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王妃からの課題

「あら、何か入ってるわ?」


 手紙を読み終えると封筒の中に何か入っているのを見つけた。


「えっ、これって……、まさか『賢者の石』じゃない?」


 封筒に入っていた物、それは『賢者の石』だった。


 いやいや、普通に封筒に入れて送るような代物じゃありませんよ、何やってるんですか王妃様。


 しかし、送られてきたという事はコレを使って何か作れ、という暗黙のメッセージではないだろうか。


 1級錬金術師としての腕を試されてるんではないだろうか。


「仕方が無いわね、錬金術師としてこの腕を見せてあげますか!」


 私は腕まくりをして気合を入れた。


 問題は何を作成するか、という事だ。


「やっぱり生物を作るべきなのかしら、小型生物ぐらいなら作れると思うけど……」


 うーんと悩む事、小一時間私が出した結論は……。


「……挑戦してみようかな、ホムンクルス」


 出来るかどうかは分からないが私は錬金術師として避けては通れない道、命の錬成の最高峰とも呼ばれているホムンクルスの錬成に挑戦してみる事にした。


 ただ、これは失敗すればとんでもない事になる、具体的に言えば化物を作ってしまう事になる。


 それにかつてとある錬金術師が死んだ妻を蘇らせる為にホムンクルスを作成した事があるが直後にそのホムンクルスに殺された、という事件があった。


 つまり、『器』だけ作っても『中身』が違う事がありうるのだ。


 ホムンクルスの錬成はそんなリスクがある。


 とりあえず、覚悟は決めておこう。


 それから1か月後……。


「出来ちゃった……」


 ベッドには可愛らしい少女がスースーと眠っている。


 ……本当に難しいんですよ?     

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