第50話 今が楽しいし
外に出ると森の中なのだが遠くの方に大きな山が見える。
「メリベルあれって」
「………私達ドワーフが住んでる山」
「しっかし煙吹いてるんだが危なくねぇのかよ」
「………大丈夫噴火するまでまだまだ時間はあるって言い伝えられてる」
「ならいいんだけどよ」
「………ここの場所が大体わかった後2日くらいで国境沿いまで行ける」
メリベルの案内で森の中を進んでいく。辺りを見渡すが木ばかりで怪しいものはなさそうである。
「そう言えばイリアとメリベルって魔術学校ってところで知り合ったんだよな」
「ええ大分前にいったわね」
「学校ってどんなところで何で知り合ったか詳しい話聞いてないから聞いてもいい」
「ええいいわよ、前にもいったように初めの1年間は基本的な事を学んで次の年から専門分野をやっていくんだけど私とメリベルは初めの1年の時に知り合ったの」
「………2人共少し種族の中では変だったから友達少なかったし」
「たしかイリアはクォーターでメリベルはドワーフにしては背が高いんだっけ」
「だから友人もできなかったから1年間一緒に過ごして、で2年目からは私は魔術師の勉強して」
「………私は魔術騎士の勉強してた」
「で2人で冒険者になったのよ」
「なるほど」
「魔術師は大変だな学校いったり」
「ならアルフは」
「村で剣技とか冒険者の心得とかを習って村から飛び出してきたからな、なぁ俺帰った方がいいと思うか」
「帰りたいんなら寄ってもいいけどさ」
「ほぼ全員の反対押しきって逃げ出すようにしてきたんだか、さすがに犯罪者じゃないことぐらい伝えた方がいいよな」
「そりゃあそっちのほうがいいとは思うけど」
「なら最後でいいって逆だから街に帰ってから用意していった方が良さそうだな」
「それならそうでいいんだが」
「私はその」
「リズは言わなくていいよ」
「はいすいません」
リズは親にギルドに売られ奴隷となっているおり、あまり話したくないだろうから止める。
「でタナカはたしか」
「女神に村人として生きろって送り込まれただけだよ」
「………その女神ってどんな人なの」
「どんな人って言われても、なんと言うか研究者ぽかったよ送り込んだ理由がどこまでやれるか見たいとかだったし」
正確に言うとチートと呼ばれる物を与えずにどこまでやれるかと言うものであったが、変に説明しづらいのでごまかす。一応は異世界転生基本セットと呼ばれる、標準的に使われている言語の知識や普通に入手する抗体などを与えられたがそれ以外は一切ない、だから何か病気が流行ればかかるだろうし、日本語と現地語以外で書かれたものや話はなんかは一切読めないし理解できない。
「そうなんですか」
「まあでもどんな理由だろうともう気にしてないよ、今が楽しいしこれ」
「タナカさん誰か来ます」
その言葉を聞き話をやめ、銃をとり周囲を警戒する。
「タナカ多分逃げた方がいい、国境沿いでやりあったら騎士なんかがすぐにとんで来る」
「だよな、リズどっちからかわかる」
「後ろからです」
「なら前には行けるわね」
「なら全力で逃げるか」




