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ギルドの内情

 翌日、ポーションを取りに来たエリックに薬草について相談した、あ、その前に勿論イオルを紹介したら非常に驚いていた、想定の範囲内だけど。


「薬草かぁ……、確かにミラーゼ一人じゃ厳しいかもな」


「森の奥、山の奥にあるのは聞いた事あるけど……、やっぱりギルドに依頼した方が良いのかしら?」


「それが1番だと思うけど……、あんまりオススメは出来ないな」


「へ? なんで?」


「薬草の回収って冒険者的には初心者向けの依頼なんだよ。 だから、余り人気が無いんだよ。 それと薬草の知識を持った奴が少ない、普通に毒草と間違えて採取してくる奴もいる、て前にギルドに依頼した薬屋が愚痴っていたよ」


「教えれば良いんじゃないの?」


「冒険者になる奴は全部じゃないけど体力勝負の奴が多くて頭使う事が苦手らしいんだよ。 ギルドの受付がぼやいていた」


 う〜ん、それってただ単に冒険者の質が悪いんじゃないかしら?


「それと報酬の低さも問題があるな」


「じゃあ報酬を高くすれば依頼を受けてくれるんじゃ……」


「ところが法律で上限が決まっているから多くは出せないんだよ、薬草の価値がわかってないから安く見積もられてるのが現状だ」


 エリックから出てきたのはギルドの厳しい現実だった。


 やっぱり自分で探さないとダメなのかしら……。


「そういえばエリックってどうしてそんなにギルドに詳しいの? ギルドの管理って領主の仕事じゃないよね?」


「あぁ~、それは知り合いがギルドで働いているんだよ。 そいつから愚痴を聞かされてるし領民からの訴えもあるんだ」


 ……やっぱりギルド自体に問題があるんじゃ?


 



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