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魔法と異界と転生者  作者: 遊里
第1章 転生者
15/29

第13話 事実にがっかりしたのだが

さくっと掛けたので、連日更新です。



 サリアさんとの生活が始まってから数日後に迷宮に出掛けてみた。

 結構過保護的に行かないよう諭されたが、お金と素材が無いと旅がしんどいですからって強引に押し切った。


 ガルムの森は正直飽きたのと出口から出たことあるのでワープで略。

 便利です。

 小さな泉の先にあるのは次の迷宮のトレントの森。

 とあるファンタジアなエルフ里の奥の森のような感じ。

 ウッドマン(1mくらいの根っこが絡まった人型魔物)うざー。

 関係ないが、とある超マイナーなゲームのルートマンってやつを思い出した。

 あいつら最弱なのに大量だし森の加護で異常に固くて固くて。

 まぁ目の前のこいつらは大量に湧きやがるけど魔法に弱いので火属性の下位魔法を速連射。

 木材や紙の束が幾つか手に入ったのでアイテムボックスに仕舞ったのだが・・・


 無くなった、だとぉ!?


 入れた途端に消えて無くなりましたー。

 仕方がないので再度ウッドマンズを殲滅。

 幾つか手に入った木材を入れてみたら、最後に入れたのが残った。

 訳がわからん。

 因みにギルドカード持ってたら、お金が自動的に預金に入りました。

 便利です。


 進んで行ったらくまさんズ発見、2m位×5匹で全員こっちに向かって来たー。


「イラプション」


 地面を300度位にする魔法。

 おおー、くまさんズが転げ回っている。

 クマの踊り焼き・・・。

 可哀相だからサッサと倒すか。

 温度を上げて倒しました。

 アイテムを幾つかドロップしました。

 熱い地面に落ちて肉以外溶けてしまいました・・・。

 こんがり肉ご馳走様でした。



 ウッドマン、リザード、ガルム、トレント(動く木。林檎爆弾を飛ばしてくる)、くまさんを倒して素材を集めながらある程度進むと、森の奥の開けた場所に出た。

 少し進んだら、大地を震わす程の激しい咆哮を聞いた。


「っく、やばい感じがする」


 耳を塞いでいると、50m程先に出てきたのはでっかい銀色くまさん。

 後ろを見たら、道が根っこで完全に塞がれている。

 逃げられないボス戦ってか!

 銀色くまさんの方を向くと、土煙を上げて凄い速度でこっちに向かってきた。

 恐い、恐すぎる。


「っ!エクスプロード!」


 銀色くまさんの直進速度に合わせて座標を定め、そこから直径10mほどの爆発を起こした。


「耐火属性かよっ!」


 銀色くまさんはトレントとかを一発で仕留めた爆発に若干怯んだ以外何事も無く向かってくる。


「ならばイラプション!」


 地面が溶ける程の温度でどうだっ!

 通れまいっ!

 目の前に灼熱の赤い溶岩が半径20mほど扇状に拡がったが・・・そ、速度を速めてジャンプして来たー!!!

 

 俺は風の補助+垂直ジャンプで6mほど跳んで何とか避けた。

 銀色くまさんは跳びながら体をひねってメガトンパンチを俺がさっきいた場所に繰り出し、地面には直径5m程のクレーター・・・。

 少し衝撃波を喰らったが、どうにか避けることに成功、銀色くまさんもクレーターの中へ。

 でっかい銀色くまさんとの距離は5m程だが、跳んだだけでクレーター内に落ちていくだろう俺。


「ブラストウインドっ」


 自分に突風を当ててクレーターの外へ、銀色くまさんのベアークローが目の前の空間を切り裂いたのが見えた。

 目の前にあった死の恐怖と魔法ダメージで、体がガチガチしているが、縦4m横2m弱の魔法が効かないっぽい銀色くまさんがすぐそこにいる。

 使いたくなかったが、考えてた卑怯技・・・使うか。


「オリーブオイル!」


 クレーターの中に撒きました・・・蟻地獄ではなく油地獄・・・いい匂い・・・。

 駆け昇ろうとしていた銀色くまさんは見事にすっ転びました・・・。

 起きようとして何度も転んで、跳ぼうとして力を入れて転んで、少し可愛い。

 寝転んだまま咆哮しても、少ししか怖くないです。

 後は上から・・・


「瞬間接着剤!」


 消防車の放水並の大量の透明な粘性液体をドパァっとぶっかけた。

 もがいてるもがいてるもがいてるもがいて・・・固まった。

 動けない相手に睨まれても・・・ちょっと怖い。

 このまま弱るのを待つか、魔法で倒すかどうしよう。

 銀色くまさん死ぬ気配ない。

 ふと周りを見渡せば油。

 その油を集めてみました。


「ふむ」


 銀色ベアーさん溺死ならぬ油死・・・。


「ちょっとチートで鬼畜で外道だったかな?でも俺の普通の魔法が効かないなんて、銀色くまさんも結構チートだろ」


 それにしても、油とか接着剤って近接戦闘型に対して卑怯だね、やばくなったら何時でも使うけど。


 銀色くまさんが消えてアイテムをドロップした。


「くっついたー、まぁ魔法でちょいちょいっと」


 接着剤を溶かすのなんて楽勝。

 手に入れたのは、小さな宝箱。

 中には・・・


「クリスタル!銀色毛玉入り・・・」


 毛玉が入っているのには、テンション下がった。

 うーん、この手のアイテムはゲームとかの場合、銀色くまさんを召喚使役ってのがテンプレか?。


「召喚!・・・クマさん出ておいで~・・・召喚銀色くまさん!・・・シルバーベアー・・・ネバネバになりたくなかったら出てこーい」


 ・・・。

 反応無し・・・空しい。

 まぁいいや。

 俺には必要無いだろうし。

 アイテムボックス開いて・・・


 無い!

 木材が!

 トレントの落とした美味しい林檎が!

 くまさんの落とした美味しいお肉も!

 その他も!


 ここに来るまでに結構貯まったのに。

 変化の無い物も幾つかある!?

 何か理由が有るはずだ、考えるんだ・・・。

 最後に入れたのは銀色くまさんに会う前でその時にはあったはず。

 ということは!

 銀色くまさんに使った魔法は順に火属性魔法で攻撃と足止め、風属性魔法でアシストと回避、オリーブオイル、接着剤、接着剤溶かす溶剤。

 異質なのは明らかに後者三つ?

 取り敢えずウッドマンやトレントを狩って木材をと考えたけど、ここは森じゃんってことで、


「ウインドカッター」


 かなりの魔力を込めた風の刃を地面10cm位上で水平に前に飛ばした。

 木々は切り倒れて地面に落ちた途端に消えて無くなり、切り株の道ができただけだった。


 ・・・銀色くまさんのいた場所は魔物が出てこないようだから、ゆっくり落ち着いて考えてみよう。

 えーとオリーブオイルは油で基本元素はCHOで若干その他含む、木とか肉も大体同じ。

 ははは、まさか・・・試してみよう。

 そうだなぁ、ガルムの落とした岩塩君、君に決めた!

 アイテムボックスから岩塩以外全部出してっと、臭いで分かるやつ・・・


「塩素ガス」


 うんっ、危なかった。

 あー岩塩かなり減ってる。

 今度は岩塩も出して、再度塩素ガス。

 そしてアイテムボックスに岩塩を入れると・・・消えてった。


 素材を分解して作り出している+無かったら前借りになるようだ。

 塩素を消費して残るはずのナトリウムが残ってないって事は、残った物は破棄される!?


 そーなのかー。


 チートの裏には地道な素材集めってか・・・。

 はぁぁぁ・・・

 急に疲れたー怠いー帰るのも怠いー前借り嫌だーでも素材集め怠いー。


 ・・・帰るか。

 マッピングで道はわかってるのだが、遠い。


「ま、地道にアイテム集めて地道に帰りますかねぇ・・・・・・メテオスウォーム」



夜遅くなってしまって帰ったらサリアさんにすっごく怒られました・・・。

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