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夢現
……君は、誰……?
『私は、お前だ。』
何言ってんの……? 僕は僕だよ……
『可哀想に。世界に自分は一人だと思っているのか?』
当たり前だろ……? 僕がもう一人いるっていうのか?
可哀想なのは、君の方だろ……
『……ふふっ』
その女は、小さく笑った。
何が可笑しいのだろう。
『異しいのは貴様よ、胤……くはっ、本当に……貴様は可愛いのだな。』
どうして、僕の名前を知っているの?
それに僕、可愛くないし……
一体、君は何なの……?
『くふっ』
彼女は、また笑った。
『お前はあたしだよ、胤……。
あたしがあたしを愛しく思って何が悪い?』
女の口調が変わる。
悪くはないけどさ……
『お前は、お前が嫌いなのか? ねえ、胤くん。たーねくーん。あはは、胤くん胤くん胤くん胤くん胤くん胤くん!』
名前を呼ばれるたびに、ぞくっとする。
体の隅々まで、寒気が走る。
『胤くん……胤くん胤くん胤くん胤くん胤k』
作者です!!
どうでしたか?(笑)
へったくそですが、見守って下さいw