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第40話 仕方ねぇよ

 少し目をつぶっただけなのだが、寝てしまっていた。

「うわっ、寝てた」

「おうタナカやっと起きたな」

「そんなに寝てたの」

「そうだなかなり寝てたぞ、もう大分暗くなって来てるし、野営の準備も始めてるし」

 見渡すと日が傾き、沈みそうになっていた。大分時間がたっていたと言うことだろう。

「そんなに疲れてたのか」

「いや、その、………ごめん」

 素直に謝る。

「まあ仕方ねぇよ」

「そう言ってもらえると気が楽だけど、火の番は自分が多目にしとくよ」

「おう頼んだぞ」

 アルフ達が歩いてる間寝ていたのだからこれぐらいは当たり前にしなければならなさそうであった。

「あっそうだタナカこれってタナカの世界にもあったんだよな」

 そう言ってそう言って手に持ったグレネードを見せる。

「あったけど」

「使ったことは」

「偽物ならあるけど」

「何個かあるんだし使ってみないか」

 実物は見たことないのですごく興味があり、頷く。

「なら使い方は」

「えっとピン、いや魔力を流して遠くにぶん投げればいいはず」

「それだけ」

「ああ、けどできる限り遠くに投げろよ」

「分かってるよ他になんかあるか」

「後投げるときは、投げる先に仲間はいないかを確認するくらいじゃないか」

「そうか、ならリズ達は少し離れたところで飯作ってるわけだし気にする必要はないな」

 そう言うとアルフはグレネードを振りかぶり投げる。かなり遠くまで飛び、爆発した。

「おお」

「おお、これはすごいな」

 爆発したことしかわからなかったが、前に受けたリズの説明通りなら、破片が飛び散っているはずだ。

「あんなに威力出るならグレネード買っておけばよかったかな」

「1個500Gだぞ500G」

「モンスターに使ってみてからだな」

 そこにメリベルが来る。

「………タナカ敵」

「いや、アルフがグレネード使ってみただけ」

「………そう」

「ごめんあんなに音が出るとは思わなくて」

「タナカ無事よね」

「無事無事、と言うかアルフがグレネード試しただけだし」

 そこにリズも。

「すいません」

「リズどうかした」

「先ほどの音に驚いてしまって、鍋を倒してしまい」

「えっ」

 全員で焚き火のところに戻ると怖がっているエレナと弱々しい火になっている焚き火、そしてものの見事にひっくりがえってる鍋があった。

「追加で作るとかは」

「いつまでかかるかわからないので材料の使用は控えめにしたいのですが」

「……仕方ないか」

 その日の食事は黒パンと干し肉だけで、その上で自分は昼間寝ていた為に、アルフはグレネードを勝手に試した為にイリアとメリベルの火の番を変わりに行うこととなり、夜が明けかけるときにリズにかわって寝た。

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