真冬の午後の夢
「胤!!」
その一言で、僕の目が覚めた。
「……ん」
「『ん』じゃねえよ、ったく……昼休み、もうすぐ終わんぞ?」
「ああ、起こしてくれたのか。助かったよ、ありがとう。」
何だ、夢オチかよ。
それにしても、何だあの夢。
なんかベタすぎんだろ……
まあ、昨日呼んだ漫画の影響だろうな。
「いや、そんなきっちりお礼言われると逆に引くしw
次の授業、ガミセンだからな。ちゃんと準備しとかねぇと、叱られんぞ?」
ガミセンとは、数学の水上尚弘先生のことだ。
1年3組の担任で、とても厳しい。
一度教科書を忘れてしまったのだが、その時こっぴどく叱られた。
それ以来、僕の忘れ物は全教科ゼロだ。
「分かったよ。でも、そう言うお前も準備してないよな?」
「それを言うなよ(笑)俺も準備しとくか。」
そう言い、楼は自分の席に着いた。
虎落笛楼。
僕のクラスメイト、かつ友人。
ぶっちゃけ特に特徴のない、普通の男子。まあ、僕もだけど。
きんこんかんこん、と定番のようなチャイムの音が流れる。
その音で、教室の中で遊んでいた生徒は一斉に席に着く。
普通の授業の時はそんなことないのに。すごいな、ガミセン効果。
さて。
そろそろ、自己紹介でもしようか。
読者の皆さん、こんにちは。
僕は凪束胤といいます。
母は近所のスーパーのパート、父はサラリーマンという、いたって普通の家庭に生まれました。
趣味はカラオケ、得意科目は国語。
今年で13になる、中学2年生の男子です。
どうか、お見知り置きを。
滝羅市立滝羅中学校。
今年で創立104年という、歴史のある学校だ。
ひと学年にクラスは7つ。僕は1年6組に所属している。
部活動は、計29個ある。ありすぎんだろ、どう考えても。
野球部、サッカー部、吹奏楽部、パソコン部、などなど。
ちなみに、僕は吹奏楽部。男子の癖にと親に散々言われたが、入りたかったんだからしょうがない。
そろそろ、物語を進めよう。
と言いつつも、作者ぶっちゃけ疲れちゃいました、てへ(((((撲
だってもう深夜2時っすよ!?
いやいや、みなさんにとっては「まだ」かもしれませんけど……
ひめいちは真面目ちゃん←なので、早寝早起きなんです!w
ご感想などは、気軽にどうぞ☆