嘘
私 天道ななは最大のピンチをむかえていた
私に告白してきた地味男がナイフを出したのだ
私にはそんな経験はある
私が告白を断ったら一緒に死んでやるという男が大勢いたから
もしかしたらこの地味男も…
だが地味男は私を見たままナイフの刃を自分自身にむけた
「ちょっと、、あんたなにするのよ」
男は震えた声で叫ぶ
「僕は君を守る心構えがある。だって君を本気で愛してるから
僕は…君がいないなら死んでもいい」
男は刃先を首へ近づける
「わかった。。。わかったから。付き合ってあげるから」
でも地味男はぴたりと動かない
「本当ですか?」
小さな声で私に聞く
「…本当よ…」
もちろん本気じゃない
そのとき地味男は私の手を取って涙目でまた聞き返す
「本当なんですか?」
「…そぉよ」
それを聞いた男は去って行った
嵐が去って行ったようだった
数日が経った
あれからあの地味男と話してない
「ねぇなな。あんたあの地味男と付き合ってるの?」
もちろんそんなことはない
「あんな男私の理想の彼氏にかけ離れてるから…」
本当にそおだ
かっこいくもなければ、メガネ男子で
見るからによわっちょくて
あんな男と付き合ってなんかいない
あの男も本気に思ってないでしょ…
ロリ顔でナイスバディーな 私には
体目当ての男がそこらに居たから
あんな男が本気なんて。。。
思えない。。。
そんな純粋な気持ちなんて嘘なんだから
どこだろうかあの地味男の声が聞こえてきた