第46話 護衛をお付けください
メリベルにも土下座して許してもらう。
「でこれからどうしようか」
「………どうするって私の家に来るんじゃ」
「そうしたいんだけど、追われてるし犯罪者になってる、行って大丈夫なの」
「………それは」
「ならタナカ、私の方に来ない。住んでるのどこからも離れてるし犯罪あんまり気にしないだろうし」
「………それがいい」
「ならそうしようか、でどうやって向かおう」
「えっと戻って南に向かえば行けるけど」
「正規のルート使えないから国境無理矢理越えないといけないよな」
「タナカ前に使った電車だっけ、ないの」
「ないらしい」
「つまりどうにかして自分達の力だけで国境越えるのか」
「そういやここの出口って話に聞いただけなのか」
「後で聞いてみるか」
「………タナカやっぱりこのまま進んでくれない」
「急に変わりすぎじゃ」
「………国境越えられそうな道知ってる」
「……はい」
「………国境付近の町にちょくちょく行ってたから」
「けど捕まったりしたら」
「………大丈夫、家族に会いたくないだけで捕まるのは怖くないから」
「なら一旦このまま進んでメリベルの案内で国境を越えようか」
「知らない所行くよりはそっちの方がいいな、それで行くか」
「そうね、私も賛成よ」
「私もタナカさんに賛成します」
「タナカ様また外に出られるつもりですか」
スライムが入ってくる。
「出るけど何か問題が」
「はい、止めはしませんですが、護衛をお付けください」
「護衛ってさすがにそのままつれ歩くわけには」
「分かっております、ですからお時間をいただきたく」
「それくらいなら別に」
「ありがとうございます」
「まだ時間かかりそうなら食事くれない、お腹空いてて」
「分かりました、ただいま用意いたします」
スライムが出ていく。
「ならもう少し待つか」




