天使
なかなかペースを上げて投稿というのは難しいですね。
side レイア
レイアはシヴァとともになんとか森の中から抜けた。
レイアは自身の光の能力を使いシヴァを肩に担ぎ上げ逃げたのだ。
レイア「全くなんて奴だよ、あそこまでやるとは。」
レイア(私も本気じゃなかったけどあのハーデスという男、影の能力以外にも能力を持っているなんて驚きだよ。)
レイアが驚くのも無理はない、なにせ基本的に能力とは一人につき一つなのだ。
それなのにハーデスという男は全く違う能力を最後に見せた。
レイア(これは、他にも能力を持っていると考えた方がいいね。)
シヴァ「あ、あの師匠そろそろ下ろして欲しいんですけど。」
レイア「あ、忘れてたよ。」
レイアはシヴァをポイっと地面に投げ捨てた。
シヴァ「ちょい師匠!俺の扱いが雑過ぎます!」
シヴァは自分の師に吠えた。
レイア「気にするな。」
レイアは一言それだけ言った。
シヴァ「気にします!
メチャクチャ気にします!もう少しデリケートに扱って下さい!」
レイア「うるさいね。
お前は恋する乙女かっつーの。」
レイアは弟子を一瞥すると、はあ~とするとため息をついた。
レイア「しかし、ハーデスの目的がなんなのか分からないね。魔王の側近が何故あんな所にいたのか。」
レイアはウ~ンと唸る。
シヴァ「師匠、考えてもわからないですよ。それより、道場に一度戻りましょう。」
レイア「それもそうだな。」
そして二人は道場へと歩きだそうとした瞬間だった、レイアとシヴァの背筋に悪寒が走る。
レイア・シヴァ「!!!」
レイアとシヴァは何者かが上空にいるのを発見した。
そこには二枚の翼を纏い金色の剣と盾をもち、茶色の髪を肩まで伸ばした黒い瞳の赤いマントを羽織った者がいた。
???「我は四大天使の一人ミカエルと申す、貴殿らには悪いが死んでもらう。」
シヴァ「師匠!なんですかコイツは!」
レイア「あたしが知るかい!急に現れて死ねっていってんだから間違いなくない敵だろけどね!」
レイア(コイツは一体何者なんだい!さっき会ったハーデスとは、別種のヤバさを感じるよ。)
レイアは全神経を集中させていた。
そうでもしないと意識を持っていかれそうだったからだ。
レイアはシヴァの方を見て大丈夫か確認した。
シヴァは凄い形相で上空にいる者をにらんでいた。
レイア(まあ、ああでもしないとあの馬鹿弟子も気を保っていられないんだろう。)
ミカエル「では、死んでもらおう。」
ミカエルはそう言うと、剣に炎を宿らせてこちらに突進してきた。
レイアは光りの槍を形成し、シヴァは氷の剣を作った。
そしてミカエルは目の前までくると剣で突き刺さんとレイアに目にも止まらぬ連撃を放った。
レイアはその攻撃をなんとか凌いでいた。
その間にシヴァが横合いから氷の剣でミカエルを狙う。
ミカエル「貴殿では、相手にならん。」
ミカエルはシヴァにそう言うと自身の翼で、
シヴァを吹っ飛ばした。
シヴァ「っっ!」
シヴァは飛ばされながらも地面になんどか、手をついて衝撃を緩和した。
ミカエル「貴殿も気付いておるんだろう、炎と氷では相性が悪い。そちらに氷点下の限界はあるがこちらは炎だ、何千、何万℃とある。つまり氷など一瞬で溶けてしまう。」
シヴァは顔をしかめていた。
ミカエルはさらに言う。
ミカエル「さらに運の悪い事に、我と戦っているこの者の能力は光、つまりお主は全力を出せない。」
レイア(くっ、まさかそこまでバレているとは。コイツの言う事は最もで光りは絶対零度の原子の運動が停止に近い状態だとスピードが極限にまで遅くなる。そうなると、私の光の能力も役に立たない。)
レイアは自分一人でもなんとか凌いで馬鹿弟子だけでもこの場から逃がしてやろうと思った。
シヴァ「師匠!師匠が何を考えているか分かりますよ!でも俺は逃げません!絶対に!」
レイア(ああもう!馬鹿弟子の事だから、絶対こう言うと思ったよ!)
レイアは頭を抱える。
その時だった。
ミカエルの影がミカエルを貫こうとしていた。
ミカエル「!!」
ミカエルは上空に飛び
影をかわした。
そしてレイアの影から姿を現したのはなんとハーデスだった。