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とりあえずの決着

「イメリアが亡くなりましたか……」


 私は王子様からの手紙を読んで妹イメリアが死んだ事を知った。


「もう少し……、歩み寄っていれば違う道もあったのかしら……」


 改めて公爵家での日々を思い出す。


「……あれ? あんまり良い思い出が無い、というか家族と一緒に過ごした思い出が無いんだけど?」


 絞り出そうとしたがあるのは両親と妹が仲良くしてる姿を離れて見ている、という記憶が多かった。


 家族旅行も私は置いてけぼりだったし、常に妹優先だったし……。


 イメリアが魅了持ちじゃ無かったとしてももしかして私の扱いは変わらなかった?


 よくよく考えてみればお母様は子供に余り興味が無かったみたいだしお父様は仕事人間で家に帰って来る事もしばしば。


 我が家ってもしかして家庭崩壊していた?


 そんな現実に気づき私は苦笑いするしかなかった。


「ママ?」 


 リーズが私の顔を見てキョトンとしている。


「あぁ、なんでもないから安心してね。さぁ、ポーション作りに励むわよ!」


「オー」


 うちの娘、ホント可愛い……。


 それから数日後、国から正式に発表があって今回の騒動とその処分が公になった。


 私と王太子の婚約破棄は王太子が魅了にかかり独断にやった事であり私には何も非はない、という事。


 全ての原因は魅了持ちであるイメリアと公爵家にあり公爵家は廃家となりイメリアは処刑された。


 そして王太子他魅了にかかっていた人達は全員家を継ぐ事は出来ず離れる事になった。


 特に王太子様は魅了のかかりが酷く一生幽閉される事になった。


 まぁ、全てを明らかにするより必要最低限な事だけ報告でいいだろう、変な混乱は起こらない方が良い。


 まぁ私はひっそりと暮らしていくけどね。

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