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次元の異なる世界

作者: 伊集院 大和




実体験による霊体験を話にしています





人間の世界には

二つの異なる世界が在る事を知っているだろうか





人は生まれて来る時に

双方の親からの遺伝子の構成により産まれて来る訳だが



その親もまた産まれて来る時に

双方の親から遺伝子を受け継ぎ産まれて来るのだが


産まれてくる時の遺伝子の元が

過去に真面目に生きて来たか

罪を犯したかにより

遺伝子の構成も左右されるのである



自分から見ての親と行動や性格が似るように

親よりも前の世代

その前の世代の行動や性格が受け継がれ

今の自分があるが



前の世代 その又 前の世代も

遺伝子として受け継がれ産まれてくる訳だが


その遺伝子が 人として

この世に存在していた時代

どういう行動をしたか

どういった性格をしていたか


人として生き

人として どのような亡くなり方をしたかにより

受け継がれていく遺伝子に

組み込まれる物も変わっていくのである



人は 病気や事故等で

人生の途中の段階で 寿命を全うせずに

人としての人生を終えてしまう事も在るわけなのだが



人としての人生を終えそうになる段階で

想いを残して旅立って行く前に

自分の想いを誰かに

伝えようとする行動が在る事を知っているだろうか


人は病気や事故により

この世から 亡くなりそうになる頃

人が眠りに着き 夢を見るように


生前 どうしてもやりたかった事や

伝えたかった事を 想いを残して亡くなる事を悔やみ


危篤状態に陥った時や死の直前に

生前の肉体から

1度 魂は抜け出し


夢の世界を彷徨う様に

亡くなる直前の自身の想いを

伝えてくれそうな人を探し

彷徨っていくのだが


彷徨っている間に

想いを伝えてくれそうな

自身に関係する人物の元へ

魂が行く事により


自分の伝えたい事を

自身の魂に近い人物の姿を借り


自分のやりたかった事

想いを伝えたかった事を自身の魂に成り代わり

行動させているのである



そして自身の代理として行動をさせた人物に

自身の思う事が伝わり願いが叶うと

身体から抜け出した魂は

自身の身体へと戻り

危篤と言われている状態から意識を取り戻すのである


代理として行動させられた人間の遺伝子には

親やその前の代には 無かった行動が

脳内に伝わり 遺伝子に記憶され

それが隔世遺伝、劣性遺伝とも言われる元になる



親やその前の代の遺伝子を受け継ぐのは共通なのだが

その親の兄弟 前の代の兄弟等に

身体的に死というものが訪れ

危篤となった時 身体から魂が抜け出し


想いを伝え 伝わった人間 その親等に無かった行動が

想いを受け取り

行動を終えた親族にあたる人間の遺伝子には

隔世遺伝として次の代に受け継がれていくか


またその人間に死が訪れた時に

身体から魂が抜け出し

想いを伝えたい 相手の元へ受け継がれる



遺伝子には 2通りの遺伝があり

身体的遺伝の他に

抜け出した魂による 脳内的遺伝というものがある


身体的遺伝とは 男女の行動によるものである

脳内的遺伝とは 抜け出した魂による 遺伝である



抜け出した魂には

この世界を彷徨っている魂と

想いを伝え 成仏される魂があるが



彷徨っている魂は

年代問わず 成仏出来ずに彷徨っている魂もある



成仏出来ずに彷徨っている魂には

次元という 人間の世界とは異なる世界が在り

人間の世界にたどり着くには

次元という壁を超え


この相手なら姿を見せても支障を来さないと

想える相手を選ばないと

人間の世界に辿り着くことが出来ないのである


遠く離れた戦地で亡くなった人々の魂の想いが強ければ

魂は 東京にある靖国神社に運ばれるか

各地方にある護國神社に運ばれ


各神社に辿り着いた魂は

訪れる人の姿を借り

魂の行き着く先へ連れて行って貰うことになるのだが


訪れた人間全てに その魂の想いを叶えて貰うには

訪れた人間の心の優しさや想いが必要であり


波長と言うものが合わなければ

魂は訪れた人間に姿を借りる事は不可能である


波長が合い 魂が人間に入り込む前

人間は胸に苦しみを味わうことになるが

その後 知らずのうちに 乗り移られたら魂が

帰ろうとする場所へ

人間は知らずのうちにその地へと足を運ぶのである


そして 魂の帰る場所へたどり着いた時

魂は 乗り移った人間から離れ

離れた後 1度 身体を借りた人間に

魂の生前の姿を見せ

その後 魂は 成仏するのである


人間から抜け出した 死の直前の魂は

想いを伝えたい人の元へ想いを伝える時

その伝え方にも 4通りの伝え方がある


一つは 線香の臭い

一つは 声として耳元に

一つは 生前の姿

一つは 近くにある物を落としたり

揺らしたり 音をさせ伝えたい相手に気付かせることであり


それが虫の知らせと言われる現象の一つでもある


そして虫の知らせを受け葬儀に参列した人間に

来てくれた御礼として

解り易く且つさり気なく知らせるのである



その後 生きている者を見守る神に近い存在となるのだが

神と呼ばれる者も元は人間である


神として崇められ 神社等に祀られるが

神とは信仰の表れであるが

神というものは目に見える形としては

存在しないのである


よく言われる 天国と地獄についても同じく


地獄という世界は

人が死に魂が成仏せずに彷徨っていることを地獄として

魂が想いを伝え終えてこそ成仏であり

天国へ旅立つという 言われである


人間が死の状態になり

魂が身体から抜け出し成仏すれば天国

魂が彷徨っていれば地獄という

人間が境界線として名付けた言葉なのである



そして魂としての世界は

壁を1枚隔てたように

壁の向こう側にあるのだが


その壁とは 次元という壁であり

次元を超えて人間の世界に入る事は可能である


次元とは透明であり

水の中に落ちたアルコールのように

モヤが掛かったようにみえるのが次元である


この場所は 何か感じるから近づけないとか

何か寒気を感じる

何か気配を感じるというように

感じることは可能である


普段は霊の姿を見ることは不可能だが

霊との波長が合えば見る事は可能である


霊が見える人 見えない人と分けられているが

本来なら全ての人が見えるはずなのだが


信仰心の薄れからか

性格の穏やかな人間には 見え

口調や性格の荒れた人間には見えず

それは 信じる心一つと


口調と性格の荒れた人間に穏やかな心と

人間としての優しさが戻り

霊との波長が合えば 霊を見ることも可能である






人間として生きる世界


次元を超えた先にある魂の世界


この次元の異なる二つ世界こそが


次元の異なる世界であり


霊としての魂の集う 異世界であり


これこそが 本来の異世界では なかろうか



と 私は想うのである。













「文フリ短編小説賞2」





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