第13話 起き………る
「やっと着いたか」
着くとエレナは馬車から降り馬の世話をしだす。隣を見るとイリアはまだ寝ている。だから方を揺すり起こす。
「おい起きろよ、着いたぞ」
「うっうんん、起き………る」
まだ寝ぼけているようである。
「起きろー着いたぞー」
「お、起きるってば」
目を開く、そして驚く。
「っ、タナカ近い」
「ごめん、で起きた」
「ええ、でどれくらい寝てたの」
「昼間ずっと」
「……ごめんなさい」
「起きたならいいや、アルフ達も起こして来る」
「わかったわ、私は焚き火とかの準備してるわ」
「よろしく、後女の子の事エレナって呼ぶことにしたから」
「ええ」
自分も馬車から降り、マイケルさんの馬車に近づく。マイケルさんも馬の様子を見ており、荷台で全員寝ていることに気づいていなさそうである。荷台に飛び乗る。始めにリズだ、肩を揺する。
「おーいリズー起きろー」
「……はい、おはよう、ござい…ます」
「リズ、どうかしたのか」
「えっタナカさん、私寝てましたか」
「ぐっすりと」
「すいません」
「いやなにもなかったからいいんだけどさ、メリベルも寝てるから起こしてくれない」
「分かりました」
最後にアルフだ、肩を揺する。
「おーいアルフー起きろー」
「んっ、なんだタナカか、どうした」
「どうしたじゃないだろう何でみんな寝てんだよ」
「えっ、うそ」
「仕事なんだから寝るなよ」
「わりぃわりぃ」
「何もないからよかったけどさ、全く」
「タナカさんメリベルさんが起きました」
「なら食事にしよう、リズ頼む」
「分かりました」
リズが食事を作り終える、メニューは黒パンに野菜のスープだ。美味しいのだが、話題は沈んでいる。そのなかでアルフが話始める。
「今日の火の番だが」
アルフがちらっとこちらを見る、そしてすぐ目をそらす。
「はじめはイリアとメリベル、次に俺、最後にリズと、タナカ頼む」
「わかった」
食事を食べ終える。
「けど眠いからもう寝るよ時間になったら起こしてくれ、おやすみ」
そして寝袋に入り眠りについた。




