態で」

 鎧を動かしトリガーを無理矢理引く。狙いは定まらないがこの近距離だ当たる。

「うっ」

 敵の体制が崩れる。

「今だ」

 タックルをかます、馬乗りにさえなればどうにかなるだろ。

「とでも言うと思ったか」

「えっ」

「タナカさん」

 タックルをかましているためこちらの体制が崩れてしまっている、足をかけられると簡単に倒れる。倒れたところに馬乗りにされる。うつ伏せなので抵抗できない。

「動くな」

 首にヒヤリとしたものが、剣でも押し付けられているのだろう。

「武器を捨ててさっさとこっちに来い」

「くそっ、分かった」

 首を横に向けると、アルフ達は全員武器を捨てて出てきている。

「おい、これだけかまだいるのはわかってるんだぞ」

「ここにはこれだけしかいねぇよ」

「嘘をつくなあと1人の反応があるんだ」

「………嘘だと思うなら見てみれば」

「そう言って動いた所を襲うつもりだろ、なっ後ろの女」

「っ」

「おっと武器を捨てな、こいつが死ぬぞ」

「タナカごめん」

 何かが落ちる音がする。だがササキがいない。

「これで全員か」

 そしてそれに気づいていない、まだ逆転のチャンスはあると思いたい。

「おいそこの男、お仲間の手をしばれ」

「俺か」

「こいつの命がどうなってもいいのか」

「…分かったよ」

 アルフがリズ達の手首を紐で縛る。最後の切り札として背中から弾丸を打ち出せる筒を大量にばれないように作り出す、弾は腕のS2からだからこれだけでは倒せないだろうが、大量に同時に撃ち込めば多少は効果が出るだろう。だがこれだけでは勝てないし逃げられもしないだろう。

「おい早くしろ」

 ついでに太い棒状の物を即座に出せるようにする、出来ることはこれくらいだ。その時指に赤い点が当たる。それが5回点滅する。次に4回。それによってこれがササキの合図だと気づく、これに合わせて隙を作ればいいのだろう、落ち着け、落ち着けと言い聞かせる、3回点滅する。

「これで終わったぞ」

 2回。

「なら次は」

 1回。

「食らえ」

「くそ、こいつまだ」

 背中から弾丸を発射する。

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