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第18話 タナカさん村が

 警備11日目、朝起き食事を貰ってきて全員で食べ警備を交代。1日中警戒して出入りは村人とアルフとメリベルのみ、問題なく終わる。


 警備12日目、朝起き食事を貰ってきて全員で食べ警備を。

「アルフさん達いますか」

 マイケルさんだ。

「居ますぞ何かしたか」

「家今日の訓練は休みにしてほしいと」

「了解した、と言うわけで暇になったから村をうろつくわけだが必要な物は」

「ないな、まあ暇を潰せるものがあるなら欲しいが」

「だな、じゃあちょっと村うろついて何かないか見てくる」

「………行ってくる」

「いってらっしゃい」

 警備を交代する。1日中警戒して出入りは村人のみ、アルフ達は村に来ている行商人から酒などを買って持ってきてくれた。特に問題なく終わる。


 警備13日目、朝起き食事を貰ってきて全員で食べ警備を交代、警戒を始める。

「後少しか何もなければいいけど」

「そうですね」

「何もないわよ、これまでもなかったし。でタナカ向こうの世界の話他にないの」

「ないよあらかた話尽くしたし」

「そうなの」

「そうだよ、自分からしてみればこっちの方が不思議で一杯だよだからたまにはこっちの世界の話とかないの」

「例えば」

「そうだな、学園とかどんな所なのさ」

「学園は、そうねタナカが通ってたダイガクみたいな所かしら、それに軍事施設くっ付けた感じね」

「軍事施設ってなんで」

「魔術が使えるって言うのはそれだけで戦力扱いにできるからよ、だから卒業後の進路は大半が兵士か冒険者よ」

「でイリアとメリベルは冒険者になったと」

「ええそうよ」

「一応聞くけどそれ以外は」

「研究者とか家業を継ぐとかかな」

「そうなのか」

「そうなのよ、他に聞きたいことある」

「いやないな、魔力なんか欠片も持ってない自分が行く機会なんてないだろうからね」

「そうね、軍事施設とは言ったけど普通の兵士なんかは他の所に行くだろうしね」

「ついでに言えば兵士になる気もないし」

 そんな感じの話をしながら警戒する。だが今日は何かが変だった、お昼を過ぎてもアルフ達が戻ってこない。

「戻ってこないな」

「そうですね、見てきましょうか」

「見てくるってどこを、村には戻っては来てるんだろう」

「ええ、いつもの訓練を終えて戻ってきてるわね」

「なら村の中か、もう少し待ってみないか」

「そうですね、分かりました」


 さらに待つ日がくれてきても帰ってこない、と言うか村人も誰も来ない。

「さすがに探しに行くか、来なさすぎる」

「ならタナカはここで待ってて」

「………わかった、誰か来るかもしれないしな」

「タナカさん後は頼みました」

「見つけたら早く戻ってきてくれよ、1人でここにいるのは暇すぎるし」

「わかったわ」

 イリア達が小屋から出て行く、それと同時ぐらい村の外側から気配、と言うかなんと言うか何かがいるような感じがする。外を見る少し暗くはなってきているがまだある程度は見える。何もない。

「何もないよな」

 だが、何かいる。銃を手に持ち警戒を続ける。小屋の扉が開く。

「タナカさん村が」

 人が見える。杖を構えた人が。

「リズ伏せろーーー」

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