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さすがにオアシスは"昔ながらの・・・"なんて言っていられない。

しっかりと整備され、砂漠を旅するシップやホゥバーが停められるような停車場が真っ先に目に入る。安全性を考えて停車場を迂回し、めったに使わないと言う動物用の入り口へと回る。ムゥロを預けて宿泊予定のホテルへと足を向けていると目がちかちかとしてきた。

ずーーーっと砂漠ばかり見ていたので、色が多くて目が落ち着かないのだ。それでも、このオアシスですべきことのために俺はきょろきょろと当たりを伺う。

──ホテルに着いたら地図をもらおう

そう思いながら、ムゥロを預けた場所からの道を記憶へと刻み込むようにする。

オアシスはそれなりの大きさなのだが、それでも一日で一周できるくらいの大きさと聞いている。

ここでの滞在予定は三日ほどだ。


「・・・・」

俺はホテルの大きさにあんぐりと口を開いていた。

オアシスには大きなホテルが一つと中振りのホテルが2軒、他に個人的な宿がいくつかある程度らしい。こういう旅だからと、奮発して大きなホテルの予約をしてあるとは聞いていたが、さすがに大きく感じる。

冷静に考えれば、砂漠を数日かけて旅した結果であり、俺達が住んでいる街ではこのくらいの建物は珍しくないはずなのだが。

ぽかんとしている俺をおいて、皆がホテルの入り口へと足を進めていくのにハタと気付き慌てて追いかけた。


一流のホテルという事もあるのだろう、よくよく考えればいかにも~という格好にも関わらず、従業員は顔色すら変えず応対している。

ハロルドが受付を済ましているのを俺たちは少し離れたところで、今後の打ち合わせをしながら待っていた。

各自夕飯までは自由行動で、ホテル内のレストランで待ち合わせをし夕飯を一緒にとるのを決めた頃にハロルドがやってきた。

「アーサー、これ」

そばにいたセンセイにフロントから受け取ってきたであろう鍵を渡す。次にルパート。

センセイとルパートに手渡されたカード型のキーは全く色合いが違うのに気付いた。

ハロルドの手に残るのがもう一枚だ。

俺はハロルドの手元の一枚の色を覗き込みながら「俺たちの部屋の鍵って赤なんだ?色の違いってなに?」と疑問を口にした。

一瞬、場の時が止まった気がした。

「あれ?」変なことを言ったか?と皆の顔を見れば、ハロルドは微妙な顔をしていた。

「???」

「刷り込み効果だな~」センセイが笑い出す。

ルパートとバートは顔を見合わせたあと(苦笑いしながらだった)「じゃ、俺達先に行くんで」と言ってポーターに声をかけ、一足先に部屋へと向かってしまう。

「ちょっと待ってろ」ハロルドが言うのに「うん」と俺が頷けば、「じゃ俺たちも先に行くから」と言ってセンセイ達も行ってしまった。

フロントへと再度赴き話すハロルドの背を見ながら俺は『なに?なに???』と思っていた。

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