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カップをトレイ代わりにたらいに入れて運ぶ(これも今回覚えた。これも合理的ですごいと思う)
それなりに髪を乾かし、服を着て日陰に入っていた面々に配る。
最後に自分の場所を確保し、カップを置いたところで荷物を引き寄せあさる。
エルヴェが持たせてくれた缶を取り出しぱかりとあけた。
「うわ・・・」
思った以上の中味で思わず声が出る。こってり甘いのから、しょっぱいものまで。さすがにやわらかいものはないが、その分色とりどりで目でも楽しめる内容だ。
「どうした?」
そばにいたバートがすかさず覗き込んできて「うわ~」と歓声をあげた。バートは食べることが大好きなのだ。
「さすが~~~これもらっていい?」
言いながら手を伸ばしてちゃっかりと自分の好物を持っていく。各菓子は人数分以上に詰まっているのでもちろん大丈夫なのは承知済みだ。
「センセイ、博士良かったら」
俺はずいと缶を差し出した。
「お、そうだよな~。干菓もいいが、息抜き必要だよな」
そう言って博士がオレンジ色の菓子へと手を伸ばす。意外と博士も甘いものが好きだったりする。
それを尻目にセンセイは「これ懐かしいな」と言って塩味の菓子を取り上げた。
ルパートとハロルドも手を伸ばして取り上げる。
ハロルドのことだからセンセイ同様塩気のものかと思ったら、この中では一番甘いものだ。
思わず「え・・」と小声で言ったのが聞こえたようだ。
「なんだ?」と聞かれた。
「いや、意外と言うか・・・。なんというか・・。甘いもの好きなんだ?」
ごまかすのもなんなので率直に聞く。
「そうだな。甘いものは好きだな」
キッパリとした返事に「へぇ~」と俺は声をあげた。人は見かけによらないものなのだ。




