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僕に異世界転移は関係ない  作者: 杜槻 二花/三稜


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3/4

賢者がひとり(きっとね)

 あれからまた三ヶ月経った。

 風の噂で、ミニスカ女子が行方不明になった、と聞いた。

 ミニスカ女子は学校が違ったし、あれからすぐに塾も変えて貰ったので、その後がどうなったかは知らない。

 でも、三番手君も見つかっていないので、多分ミニスカ女子もきっと見つかっていないんだろうなと思う。

 彼女もウキウキした声で円陣を踏んだみたいだったので、きっとノリノリで聖女様あたりを演じてるんじゃないだろうか。

 僕はそう信じたい。


「おい、(きみ)。まだ進路希望を出していないだろう。早く出しなさい」

 放課後、人気のない廊下を歩いていると、背後から進路相談の先生が声を掛けてきた。


 先生方の中では若手の二十代後半で、眼鏡を掛けていて、細身で神経質そう。担当教科は英文法(グラマー)

 何故か生徒相手に毎回マウントをとってくる面倒くさい人。そのせいか女子人気はイマイチ。若手の先生って女子からキャッキャ言われる対象だと思うんだけどねー。男子人気は当然イマニ。

「見た目は真面目そうに見せかけているが、中身が伴っていなさすぎるな。その上、体育も成績が振るっていないようじゃないか。そのままだとどこにも進学できないんじゃないか?せめてプリントくらい早めに提出しなさい。あまり高望みして志望校を悩んだところで、受からないものは受からないんだからな」

 そう言って歩いて来た方に戻って行く。


 わざわざ僕に嫌味を言う為にやってきたんだろうか。先生暇なの?進路希望の用紙、まだ期限あるじゃん。

 僕は確かに、色々と平凡で突出したところは何一つないけどさ。

 もうホント面倒くさい。あの先生を通さないで進路決めれるんなら、そうしたい。

 もうさっさと帰ってしまおうと、僕も歩き始めた。


 すると、またあの円陣が僕の足元に浮き上がり始める。

 またこんなところで!と今度も捕まらないようにと、慌てて走り出す。


 と。


「おい、君、ん?なんだこ」


 れは?と続きそうな言葉を、進路希望の先生が発した。ような気がした。

 僕は怖くて、今度は振り向きもせずに、そのまま靴箱の方へと走り抜けた。

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