入学偏---------8
ウヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!
ポイントオオオオオオオオ尾オオオオオオ尾オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォッォオォォッォォォォォォォォォォォォッォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!
イッパイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!
ウレジイイナアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァッァ!!!!!!!!!!!!!!
「――起きて――――てくださぁーい!!」
そんな声で昴は目を覚ました。アラームはまだ鳴っていなかったが、時計を見ると結構登校には丁度良い時間帯になっていた。昴は、アラームが鳴らないように電源を切ってから目を擦る。二度寝をしてしまったせいで、ぐっすり眠れたという感じはしないのだが、睡眠時間は結構取る事ができた。
昴はストレッチを始める。ストレッチは昴の日課だった。これをすると、一日の頭の働きも身体の働きもよくなるし、何より目覚ましには丁度良い。
「――起きてくださーい!!」
「幻聴だよね。うん」
昴は気にせずにストレッチを続ける。
「起きてくださーい!」
「………………」
「起きてくださーい」
「………………」
「起きてくださーい……」
「………………」
「起きてー……」
「………………」
「………………」
遂に、その声が聞こえなくなった。何度呼びかけられたかわからないし、誰から呼びかけられたのかもわからないが、その人物が何処に居るかは特定する事が出来た。昴は、ストレッチを続行する。背筋を伸ばすと、筋肉が次第に解れていくのが感じられた。
「ぐすっ……ひっく……」
「何ですすり泣きが聞こえるんだ!?」
昴は耐え切れなくなり、ストレッチも程々に少し早足で窓の方へ歩いていく。カーテンを開けると、そこには一人の少女が立っていた。
やはり、泣いていたのはこの少女だったようで、目が赤く腫れていた。昴は少し迷ったが、この少女を中に招き入れる事にした。
このままここに放置するわけにもいかなかった。
窓を開ける。すると、そこで少女がやっと起きてきた昴の存在に気づいたようで、泣き顔が次第に晴れやかになっていった。
「ほら、入って」
「お邪魔します」
少女はそう言って、履いていた靴を脱ぐと昴の後について上がってきた。歳はいくつくらいだろうか。 昴は色々と予想したが、身長はそれほど高くないうえに、顔もまだ少しあどけなさが残っているところからして、自分よりも二、三下ぐらいだろうと一人で納得していた。なにせ、泣いていたのだ。絶対ではないが、昴ぐらいの年齢になるとそうそう無く人間はいない。
(…………ん? 普通に家の中に入れちゃったけど、この子誰?)
昴は少女をソファーに座らせ、自分も隣に座った。
「……で、名前は? 年齢は? 何処から来たの? 何であそこにいたの?」
「あの……そんな一気に質問されても困るんですけど。まぁ、話しますけど……」
少女は昴の方を向くと、一呼吸置いて話し始めた。
「まず、私の名前は南野月です。年齢は不詳の国立風宮学園一年生です」
「いや、学年言ったら年齢不詳にしている意味が無いんじゃぁ……。ってか、同い年でしかも同じ学校だったのか。そういえば、見覚えある制服だと思ったよ」
昴は月を改めてよく見てみる。確かに、月は風宮学園の制服を着ていた。自分よりも幼いと思っていたが、どうやら幼児体系な上に童顔だったらしい。童顔といっても、ただ幼いだけではない。それはもう、目を見張るほど可愛かった。
それほど異性に興味が無い昴でも、それは分かった。
「何故私があそこにいたのかというと――」
(あれ? 僕の突っ込みは無視?)