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第35話 故郷に帰るんだよな

 病院を後にする。

「そういや買い物って」

「食料やらタナカの銃の弾とかだな」

「そうだな、けどまあ剣研いで貰いたいから武器屋行くか」

 武器屋へと戻る。その間気になったことを聞く。

「そういや乗り合いの馬車って何」

「………町と町を繋ぐ移動手段でお金払ってみんなで馬車に乗って移動する」

「転送陣ができる以前は主流だったけど、今は町と町を繋ぐ馬車しか出てないみたいよ」

「へえ」

「後出る馬車は1日に数台だし、食事は持ち込み、安全なんかは自己管理でだからめんどくさいのよね」

「それにしても詳しくないか、そんな珍しくなってるのに」

「………乗り合いの馬車で向かおうとしてたから調べた」

「なるほど」

 乗り合い馬車は電車やバスと言ったような物だろうと予想する。

「なら戦えない彼女達は危ないんじゃ」

「それが今だと傭兵つきの馬車が増えてて、外に対しての安全が増したみたいなのよ」

「外って」

「ごろつきみたいのが多くて襲われ無いか不安らしいわよ」

「それはそれで逆効果なような」

「傭兵って言っても雇われた護衛みたいなものだから、それほどの悪さはしないわよ……たぶん」

 馬車をもらえてよかったと今更ながら思う。

「タナカついたぞ、なんか買うものは」

「ない、だから外で待ってるよ」

「わかった」

「私も外にいます」

 外にリズも残る。

「リズも中に入って何かみればいいのに」

「私もタナカさんと同じで買うものがないので」

「そうか」

 そう言うと空を見てぼけっと、リズがいるがあまり気にしない。

「そういやイリアとメリベルは故郷に帰るんだよな」

 色々あってこの世界に残ることを決めたのだが、向こうの世界で行方不明扱いなんだよと思い、何だか寂しくなる。行く前に声くらいかけてけばよかったかなとも思うが、そんなことをしたら悩んでなにも決められなかったのではないかとも思う。

「タナカさん大丈夫ですか、何か寂しそうなのですが」

「いや故郷のことを思い出して」

「そう………ですか」

「けどまあ気にしてても無駄だな、よっしアルフ達に声かけて先に食料買いにいこう。と言うか最初っからそうするべきだったかな」

「わかりましたタナカさん」

 武器屋に入りアルフ達に声をかけ食事を買いに向かった。

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