聖女召喚
なんちゃって西洋なろう異世界です。異議異論はあると思いますがご了承下さい。
わかりやすい文章を目指していますが読みにくい事もあります。先に謝ります。ごめんなさい!
「成功だ!」
誰かが発した大きな声に追随するかのように歓声が上がった。
眩しいっ。ここは…何?
白いレースのブラウスにシンプルなワイドパンツにローヒールパンプス。
私はレッドカーペットにへたり込んでいた。
綺麗な男性が声をかけてきた。
「ようこそお越し下さいました聖女様。
私、今回の召喚においての責任者である皇太子アーレントと申します。偉大なる聖女様のご来訪歓迎致します。」
座り込んで困惑する私の前にいかにもなキラキラしい服を着た王子?が話しかけてくる。
ここどこ?
私…何していたっけ?何があった?
思わず周囲を見回す。
真正面には美麗で繊細な刺繍の入ったビロードの重厚なカーテンがあり、今居る広い部屋の両側に等間隔に立ち並ぶ白く大きな柱には蔦や花や植物が美しく端正に彫り込まれており、手間暇のかけられた逸品だとわかる。
一段高い位置には王冠を被る煌びやかな衣装をまとった上位と思われる男女が、設えられた豪奢な金の玉座にゆったりと座っている。
更にはそこから私の居る場所迄にレッドカーペットの左右に別れて幾人もの貴賓とみられる人々が興味津々とばかりに座してこちらを伺っていた。
見た事も無い初めての場所だった。
声をかけてきた皇子様に目を戻す。
金色の少し癖のある髪を煌めかせ瞳は太陽を思わせるオレンジ色の金色で艶やかな色気をたたえた男性だった。
絵に見るような王子様なひと…。
もう1人、皇子様の後ろからフードのついた黒く長いローブを着た男性が出てくる。
「私、この国の筆頭魔術師のコンテスタと申します。
突然のことで困惑されているかと思いますが、あなた様は我々タンタルティア帝国が召喚した聖女様なのです。どうか私共の話を聞いていただけませんでしょうか?」
低い声でゆっくりと状況を言葉にする。
腰まである癖のない長い銀色の長髪がサラサラと揺れてきれいだった。瞳は星瞬くラピスラズリで見たことのない不思議な色をしていた。
知らない人、綺麗な人ばっかり…なにこれ。
異世界召喚?小説によくある聖女召喚ってやつなのかな?聖女?私が?
私の頭は理解が追いつかず言葉が右から左へ流れてしまっているらしい。
二人を不思議そうに観察していると、王子は座り込んだままの私の手を取り立ち上がらせてエスコートするように隣に並ぶと玉座の方を向く。
自然と視線を誘導されるように私も玉座を向くと玉座の男性とバチリと目が合う。
その視線を受けて鷹揚に軽くうなずいた冠をかぶり仰仰しいマントを背にまとった大柄な偉丈夫の玉座の男性。
そしてティアラをかぶる美しく楚々とした座り姿の優しげな女性。
「ようこそ参られた。聖女殿。
我がこのタンタルティア帝国皇帝ジェントラスである。」
「ようこそいらっしゃいました。
私はタンタルティア帝国皇妃システィーユですわ。」
「今は理解が及ばず不安な事であろうとも。これからの事はそこにいるアーレントに詳しく聞くといい。どうかこの国のことを頼むぞ。」
そう言ってお二人は私に微笑む。
その声に合わせて呼応するように周囲の貴賓?貴族?の方々が一斉にザッと礼をとる。
王様では無く皇帝だった。違いって何だろう?私にはわからないや。いやそんな事よりも…私はどうしたらいいの?
頭の中はなぜ?なに?どうして?の疑問ばかり浮かんでは消えていく。
慣れない重苦しい空気に圧倒されて、突然の事態に頭がパンクしそうになりながらも思考しようと努力するが考えがまとまらない。横から一礼し女性がやって来た。
「聖女殿。
私、侍女頭のエリシェル=ポートラムと申します。別室にお部屋を準備してございます。どうぞ私と共にいらして下さいませ。」
侍女服の女性が私を先導してくれるようだ。付いて来いという事だろう。
私の目を見て頷くと謁見室?と思われる部屋の出入り口にある大層な豪華で優美な大扉へと誘導して行った。
去り際に皇子と魔術師様に声をかけられた。
「後で説明にむかうからゆっくりくつろいでくれ。では後ほどに。」
「私もすぐに向かいますでポートラム伯爵夫人に従いお部屋でお待ち下さいませ。何かあれば彼の者にお聞き下さい。」
そう言うとお2人は皇帝陛下の元に行く。
私は不安ながらも、いつまでもここに居たくなくて侍女殿について部屋の出口に向かった。
後ろから貴族と思われる人々の小さな声で何やら話しているのが聞こえてくるが…
今の私にはそれどそれどころでは無くただ侍女頭殿について前を向いて歩くだけだった。
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