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そういえば悪役令嬢だった

 ポーション販売の話から数日後、エリックが書類を持ってやって来た。


「不備が無いか見てくれ。 俺もこういう書類作るの初めてだからさ」


 私は1枚1枚書類を見た。


 ポーションの納品数とか1ついくらで売るとか報酬とか。


「うん、これでOKよ」


「ホントに? おかしい所は無かったか?」


「大丈夫よ、王妃教育の一環で書類作成をやった事があるけど初めてでここまで作るのは大した物よ」


「よ、良かったぁ……、執事と一緒に作ったんだよ」


「あれ? 男爵様は?」


「引きこもっていて使い物にならない状態だよ」


 余程ショックだったのね、大事な跡取りが魅了にかかって跡取りに出来なくなっちゃったんだから。


 でも、いつまでもそのままじゃせっかく跡継ぎになったエリックが報われない。


 いずれは決別しなきゃいけない時が来るんだから。


「ポーションは俺が取りに来るから」


「え? 私が行かなくて良いの?」


「追放刑になっている元公爵令嬢がノコノコと姿を見せれる訳無いだろ? それに世間ではまだミラールの悪評は残っているんだぞ」


 あ、そうだった、私世間では悪役令嬢になってるままだったわね。


「王家が正式に発表するまでは表舞台には出ない方が良いだろうな」


「元々表舞台に出るつもりはこれっぽっちも無いから別にいいけどね」


 私はそう言って笑った。

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