1話 ただの転送者に聞くなよ
ついつい続編を書きたくなったので書きます。
誤字脱字があれば報告よろしくお願いしますm(_ _)m
今日は3話ほど更新します
元折単身銃を構え暗く湿った道を進む。緊張で手が震える。微かに物音が聞こえそちらを向く。だが何もいない。居ないことを確認して振り返るとそこには巨大なネズミが。避けられない。
「うわっ」
「おっと」
飛びかかろうとしていたネズミがまっぷたつにされる。返り血がかかる。そしてそれをまっぷたつにした男に話しかけられる。
「おいおいタナカ大丈夫か」
「大丈夫じゃないよ、こっちは全員腹減ってるのにお前だけ先に行ってどうするんだよ」
「わりぃわりぃ」
「ふざけんなよアルフ」
後ろを振り返るとそこには3人の女が。
「タナカさん大丈夫ですか」
「タナカ大丈夫」
「………やっと追い付いた」
リズとイリアとメリベルである。
「で先にいったアルフさん、出口あったの」
「それが、ない」
沈黙が流れる。沈黙を破るためにも獣人であるリズに聞く。
「リズ臭いとかで外がどっちかわからない」
「すいません、タナカさん臭いがきつくて」
「そうか」
次にクォーターエルフである、イリアに聞く。
「じゃあイリアなんかこういうときに役立つ魔術とかは」
「ないわ」
「だよね、あったら使ってるよね」
最後にドワーフであるメリベルに。
「ならメリベルは…」
「………ない」
「そういうタナカはどうなんだよ」
「力もない、魔力もない、チートもないただの転送者に聞くなよ。くそどうすればここから出られるんだよーーー」
その声を聞き付けたのか巨大なネズミ、ジャイアントラットがわらわらと集まってくる。
「タナカー」
「タナカさん」
「タナカ」
「………タナカ」
「申し訳ない」
アルフが剣を、リズがサブマシンガンであるS4を、イリアが杖を、メリベルが剣と盾を、自分が元折単身銃を構える。
「よしやるか、こんな下水で死にたくないしね」
この物語はチートを貰わなかった1人の男の物語である。