入学偏---------7
ウヒイイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
ヤメテエエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェッェェェェェェェッェェェェェェェlッェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!
しゃべってエエエエエエエエエエエエエエエ絵エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェッェ!!!!!!!!!!!
「――――ふぁ……」
どれくらい寝たのだろうか。昴は、壁にかけてある時計を見た。昴の視力は悪い方ではないが、寝起きという事もあって、ぼやけがちに見えた。
昨日はそのままソファで寝てしまったせいか、身体中がズキズキと筋肉痛を訴えていた。昴は、何とか身体を持ち上げて、時計の近くまで行く。
時計は三時を丁度過ぎたあたりを指していた。
「…………あれ? まだ夜中か。結構寝たんだと思ったんだけど……痛っ!」
背伸びをしようとして腰を伸ばすと、ピリッとした痛みが昴を襲った。
「これからはベッドで寝よう……」
昴は窓の方へと歩いていく。カーテンはずっと閉まっていたので、夜の月の光は入っていなかった。電機は付けっぱなしで寝てしまったようだ。これから寝ようとも思ったのだが、一度起きてしまうと中々寝付けなかった。
昴はカーテンを開けた。特に何をするわけでもなかったが、何もすることが無いからこそ、外の風景をただボンヤリと眺めていたかった。
昴が傍に立って、カーテンを少し開けた。
すると、綺麗な夜空とそこにちりばめられている星が瞬いていた。月は、半分満ちかけている程度。昴は迷わず、窓を開けて外に出た。
備え付けのサンダルを履いて、外に出ようと一歩踏み出す。
――もにゅ。
「むぎゅ……」
昴の足元で変な感触が感じられた。どう考えても、ベランダの地面の感触では無い。サンダル越しに伝わる、プニプニとした触感。昴は、僅かながらに足を上げてその何か良く分からない物体を、もう一度足で撫でる様にして踏みつけた。
「うにゅ……むぎゅぅ…………」
踏みつけるたびにおかしな声が聞こえてくる。起きているのか、寝ているのか。暗いせいで顔まではよくわからなかったが、小柄な女の子が昴の足元で倒れていた。昴は、暫くその女の子の事を観察していたが、起きる気配は無く、昴が時々ちょっかいを出すと愛くるしい声で、もぞもぞと動くだけだった。
「――――とりあえず、どうしようかこの子」
そもそも、何故こんな小さい子がこんなところで倒れているのか。このマンションは五階建てで昴の部屋も三階だからそこまで高いわけではない。
こういうことに長けている運動神経が良い人間なら、登ろうと思えば登ることも可能だろう。しかし、こんな小さな女の子が登ってこれるとは思えなかった。
昴は少し考えた後、放置する事にした。
こんなところにいる時点で、明らかに普通じゃない。普通ではないということは、自分害を及ぼす可能性も捨てきれないということだ。
起こさないようにゆっくりと昴は、部屋の中に後ずさりするように戻っていく。そして、部屋の中に入って溜息を吐くと窓を閉めた。
「――おかげさまでまた疲れて、眠気が出てきたよ。有難う」
昴はそれだけ言うと、今度はしっかりとした足取りで自室のベッドの上に寝転がった。ソファーよりもゆったりとしたスペースで昴は思いっきり身体を伸ばす。
そして、心の中で自分のスルースキルを褒めながら再び眠りについたのだった――。