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第24話 今回もなんとかなります

 食事をとり移動を再開する。

「………タナカ大丈夫なの」

「もう大丈夫」

「………そうなの」

「そうなの、でさ連れてかれたのって誰」

「言ってなかったか」

「言ってないし、聞ける状態でもなかった」

「だな、で連れてかれたのは村にいた少女が3人に護衛を受けた5人組だ」

「つまり8人で関係者が5人もか」

「そうなるな」

「なら何で町に」

「あの行商人に聞いたんだが、今から行く町に非公式の奴隷売買が出来るところがあるらしい、だから管理の面倒な奴隷を抱えているよりは早くお金に変えたいだろうって」

「簡単に言うと」

「町までいって騎士団の力を借りて襲撃後、救出、それから連れて帰る以上」

 話を聞く分には楽そうである、騎士団が動けばだが。

「騎士団が動かなかったら」

「その時はこの5人で何とかしないと」

「出来るのか」

「………無理だと思う」

「だよな、と言うかその奴隷売買する所の場所はわかるのか」

「それも探す」

「……そうか」

「………タナカ、どんなに無理そうでもやるしかない」

「そうなんだけど、そうなんだけどさ」

 これは何としてでも場所がすぐ見つかり、騎士団の協力を得なければ確実に助けられないし、死んでしまう。

「タナカさんなんとかなりますよ」

「だよな、なるよな。今までもなんやかんやとやってこれたんだし」

「そうですよ、魔王さんの時もなんとかなりましたし」

「だったな」

「だから今回もなんとかなります」

「で町についたら」

「全員で情報収集だな、で場所がわかったら騎士団に駆け込むと」

「エレナはどうするの」

「タナカどうする」

「イリアと一緒にいたらいいんじゃないか、町中だったりしたら魔術使うわけにはいかないし」

「そうね、ならエレナとどこかに宿でもとって待ってるわ」

 と言うわけで方針が決まった、急いで探し出すと言うこと位だが。そしてそのまま移動を続け、暗くなり、食事をとり、眠った。


 朝起き、食事をとり、移動を再開する。

「そう言えば金とかは」

「依頼料の前払いで1200Gで食料なんかの費用に200G取り除くと、1人頭150G位だな」

「そうか、なら無駄遣いしないように使わないとな」

 金を受け取り、50Gをリズに渡す。

「タナカさんこれは」

「それだけあれば鞄作れない」

「十分足りるのですが」

「そっならいいや」

「いえお返ししますよ、こんなにいただけません」

「別にいいよ、それじゃあ手間賃込みで渡した、以上終了」

 リズに無理矢理受け取らせ話を終わらせる。

「タナカそろそろ町に着くわ」

 町は壁でおおわれており、門が開けられている。中に入ると兵士に止められる。

「止まれ、危険物を持ってないか確認する。」

 そう言うと中に乗り込み荷物を漁る。

「無さそうだな、よし通って、いや待て」

 兵士が一人こちらに走ってきて、他の兵士に何か耳打ちする。

「…そうか、わかった、入ってもいいがひとまず領主様のところに行ってくれ」

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