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赤い少女

作者: 色即是空空即是色

砂漠の中に建つ3本脚のタワーに泊まりに行った時だった。


そのタワーには階段が無く、真ん中にある丸い床が上下に動いている。宿泊客達も従業員もそれに飛び乗って、飛び降りて行き来する。


私は危ないと思った。すると地震が起こった。


タワーの中は途端にめちゃくちゃになり、真っ白な建物が、何年もたった水垢を塗りたくった様な汚れがあちこちに付いていた。


宿泊客も従業員も死んでいて、残っているのは4,5人だった。


水が無いので外に取りに行く必要があったが、外には化け物がいた。カラフルな模様の二足歩行のトカゲだった。


彼らはスケボーに乗って、槍で人間を狩猟する。


遠くの大通りを歩く親子が追いかけられ、背中を刺された。


私はその大通りの向こうでスケボーを拾って、彼らと競走した。


ものすごく早い競走だった。先の見えない坂の障害物を避け、トンネルを抜けた所で私は勝った。


彼らは私の子分になった。


私は彼らとタワーの近くにあるコンテナ置き場を根城にして、他のチームと争う準備をした。


タワーが崩れた。


タワーの下に半透明の顔だけになった赤い少女がいた。髪は無く、肌はひび割れ、所々からクラゲの足の様なひげが生えている。


彼女は泣いていた。


「私は何者かわからないの。」


私が言った。


「間違いないよ、ならば君は人間だ。」


「悩んで、悲しんでいるんだろ?絶対人間だ。」


私たちは旅に出る為に車に乗り込んだ。


























貴方の中で見た少女は人間でしたか?

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