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異世界にて  作者: 兎の足
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転生

 私は二十一世紀初頭に日本で生まれた男であった。平凡な生まれであり、才気にも恵まれなかった至って普通の男である。子供の頃から10人並みで優れたものと言えば受験戦争で鍛えられた記憶力の良さ程度であり、それも瞬間記憶などの超人染みたものではなかった。そんな月並みな私の人生は20代を半ば過ぎたところで大きな転換点を迎えることになる。


 それは異世界への転生である。会社への通勤時、あまりの暑さに意識を失って倒れ込み、気づけば見知らぬ土地で赤ん坊になっていたのである。はじめ私は凄く狼狽した。ここは何処だ。日本では無いのか。この姿はどうしたのか。何度も何度も自問自答を繰り返し、そして結論づけた。ここは異世界であり、私は転生したと言うことを。勿論これは納得のいく結論では無かった。けれど理解できない以上はそういうものとして扱うしか無い。それが私の20年以上生きてきて身につけた処世術であった。魂や異世界の存在など私は信じていなかった。けれど現実として私は違う体で違う空が広がる土地に生きている。それは認めざるを得ない事実であった。


 ところで私がこの世界を過去でも、宇宙のどこかにある他の星でも無いと判断した理由は地球には無い特有の法則があるからである。それは魔法である。神秘的な力を自由自在に操る超越者達がこの世界には存在している。彼らは支配階級であり、他を圧する能力によって恐れられている。地球にはこのような存在は居なかった。故に私は異世界であると判断したのである。

 

 私が転生したのは岩名王国と呼ばれる封建制の王国、その辺境地帯に位置するとある村であった。村の生業は原始的な漁業と製塩であり、典型的な漁村であった。村は収穫物の六分の一を差し出すことによって王国から自治を認められており、私は自治を行う3人の代表者達の1人の次男坊として生を受けたのであった。



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