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魔法と異界と転生者  作者: 遊里
第2章 学校前編
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第17話 変態なのだが



 暖かい。

 あれだあれ。

 そう。

 サリアさんに抱かれて寝てた時みたいに。

 ・・・みたいに!?

 目を開けると前にリタさんの顔が、近っ。

 吐息が掛かってる。

 いい匂いがする。

 しな垂れかかる白いふんわり柔らかそうな髪。

 時たまピクリとする猫耳。

 ああ艶やかで柔らかそうな唇。

 そっと唇と唇を・・・ってやらねえよ!

 流石にまずい。

 いろいろまずい。

 でも今なら子供だって事で。

 いやいや、落ち着け。

 落ち着いていられるかー!

 実はサリアさんの時も、こういった気分になったのを覚えている。

 あの時のサリアさん・・・やばっ、余計に意識してしまう。

 そ、そうだ、こういった時は素数・・・昨日の事を思い出そう。



 あの円盤台は寮にも繋がってて、そのままリタさんの部屋に直行。

 可愛らしい人形とキモかわ人形が一体ずつある以外は至って普通の12畳ほどの部屋。

 普通のベッド(どう見てもダブルです)に大きいテーブルが一つ、勉強机が二つあった。

 晩ご飯に、リタさんのストックのパンとサラダ、そして俺のステーキと果物を分け合った。

 久しぶりの肉だって言ってた、大量に安く購入して節約しているらしい。

 アイテムボックス有能ですからねえ。

 そしてスキン男の愚痴を何故か聞かされている時にスキン男がいきなり部屋に入って来て一悶着あって、スパークウェーブで矯正したりとか、リタさんはいろいろな村とかを回っていたとか、俺についての話とかした。

 そして・・・


「ユウアちゃんのお母さんは・・・おいで」


 いやいや、その胸に飛び込んで来なさいポーズは止めて~。


「もう十分泣きましたから」


「子供は無理したら駄目。妹もユウアちゃんみたいに何時も強がってるから分かるんだから、ね?」


 まあ、いいか、おいでって言われたんだし、自分から抱き着く訳じゃないんだし。

 抱き着いたら頭を撫でられた、暖かい・・・いい匂い・・・まな板・・・。

 サリアさんはお姉さんぶりたいお姉さん、リタさんは正お姉さんで手慣れている、安心感がすごい。


 ってリタさん明らかに、子供?少年?少女?ハァハァって危ない人の顔になってる!?

 思わずスキン男に当てた威力のスパークウェーブで痺れさせてしまった。


「痛たた、あの時は気持ち良かったのに。妹並の威力ね。妹も抱き着いたらビリビリするのよ、酷いと思わない?」


「・・・自業自得です」


 妹さんビリビリ娘ですか。

 テンプレだとビリビリ娘はツンデレ娘なのが多いですがどうなんだろうねえ。

 そして酷いとか言いいつつも嬉しそうに話す貴女は危険です。


「ううー酷いなぁ。でも何だかユウアちゃんって妹に似てるかも。一緒に寝よう?妹は寝るときは素直なんだよ?」


 それは俺に素直さを求めているのか、言い包める為に言ったのか。

 唐突だなぁ、まあダブルベットの時点でそう来そうだとは予想してたし、サリアさんで馴れてるからいいか。

 何かされると怖いので、一応釘は刺しておこう。

 この年で乱れたらヤバいと思うのです。


「変なことしたら一晩中痺れさせますから」


「・・・それはそれで魅力的かも」


 何やら危険な事を聞いたような。

 この人Mか?Mなのか!?

 で、まあ一緒に寝た訳だが、疲れていたのかすぐに眠ってしまった。

 

 そうだ、この人結構危ない人なんだった。

 そしてこれはトラップだ。

 キスなんかしたら、実は起きてて、イケナイ事をやらされる羽目になるんだ。

 その時、そっとリタさんの目が開き、ようやく生殺しは終わりを告げた。


「おはよ・・・」


 ぐはっ!

 い、いきなりキスして来やがったー!


「おはようリ・・・あれ?ユウアちゃん!?」


 しかもこの人素だよ、誰か・・おそらく妹?と間違えてきたよ、何時も起きてキスしてるのかよ。


「ユウアちゃん驚いてない馴れてる!?妹は最初あたふたしてて可愛かったのに~」


 やっぱり妹か、十分驚いています。

 どうにか出さないようにしています。


「ごめんね。次から・・・もやっちゃうだろうから気にしないできゃっ」


 そう言いつつキスしようとしてきたリタさんにスパークウェーブ使った。

 

 だって、キスだよ?

 所構わずキスしてくるようになったら、恥ずかしがり屋な俺悶え死ぬ。

 だが、まあ、でも、人前じゃなかったら有り、かも!

 あちらがしてくるのならば、俺自身も寝顔を見て迷う必要は無くなった訳だ。

 恥ずかしいから、寝ている時にするだけだが。

 危ない人だが悪い人じゃあない・・・可愛いし。

 案外こっちから積極的にやったらあたふたしそう。


 ・・・無理、恥ずかしい。




 で、またまたテンプレ通りとなった。


「貴女、その子供を離しなさいっ!」


 その日、学校の中を案内してもらっている時にいきなり現れたリタさんと同い年くらいの少女。

 気が強そうな全身金色衣装金色翼金髪ドリル長身デコ女。

 ライバル、正しくは一方的ライバル?

 リタさんに敵意丸出し。

 リタさんは無視。

 俺もリタさんに従おう、関わりたくない人種の臭いだし。


「待ちなさいっ、貴女、その女は・・・っ!」


 デコ女が何か言おうとしたら、リタさんからとんでもない殺気。


「そ、そんな殺気立てたって、あ、貴女が手を出さない事は分かって・・・」


 こういった相手はずっと無視していればいいのに。

 そう思いつつリタさんの手を強引に引っ張ってその場を離れた。

 面倒臭いですから。

 デコ女は何か言っていたが気にしない聞こえない。




「・・・ユウアちゃん、聞かないの?」


「聞いても聞かなくてもリタさんはリタさんで変態である事には変わらないよ?」


「もうっ、・・・ありがと。・・・私はビトレイマスターの娘なの」


「えっ、ビトレイマスター!?そ、そんな・・・」


「やっぱり言わな「ビトレイマスターって何?」・・・・・・」


「ご、ごめんなさい。もう茶化しません、ごめんなさい」


 リタさんに初睨まれ、スキン男のよりもこえ~です・・・。

 スキン男顔負けの殺気や睨み、変な人に絡まれる幸薄貧乏ぎみ美少女お姉さん、Mっ気変態キス魔、なんて人なんだ。

 にしても言う必要なんて無いのに・・・。

 いや、知ってもらう事で安心できるのだろう、本当に茶化してごめんなさい。

 で、ビトレイマスターって?裏切りマスター?リタさんの反応的には重要そうなのだが。


「ビトレイマスターは、他国の人が別の国のギルドマスターズに入った人のこと。統計的に殆どの人が悪いこと、物資を自国に横流ししたり有望な冒険者を消したりしてきた結果、ビトレイマスターと呼ばれるようになり、ビトレイマスターとその家族は疎遠されるようになったの」


 俺からしてみれば、それは実に、実に下らない事であった。

 まあスキン男が念を押すくらいだし、あのデコ女のこともあるから、この世界では相当な事なのだろうが。


「はあー。世界を滅亡にまで追い込んだ大魔王の娘!魔物と人との子供!とかなら理解できるんだけど」


「さ、流石にそれは無い」


「でもビトレイマスターと呼ばれてでもやらないといけない事があってギルドマスターになった、とか考え付くと思うんだけど。それに理解者も一部居そうだし」


「・・・思い付かなかった。今度聞いてみるね」


 聞いてなかったのかよ、しかもそんな軽く聞いてみるって。


「それと知り合って間もない人とどうにか仲良くなりたいのは分かるけど、あのスキンシップとか一緒に寝るとか若干危ないというかありえない気がする」


「あ、あれは、その、ユウアちゃん可愛かったし、それに・・・知られたら・・・離れて・・・かもしれない・・・仲良くなった人・・・皆私から・・・ユウアちゃんも・・・思って・・・」


 何やら言葉が小さくなっていった。

 大方知って尚仲良くなった人は何故か全員リタさんから離れていった、そして俺も同じかもしれないってところか。

 同年代または近めの歳の理解者が居ない、できないのかもしれない。

 それでも繋がりを求め続けるって、俺には真似できないなぁ。

 だからこそ、俺の所為でリタさんを悲しませないようにしたい。

 ・・・十中八九あのデコ女が裏で何かやっていそう、面倒臭い。


 さて、あのデコ女の対処に相応しい魔法は何がいいかな?

 出来るかはわからないが、肌を金色に発光させるとかか?

 周りの皆困るだろうなぁ。


 ・・・研究するか。





ビトレイ(betray)裏切る安直です。

またユウアちゃんは基本自分からは手を出せないヘタレです。

そしてリタさんは女性です。決して男ではありません、面白そうだけど。



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