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第55話 私タナカと結婚します

 着いたところはただの木造2階建ての一軒家であった。そばには車庫がわりであろう小屋などがたっているだけだ、この世界ではどこにでもありそうな建物であった。

「ここが我が家だ」

「早くついたわね」

「そうだろ、これ速いだろう、それとな見てろよ」

 小屋の手前の地面が沈み出す。

「えっ」

「はっはっはっ凄いだろこれ」

「何よこれ」

「さあ」

「いままで住んでて知らなかったわ」

「イリアちゃんには言ってなかったかしら」

「聞いてないわよ」

 小屋の下はシェルターのような武器庫となっており武器や車両、食料などが多数しまってあるようだ。

「………なにここ」

「昔私たちが住んでいたところよ」

「今は車庫兼保管庫がわりだな」

 空きスペースに停める。

「みんな降りてくれ」

 ハンヴィー改から降りる、自分達は荷物の用にだが。

「よしじゃあ上に案内しておいて」

「わかったわあなた、イリアちゃん達ついてきて」

 部屋のすみにあるエレベーターのようなものに乗る。かなり大型だ。ボタンを操作すると少し震動しエレベーター特有の浮遊感があり止まる。そしてそこから出るとそこはキッチンだった。

「ここに繋がってたのね」

「そうなのよ、このあたりはあなたに触らせなかったでしょ」

「………お邪魔します」

「お邪魔します」

「失礼します」

「自分の家のようにのんびりしてね、私は食事を作ってるから。あっイリアちゃんこの家案内してあげてね」

「分かってるわよ、みんなついてきて」

 イリアに案内され家の中を探索する。

「けど驚いたわよ、あの魔王がおじいちゃんで家にいるなんて」

「そうだよな、何だかんだで殺しあった相手なんだけどな」

「………あの時は怖かった」

「そうよね」

「でこの部屋は何なんだ」

「この部屋は図書室よ、昔から集めた本が多くあっておばあちゃん曰く貴重なものが多くあるそうよ」

「中を見ても」

「いいわよ」

 中を開くと本が山のように積んである、文字はわかるが貴重なものかはわからない。

「次にいきましょう」

 1階が済み2階へと進む。1階は様々な部屋があり、2階は寝室があるだけのようだった。案内はすぐに終わる。

「イリアちゃん達ご飯ができましたよ」

 キッチンの方へと戻る。そこにはササキも来ておりこの部屋に全員が揃う。

「それじゃあ食べるか」

 食事は普通に美味しい、その食事を食べながらササキが話を切り出す。

「それで結局何しに来たんだ」

「私から話があるの」

「なんだい」

「私タナカと結婚します」

 場が一瞬でおかしくなる、ササキに至ってはリボルバーを何処からともなく出しておりこちらに押し付けている。

「何か言いたい事は」

「………ははははぁ」

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