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何度召喚されるのか  作者: 美川彼方


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58話 出発

曜日勘違いしてて遅れました!

「そういうことで、明日出ることにした」

 相談した日の夜、アリアドネにそう告げた。


「そう、思ってたより早く出ちゃうのね。まあ引き止めてたのは私だったけれど」

 一服盛ってでも引き止めていたアリアドネだったが、あっさりと引き下がった。


「こういう言い方するのもアレなんだけど、あまり深入りしすぎないようにね。敵は増やしたくないし」

 魔法具もあるし本人の実力を見てもないとは思いつつそう言う。操られでもして敵として来られたら面倒だ、と。

「戦争になりそうだったらその前に抜け出すつもりではあるし、引き際は見極めようと思っているわ。ユナと違ってスパイの真似事は本職じゃないしね」

「場所がリースベルトじゃなかったら、ルーに任せられたのに」

「さすがに亜人嫌いの国の王城に入るのに、獣人を行かせる訳にはね。本人は行ってもいいって言ってたのだけれど、危険すぎるからって皆で止めたわ」

「短期潜入なら大丈夫だったかもしれないけど、長期なら止めて正解」


 隠密系に特化しているとはいえ一目で獣人であるとわかる見た目をしているルーには向かないだろう。

 ずっとフードで隠す訳にはいかないだろうし、そもそも従業員としての潜入が難しい。


「ルーはエリーゼ姫との繋ぎの為に、ちょくちょく近郊までは来て貰ってるけどね」

「結構距離離れてるのによくやる」


ーーーーーーーーーー


 次の日の朝。

 アリアドネは既に出勤済みなので居ない。


 軽く朝食を取って出発の準備をする。

 とはいっても必要なものは全てユナが持っているし、特別持ち込んだものもない。


 新たに持った物といえば。

「これ、この間の鳥の余り。保存食にしたから持って行ってって」

「ああ、あのめちゃくちゃ美味しかった唐揚げのやつ」

「素材が良いからね。干し肉にしても美味しさちゃんと残ってるから楽しみにしてて」

 サラッと味のハードルを上げたユナだったが、それを持ってしても余るくらい美味しいので大丈夫だ。

 ラピッド系とまとめられる魔獣はそれだけのものだった。


 最初の野営で食べた魔獣もラピッド系だったが、本来は出回ることも少ないかなりレアな物なのだ。

 購入しようと思ってもタイミングが合わなければいくらお金を積んでも手に入らないといった素材だ。

 普通、運良く狩れたのなら丸ごと市場に流すのが一般的だ。タイミング次第では数ヶ月遊んで暮らせるほどの金額になることもあるのだ。


 だから食べたことのある人となると、それを買えるほどの金持ちかそうとは知らずに食べてしまった冒険者くらいだろう。初心者で、見分けがつかなくても食べればわかる。

 ちなみにその食べてしまった冒険者は死ぬほど悔しがりながらも一生の自慢と笑い話にしている。



「でも持って行っちゃっていいの?」

「ダメなら渡さないでしょ」

「それもそうだね」


「実はリア用に少し残してる。本人には言ってないけど」

 サリーが納得したところで笑って告げる。

「言ったら遠慮しそうだものね」

 短い期間だったが、アリアドネの性格を多少理解していた。

「うん。だから置き逃げ」

 そう言うユナにサリーは笑った。


今回短めだけど、キリが良かったのでここで

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