第42話 私は戦闘用液体金属使用ロボット『*****』です
中に入る、真っ暗だったので松明を取りだし火をつけてもらい、自分とアルフ、リズ、メリベルが持つ。それによって辺りがわかるようになる、辺りを見渡すと洞窟のなかがよくわかるようになる。洞窟は移動用に作られたのか大分広い。だが分かったのはそれまでだった。なぜなら松明消えたためだ。
「えっ」
明るい所から急に暗くなった為になにも見えなくなる。
「何がおった」
「魔術とかじゃないのか」
「魔術なら明るく光はずだから違うわ」
「………銃は」
「それなら銃声がするはず」
「………ひとまず隠れて」
メリベルの声がする方に駆け寄る。だがなにかに当たる音がした。
「うっ………ダメ防げない」
「伏せろ」
「っああ分かった」
その場に身を投げる、後は当たらないことを祈るしかない。また何をされたか分かった。撃たれたのだ、サイレンサーの様なものを使い銃声を消しているのだと考える。だが敵は何だか分からない。
「メリベル大丈夫」
「………大丈夫肩撃たれただけ、でもすごく痛い」
「メリベルの近くにいるのは」
「タナカさん私がいます」
「リズメリベル引きずって下がれ」
「ですがタナカさんが危険に」
「分かった私も時間を稼ぐわ、エレナをお願い」
「分かった、俺がつれて下がる、タナカ、イリア死ぬなよ」
「ああ、わかってるよ」
武器は腰に差してあるソートオブショットガンしかない、S2は馬車に積みっぱなしだ。こんな時には連射ができるS2があった方がいいのだがないのだから仕方がない。あるもので何とかするしかない。
「イリア準備は」
「できてるわ、タナカは」
「できてる」
「ならタナカが合図して」
「分かった、3」
伏せたまま体を起こす準備をする。
「2」
準備はできた。
「1」
体を起こす。
「今」
急に奥の方から光に照らせれた、眩しく前が見えなくなる。それでも引き金を引く。当たった音はしない。弾を装填し直してる間にどんどんと目が段々となれてくる。そこにいたのは銀色の物体、スライムだった。
「タナカ様落ち着いてください」
それは日本語や聞いたことのない言葉ではなくこちらの世界の言葉だった。そのスライムがぞろぞろと現れる。
「着いてきてくださいシェルターに案内します」
そしてそのスライムに着いていく、撃たれたメリベルも、いつの間にか気を失っていたエレナも、馬車もスライム達が運んでいるようだった。
スライムに案内され遺跡、いやシェルターに入る。そして広い部屋に案内される。
「攻撃をしてしまい申し訳ございませんでした」
「いやまあ誰も死んでないし構わないよ」
「傷つけてしまった方に関してはこちらが責任を持ち治療致します」
「で誰なのか聞いていい」
「分かりました私は戦闘用液体金属使用ロボット『*****』です」




