表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/30

王妃様からの手紙

 追放されて1か月が経過した。


 生活は安定してどっちかと言うと貴族時代よりも生活は安定している。


「はぁ〜、幸せ……、何も考えずにこうして壺をかき回す時が至福の時よ」


 婚約者の時は勿論王妃教育が優先だったので錬金術師としては密かに活動していたからストレスが溜まりに溜まっていた。


「私、やっぱり貴族より錬金術師が向いているわよね」


 だから、追放されたのは正解だったかもしれない。


 そんな事を考えていると玄関に物音が聞こえた。


 玄関を開けると封筒が届いていた。


「あら? コレ王家の紋章が入っているわ、という事は王妃様から?」


 ここの住所を知っているのは王族の中では王妃様だけだ。


 という事は王妃様からの手紙、という事になる。


 早速、封を開けて中身を読んでみる。


 書いてあったのは私への謝罪と近日中に公になる関係者の処分について。


 まず妹の魅了だがなんと王妃様に魅了をかけようとしたらしいが耐性があった王妃様はかからなかった、魅了を使った罪で投獄されたそうだ。


 当然、王太子が抗議したらしいが検査の結果、魅了にかかっているのが発覚して王族としての資格が剥奪、そのまま幽閉される事に。


 そして、学園の教師や生徒を検査した結果、ほぼ魅了にかかっていた。


 おかげで魅了にかかった人達はことごとく跡継ぎとか身分とか剥奪され人事がほぼ変更される事になった。


 中には跡継ぎがいなくなったことで泣く泣くお取り潰しになった家もあるらしい。


 その批判は勿論公爵家が受ける事になったのだが両親も魅了にやはりかかっていた。


 公爵家は更迭状態になり、近日には王家預かりとなり財産とかは没収になるらしい。


「やっぱりこうなったのね……」


 私は溜息を吐いた。


 魅了が分かった時点で近々こんな事になるんじゃないか、と思っていた。


 だって偽りの幸せなんていつか潰れるに決まっているから。 


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ