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「・・やっぱりシェラー社のものか」

「げっ」

ハロルドの言葉にそばにいたルパートが声を上げる。

「何か問題でも?」

俺は首をかしげながら聞いた。

「シェラーのソープで服洗うってないだろう」

「?ダメなのか?」

なにが問題かがわからず、ますます首をかしげる。

「シェラー社って言ったら」

とルパートが口を口を開くが、またつつーと雫が動くのを感じ、俺は出しておいた小さな布へと手を伸ばした。

「あ、それ」

俺の動きに気をとらたルパートは説明の途中で、俺の布へを目をやり声をあげる。

「え、これもダメ?」

拭いながら聞けば、「ダメとかじゃなくてねぇ」とため息をつく。

センセイへと目を向ければ──博士と服を捻りあって絞っていた──俺の視線に気付いたようで、目が合った。

「自然派のもので、当時にもあったものを選んだんですけど」

シェラー社はかなりの老舗だ。

今回のソープも環境にやさしい植物性のすぐに分解されるもので、かつ古代から使われている香料、素材の物を選んでいた。

布にしても、古代から引き継がれている織り方ので、かつ当時はオートメーション化なんてされている訳がなくわざわざ手織りの物を選んだのに。

「当時ね・・」

センセイは苦笑いをもらして、「気持ちはわかるけどねぇ。やりすぎ」と付け足す。

「え・・・」

やりすぎと言われて、俺は戸惑いの声をあげた。

「ちゃんと自分で払ったのか」

センセイの肩越しに博士が聞いてくる。

「はい」

返事をしながら、『何か問題でも?』と視線で問いかけるが博士は笑って答えてくれない。

「・・・ともかく、これは洗濯には向かないから。ほら、俺のを使え」

ハロルドがずずいと自分のボトルを差し出してくる。

それを受け取りながら、釈然としなくてハロルドの顔を見れば

「どうしても使いたければ、洗濯が終わった後自分の体だけに使え」

と言われて、俺はこくんと頷いた。

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