第25話 奴隷商人達を襲撃する
『』は日本語と言うことでお願いします
町へと入り領主がいると言う屋敷に向かう。町で1番大きな屋敷であり迷うことなく着いた。屋敷の前には銃を持ち軍服を着た男が2人立っている。その2人に話しかける。
「あの門の所でこちらに来るようにと言われたのですが」
「君達か、ならタナカと言う人物は」
「自分ですが」
「ならそれ以外に用はない、戻っていいぞ」
「何でよ」
「領主様が話されたいとの事だ、またそれ以外の者には帰ってもらえと」
「そうですか、ですが入る前に仲間に買ってきてもらいたいものを頼みたいのですがよろしいですか」
「構わないぞ」
イリア達にこそこそと話しかける。
「と言うわけで、イリア達は先に探してきてもらえない」
「けど」
「………イリア落ち着いて」
「そうだな、タナカが喰われるわけではないだろうし」
「そうそう、このまま押し問答しても時間を食うだけだし」
「そう、よね、ごめんタナカ」
「いやいや、けど心配してくれてありがとう」
「よっしゃ後はさがしにいきますか」
「タナカさん気を付けて」
「いや気を付けることなくないか」
そうしてアルフ達は町の方へと戻っていき、屋敷の前には自分と男2人だけになる。
「それでは屋敷に入る際は武器の類いは預からさせていただきます」
武器であるS2を渡す。
「お出になる際お返しいたします」
中に入る。中には普通の中世の屋敷なのだが、MP7いやS4で武装し、外にいた男と同じ服装をした女性が4人ほどいた。そのうちの1人が歩みでる。
「タナカさんですね領主様がお待ちになっております、こちらへどうぞ」
「はぁ」
その女性に続き屋敷の上の方を目指す。最上階である3階の他の扉に比べ豪華になっている扉の前に止まる。
「こちらです」
女性が脇にずれるのを確認すると、扉を開き中に入る。中に人は1人だけだ。
「ありがとう、マリア僕は彼と話がしたいんだ下がっていてくれ」
「はいわかりました領主様」
マリアと呼ばれた女性が扉を閉める。
「さて、用があったのかもしれないけどこんなところに呼んですまなかったね、タナカ」
「あなたは」
「名乗ってなかったね、この町の領主のマイヤー。かつ勇者で転生前の名前はタカハシさ』
途中から日本語に切り替わる。なのでこちらも日本語に変える。
『で自分に何のようだ』
『この町には鑑定スキルを張り巡らせてるんだが、名前しかわからない男がいたんで気になってね』
『それで呼んだのか、この軍事基地に』
この部屋にたどり着く間までに、多数の銃を持った人がいたので軍事基地に例えてみた。
『軍事基地か、間違いじゃないね。なにせ騎士団以外の兵士達の集団の兵舎がわりになってるんだから』
『へぇ、なんのために』
『まあ、雇用対策だな、魔王との戦争が終わったら兵士だった人の仕事を産み出さないとならない、だからその一環だな。ただこれには実績が必要だ』
『実績と言えば違法な奴隷売買の関係者を捕まえたら』
『実績にはなる、場所はわかる、だが証拠が必要だ、その為には長期に潜入する必要があり、まだうちの兵じゃ能力が足りない』
『証拠はある、自分達の依頼者が奴隷商人に捕まった、だから自分等と彼女らに証言してもらえば』
『証拠に、なるな』
マイヤーが少し考える。
「マリア来てくれ」
「何でしょう」
マリアが扉を開き中に入って来る。
「兵を集めてくれ、奴隷商人達を襲撃する」
「わかりました、少しお時間をいただきたく」
「わかった、タナカ達はどうする」
「一緒に行かせてください」
「いいだろう、少ししたらまたここを訪ねてくれ」




