7 すっごいHかもよ。楽しみだね
乙葉はベッドで何かスマホを見ながらごろごろしていた。牛雄はベッドの横に腰掛けてのぞき込んだ。なにか男女が絡み合うような写真と記事を読んでいるようだった。
「なんかどんなことしてくれるのかなーと思ってサイト見てた。すっごいよ、こんなことされちゃうみたい」牛雄ものぞき込む。アロマオイルで裸の女性の背中を男性が撫でてマッサージしていた。すこしだけほっとする。背中をオイルで撫でたりマッサージして感度を上げてくれる、そんな類いのものなのかもしれないなと思った。
「雰囲気をまず作ってからお客さんの要望に合わせて本格的なサービスに移るらしいよ」
「本格的なサービス・・・」
「どんなのだろうね。たぶん、すっごいHかもよ。楽しみだね牛雄」
「う、うん」
心の準備が出来てないところに早くもチャイムが鳴った。そうだ、二人ともシャワーを浴びたりなんだりでもう2時間ほど経っていた。あっとういう間に到着してしまった。
乙葉の身体が音に反応してビクッと震えた。表情にも緊張が走る。「き、きちゃったね・・・、えっと、牛雄出て」
「え!だって乙葉が呼んだよね」
「そうだけど、怖いもん、牛雄がまず見て確かめて」
「えー、怒って帰っちゃったりしない?男がいると思ってないんじゃないの!そういえば」
「うーん、わからない。でもとにかく牛雄が出て!」乙葉の剣幕に押し負け牛雄は恐る恐る玄関ののぞき穴から外を覗く。グレーのニットのセーターに紺色のブレザーを羽織った40才くらいの男が立っていた。ちょっと年下かな?牛雄はそう思うとちょっと余裕が生まれた。
「あ、あのう、どなた様でしょうか?」牛雄は恐る恐る開けたドアのスキマから、外の男に声をかけた。
「月野様に呼んでいただいた関根と申します。月野様はいらっしゃいますか?」物腰の柔らかい優しい声で、この男には威圧感がまったくない。ふんわりといい香りがする。もっと香水臭いホストのようなチャラチャラした男か、またはムキムキのマッチョ男を想像していたので牛雄は面食らった。
「は、はいっ。い、います。たしかに月野はいます・・・」
牛雄は振り返った。乙葉は真っ赤になった顔を枕でかくした。牛雄は乙葉の期待している様子を見て、この状況に堪忍した。
「関根さん、どうぞお入りください」ドアを開け男を招き入れた。
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