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幕間 王妃2

「こちらが今回の報告書となります」


 ミラーゼの元に来ていた監査員が報告書を渡した。


 受け取ったのは勿論クリストン王国王妃であり錬金術教会会長であるミゼルである。


「ご苦労さま……、ふむ、流石はミラーゼね。 完全なるホムンクルスを錬成出来るなんて」


「私も見て驚きました。 彼女はきっと後世に残る偉大な錬金術師になるでしょう」


「それを決めるのは私達じゃないわ、それに彼女は漸く余計なしがらみから抜け出したのだから見守るのが得策じゃないかしら?」


「そうですね、会長の言うとおりです」


「ところでリアンの様子はどう?」


「リアン元王子はだいぶ大人しくなっています、塔に幽閉された頃よりかはマシになりましたが相変わらずブツブツと独り言を言っています」


「魅了は少しは溶けて冷静になったんじゃないかしら、余計な事をするから自分の首を絞める事になったのに……」


 魅了にかかっていたとは言えかつての婚約者を殺す様に命令をしていたのを知った時はミゼルはショックを受けたが、この時点で息子であるリアンを切り捨てる決断をした。


 自分でも冷たいと思うが国の為となると話は別だ。


 勿論元凶となったイメリアに関してもだ。


「イメリアですがベッドから起き上がれず言葉も発せない状況です。後1週間ぐらいではないかと」


「最後ぐらいは看取ってあげましょう、勿論罪を自覚してもらいながらね」


 そう言ったミゼルは冷たい笑みを浮かべた。 


 

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