第2話 暇で忙しい日々が続いているのだが
すげー暇だ。
体がうまく動かせないから、天上を見上げる毎日。
まぁ、目がはっきり見えるようになってから、大変満足はしている。
今眺めている母様はすごく美人で見た目はハーフエルフっぽいが、そういう種族がいるのかは現段階では分からない。
プラチナブロンドの長い髪を後ろで束ねていて目は黒色、そして耳が少しだけ尖っている色白美人さん。
胸はまぁまぁ。
そして生活内で魔法を使っていた。魔法・・・いい世界じゃないか!
母様の子である俺は、おそらく使えるはずだ、っというか武術なんて習ったこと無いから魔法が使えないとこの世界でやっていける気がしない、どんな世界かまだ知らないけどね。
母様は言葉を発せずに使っていたから、変な踊りや長ったらしい呪文は必要無さそう。
あぁ使ってみたい、某RPGの魔法の数々。
まずは魔法について研究してみてかな、こっそりと。
実はすごい魔法が使えるってので、お母様を驚かせるのが楽しみだ。
何か大事な事を言い忘れている・・・、失敬、俺の名前はユウアっていう。
やっと、やっと歩けるようになった。
長かった。
これで、魔法を練習して失敗した時に対処できる。
そして、母様が出かけた合間に魔法を使ってみることにした。
調べる事は結構ある。
・魔法が自分に使えるかどうか、どういう方法で使えるか(無言、魔法名、呪文、踊り、その他)
・魔法を使った時の障害(頭痛、精神不安定、ネガティブ、その他)
・魔法の自由度。
・どれだけ魔法が使えるか
・どうやったら魔力の最大値が上がるか
・その他
場所は台所で使うのは水魔法。
流石に今の体で外に出るのは辛いし、魔法を使った痕跡は出来るだけ無くしたいというか被害は出したくない。
取り合えず、水を指先から放出しているのを思い浮かべてみる……何も起こらない。
ちょっと焦る。
「ウォーター」
やっぱり魔法名は要るかなと思い声に出したら、出ちゃった。
「おおー」
使えたから次は・・・、次は・・・
結論として
・魔法名を頭の中で呼べば、生活に使うような弱い魔法は使え、比較的強いのは魔法名で発動する
・魔法を使うと少しずつ頭痛がするようになる
・魔法はかなり自由度が高い。水を一定量ずつ放出した際、水を出す量で魔力消費量が決まり、また、水を操るのには出す際よりも魔力消費は少ない。使用中キャンセルは可
・レベルの低い日常的な魔法は、かなりの回数使えた
・試験毎に使い切ると魔力は上昇するようだが、レベルupや神聖な場所とかで上がる可能性も捨てきれない
・精霊は今のところ見えない(精霊って重要なのに。物に宿る可愛い自分だけの女の子が、久しぶりに人間と出会って契約することになった少女が。俺って昔からロリコ・・・あれっ!?今は母様大好きになってる!)
ある程度魔法に対しての試験が終わった。
「ようやく使ってみたい某RPG魔法を使う時が来た。水属性魔法だから水対策はばっちりだ」
現在いる不使用の部屋の床は木の魔法で若干傾いていて、一番下で外に水が流れ出るようにしてある。
「ふっふっふっ、やーるぞー、スプレッドォー」
床から水の柱が現れる。
「うわぁ、天上だぁ」
なんでか自分の足元で発動した。
ちなみに魔力は残ってませ・・・。