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魔法と異界と転生者  作者: 遊里
第1章 転生者
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第3話 2年経ったのだが

 2年経って分かったことは、この世界は勿論地球ではないということだ。

 そりゃそうだろって突っ込みは無しで。

 そういえば自分の容姿を鏡で見たところ、母様とほとんど同じでプラチナブロンドな髪が肩まであり、黒目な普通目、そして耳が少しだけ尖っていて、なぜだか頭に小さな角が二本な可愛い女の子。

 子供の内は女の子っぽいこともありえるって!いずれ男っぽくなれるって!と励ましてみたり?

 角については母様曰く、現代では混血化が進み、先祖返りが多いらしく、有角種はビースト(獣人)かディアボロス(魔人)かグリモア(鬼)かバハムート(竜人)あたりらしい。

 竜化とかしてみたい、体が鱗に覆われて……(結構蛇とか好きなのです、可愛くない?)


 ところで、俺の名前覚えてくれているだろうか、ユウア・Nハだ。

 名前が出る機会が少ないのは気のせいだ。

 Nハはノインハーミルと呼ぶ。

 自国名ノインのローマ字の頭文字と村名ハーミルのカタカナの頭文字が後に来る。

 母様の名は、トリスタ・EテNハ。

 そういえば父親については何も知らない、合ったこともないし・・・。

 母様とした男だから一発は殴りたい、一日一発でも一時間に一発でもいい。


 この世界の言葉と文字についてだが、言葉は日本語だが、文字は・・・どうしてこうなった。

 名詞がカタカナで動詞と形容詞がひらがな、助詞とその他がローマ字(小文字)と、ごちゃごちゃだった。

 必要文字数多すぎだろ、ローマ字不要だろ、『分からないよりいいだろ』何か聞こえたような。

 でも文字とか知っていることを、知らない振りして教えて貰うのは難易度が高いし、子供の記憶力うんぬんが使えないのは少々残念。

 文字を知ったのは家にあった本のおかげ、といっても家にあった五冊の本の内四冊が宗教本って・・・。


 一つだけラクレハ神(この世界の神)と自然(迷宮)に敬服するのがあって、勿論日本人っぽく無宗教貫き型を目指す予定なのだが、無宗教アウトならそれを選ぶ予定にした。

 そう、この世界には至る所に迷宮があり人々の生活は迷宮に依存しているらしい、でもそこまでしか分からなかった。

 他は、胡散臭いというか、もろ悪徳商法じみたものや、神が初めて降り立った土地を聖地として崇めろとか、俺が神だ崇めよとか。


 最初のにはこの世界についても書いてあった。

 今いる大陸はテトラリス。形状は残念なことにひし形だ。

 この国の季節は春を表すハーレ、雨季のレイク、ハーレより少し暑い夏のクーラ、ハーレよりかなり寒いが雪は山しか降らない冬のランタ、最後に神日ラクレハで最初に戻る。

 この世界のラクレハって名前から四季の名前を決めたのだろうか。

 一季節99日と神日4日の400日で、神日中は迷宮に入れないらしい。


 そういえば母様への暴露を何時しようか。

 こういう転生系の場合は、暴露しても受け入れてくれる物語が多いが、それでもやっぱり慎重に行動しておくべきだろう。

 俺の苦労はなんだったんだってのを目指すべきだ。

 苦労で思い出したが、辛い乳離れの後に待っていた食事で泣きっ面に蜂状態だ。

 主食は鉄板で焼いた硬いパンで、適当に切ったサラダに岩塩を掛けたもの、ステーキも勿論塩味、野菜スープも勿論・・・。

 結構我慢できないレベルだが、慣れたというか母様の手作りだから食べ続けられる。

 本も無い、外にも出られない、実はまだ他の人と会ったことも無いから、これ以上知ることができないってのはどうしたものか。

 母様は元冒険者らしいのだが、語り終わりに基本沈むので聞かないことにした。

 何があったのか聞けるわけがない。


 何にせよ、武術なんてやったこと無いから魔法の特訓でもして最強系魔法使いを目指そうと思う。

 そして母様と一緒に旅をし、守れるよう夢見て・・・。


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