本性
最近、寝不足です。
なかなか自分の時間が作れないです。
side ハーデス
ハーデス「なにか不穏な気配がすると思って、来て見ればまた貴方達ですか。」
ハーデスはやれやれといった表情だった。
シヴァ「それはこっちの台詞だ!」
レイア「それよりあそこにいるアイツはなんなんだい?大天使ミカエルとかいってたけど。」
レイアはハーデスに問い掛けた。
ハーデス「天使ですか?確かにあの姿は天使ですね。しかもミカエルといえば天使の中でも最も、最強に近い存在ですね。」
ハーデスは上空を見上げながら言った。
ミカエル「おしゃべりなはそこまでだ。貴殿は、人間ではないな?ならば貴殿に用はない。」
ミカエルは再びレイアに攻撃しようと剣を構えた。
ハーデス「やらせませんよ、この方達は私の獲物なんでねえ~。」
ミカエル「邪魔をするというのか、貴殿は魔族であろう何故、人間に味方する?」
ミカエルは心底不思議そうな表情で言った。
ハーデス「味方をしているわけではありませんよ。先程も申しましたようにこの方達は私の獲物です。それを横取りするというなら容赦しませんよ。」
ミカエル「ふむ、ならば先に貴殿から潰すとするか、貴殿の名はなんと申す?名を名乗らずに死ぬのはあまりに不憫だからな。」
ハーデス「私の名前はハーデス、魔王様の忠実なる側近です。」
もはや恒例となってきた自己紹介だった
ミカエル「ほう、魔王の側近と申すか、楽しめそうだな。ではいくぞ!」
ミカエルは上空から翼を広げて急降下してきた。
ハーデスはミカエルがこちらに来る前にいきなり自分の影の中に隠れた。
ミカエル「む!どこにいった?」
その時ミカエルの影が少しずつ動いた。
なんと影はミカエル自身の影を残して、ミカエルの周囲に何体も同じ影が地面から出てきた。
そしてどこからかハーデスの声が聞こえた。
ハーデス「さあ、踊りなさい!幻影乱舞!」
ミカエルの周囲に出てきた、ミカエルの影達は
同時にミカエルに襲いかかった。
ミカエル「小賢しい技をつかいよって。消え去れ!焦恢陣!(しょうかいじん)」
ミカエルは剣を地面に突きたて、自身の周りに炎の円を作った。
ミカエルを攻撃しようとしていた影は全て燃え尽きてしまった。
影を燃やされてしまったハーデスはシヴァの影からでてきた。
シヴァ「心臓に悪い現れ方をするな!」
ハーデス「やはり、あの程度の技では、傷一つつけられませんね。」
ハーデスはシヴァを無視してつぶやいた。
ハーデス「仕方ありませんね、あれを出しますか。」
ハーデスは自分の影に手を突っ込むとなんと、そこから槍を取り出した。
ハーデス「出でよ、ロンギヌスの槍。」
影からでてきたのは、真っ白な装飾の楕円形の槍だった。
ミカエルはそれを見て驚く。
ミカエル「何故貴殿が、それを持っている!」
ハーデス「さあ、何ででしょうね~。」
ミカエル「それは厳重に天界で管理されていたはず。」
ハーデス「さあ、何故何でしょう?」
ハーデスはニヤニヤしながら言った。
ミカエル「まさか、貴殿・・・」
ハーデス「貴方が考えている通りだと思いますよ。」
ミカエル「貴殿は重罪を犯したのだぞ!」
ミカエルは信じられないと言った感じだった。
ハーデス「関係ありませんねえ。」
ハーデスはキッパリと言った。
ミカエル「何だと?」
ミカエルはそれを聞き訝しげな顔をした。
ハーデス「天使どもは、全員始末する予定なんですよ、だから関係ないと言ったんです。」
ミカエル「貴殿は一体何を考えている。我らが天使を始末出来ると、思うておるのか。」
ハーデス「ええ、できますねえ。この槍で貴方を始末した後に他の天使も見つけ次第抹殺しましょうか。クククククク
ア~ハハハハハハ!」
ハーデスは狂ったように笑い出した。
そしてあまりにも禍々しい殺気を放っていた。
レイアとシヴァは身体中から悪寒が走っていた。
ミカエルでさえも少し気圧されていた。
ハーデス「あ~あ、やっぱこの喋り方かったりいわ。クソ天使てめえは今から俺にボロ雑巾のようにやられるんだから、覚悟しとけよ。」
レイアとシヴァはハーデスのあまりの変貌ぶりに唖然としていた。
そしてハーデスはついにその本性を現し、その牙を天使に向けた。