表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/110

『後編』

『短いですが……これで前日譚は終わりです。次から新章に入ります』


『それでは本編へどうぞ』

ゆっくりと目を開ける。彼女が混濁したのを感じて立ち上がり


「本気か?。死ぬぞ?」


私は微笑み


『大丈夫。私の名を呼んだ事を承知でやってるから。さて……


貴方は私にとっては何かしら?』


私が聞くと


「完成系さ。軍事利用や全てにおいて利用が……利益が生み出せる最高傑作だ


適合者がお前なだけで、中身は要らない」


そう言って向かってくるのを、手で受け止めて


『へぇ。私の事をそんな風に評価してくれるなんて……反吐が出る』


そのまま蹴りで頭を狙ったが、防がれるのと同時にお腹に強烈な何かが入りその場でしゃがんでしまい、顔に蹴りで吹き飛ばされ木に叩きつけられる


「弱いな。いや、完全じゃないな」


そう言って歩いてくる男。私は微笑み


『大切な体だから弄りたくないだけよ。ただ、仕方が無い』


ゆっくりと立ち上がり、文様を広がらせていき、腕から無理矢理……触手を生やし、黒いロングコートを羽織り、スカートの裾から触手が幾多にも生えて


「それがお前か」


黒く塗りつぶされた片方の八個の目で男を見て


『お前の趣味だろ?。それじゃ……行く』


一気に走り出し触手で無数の攻撃を仕掛けたが躱される……が、地面から触手を突き出して攻撃を仕掛ける……


が、何かで斬り落とされ距離を取られる


「なるほどな。厄介だな。だけど……」


何かを放出すると周囲が黒いモヤで覆い尽くされて


『……お前、取り込んだのか?』


一気に走り出し蹴りで急所を狙ったが……


「お前もだろ?」


そう言って足が吹き飛ばされ、一気に引き裂かれると地面に崩れ落ちてしまい、首を……


「…… 」


何とか躱し距離を取る


傷口から血が溢れ、触手で止血し


『余り傷つけないでくれるかしら?』


未来視(パラドックス)が効かない相手じゃ、間合いが読めない……


「っ!?」


何かが横に通り過ぎると攻撃を仕掛けて、気が付けば知らない場所に……


「全く……化け物になってると思えば、何してるの?」


見上げると


『あぁ、お前か……アリス』


無傷が異常の彼女が立っていて


「ん?。君誰?」


そうか……偶然か意図してか……


『同類だよ。ただ、ご主人様は寝てるけど。それよりも……アレどうするの?。多分……私を探し壊し続け、何れ見つかる』


彼女は座ると


「かもね。だから、二人で倒すしかない。ただ、貴女のその状態を見る限り……」


私は頷いた


『解けば、本当に死ぬ


責めて、処置してくれると助かる』


彼女は呆れて


「貴女……使い勝手悪いわね……」


そう言って処置をしてくれる


『貴女は何処にいたの?』


彼女は包帯を止めると


「このゲームのゲームマスターを探してた。まぁ、さっきので目星は着いてたし、多分、参加者の共通点として隠れていたのは想定外だったけど……


それで、応急処置のみだけど、それで大丈夫なの?」


私は頷いて


『『身体強化(オールラウンド)』で常に異常状態だから


それで、貴女も同類だとは思うけど……』


彼女は目を伏せて


「まぁ、貴女程じゃない。私は貴女の力を借りてる訳じゃない。ただ、少し見えてるだけ


問題は……私に、彼奴の行動は見えないだけ」


……!?


彼女は感覚だけ……


いや、天然(ナチュラル)だとしても……最後のアレを防いだ上で……


『何者……?』


彼女は微笑み


「普通の人間。それよりも、音が激しくなってきた。どうする?」


確かに……考えても仕方が無いけど……


『私がどうにかするから……止めを任せる』


立ち上がり行こうとしたら


「分かった。それと、貴女の事は黙っててあげる。この先はきっと厄介な事になる気がするから」


私は目を伏せて、一気に音の方へと走りだし、飛び上がり勢いのまま蹴りで攻撃を仕掛けた


「やっと出てきたか。実験体!」


防がれる、足を掴まれ地面に叩きつけられる。が、触手で何とか防ぎ切り離してから生やし距離を取った


流石に、これ以上は壊されたくないし……


「躊躇いか?。やはり、お前の器程度では抑えてしまうのか。本気を出さないのなら捉え兵器にするだけだ!」


一気に向かってくるのを


『『旧支配者(クトゥルフ)』』


服の隅々から触手が伸びて、攻撃してくるのを防ぎ切る


『『旧支配者(ヨグソトース)』』


そのまま触手が無数の棘を生やし攻撃を仕掛けるが、全て斬り落とされ


『『旧支配者(アザトース)』』


斬り落とさされた触手から黒い斑点が浮かび上がると一気に吸い込んでいく


「簡易ブラックホールか。無駄だ」


手をかざすと全て爆発し吹き飛ばされる


触手で防いでいたから爆風こそ逃れたけど……影がして触れられ片腕が吹き飛ばされ、手に持っていたであろう大きめの岩と木々に挟むように叩きつけられ抉れる


だけど……


『『旧支配者(ニャルラトホテプ)』』


私の姿がドロドロになり、這い回り奴の周りを固めようとするのを


「なるほどな……」


瞬間に無数の炎が舞い上がり四方八方へと放たれ私事吹き飛ばされ、バラバラになった私が一箇所へと炎と共に象られ


『『旧支配者(クトゥグア)』』


そのまま奴を見て、地面に手を着け……


『『旧支配者(ハイドラ)』』


地面から一気に無数の触手が男へと向かった。そのまま全てを飲み込むように突き刺していくが、男が笑みを浮かべたのを見逃さずに、更に手を前へと突き出して


『『旧支配者(忌まわしき狩人)』』


触手が細くなり槍へと変化すると放出し男を飲み込んだ触手へと貫き貫通し木に突き刺さる


仕留め切れるとは思ってないし、流石に……


『たはぁ……だろうね……』


触手が四方八方へと吹き飛ばされ周囲へと散らばり


「こんなもんか」


確かに貫通してるはずなのに……何事も無くただ、普通に空いた穴を見てから私を見て首を鳴らしながら


『化け物が……』


心臓なぞ初めからない……コイツは手を出した……出しやがった


「化け物?。お前もだろ?」


そう言って歩いてくる


その時に……


「無理しなくていい。私が殺る」


落ちてるはずの未来の声が……冷や汗が止まらずに歯を噛み締め


『体……守れない』


私がそう言うと


「守らなくていい。変幻しても良い。アレを止めないと……私のような被害者が出る。それだけは阻止しないと」


分かってる……分かってるが……思い浮かばない……


「任せて……イヴ。イヴは触手を操って」


急に意識が引っ張られる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女を見て、隙あらばと……狙ってたが……


「まさか、心臓すらないとは……勝てる気がしない」


弱点の無いボスはもうゲームじゃない。こんなのは……不公平では無い


ただの理不尽しかない


「くっ……私じゃ……足を……」


いや、彼女なら……


彼女を見て……


「任せるよ」


刀を手に一気に降り立ち走って攻撃を仕掛けたのと同時に私事貫く触手


私は笑みを浮かべ、男は目を見開いていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アリスならそうすると……判断して攻撃を仕掛けた


だからこそ……男は顔色を変えて私を見て攻撃を仕掛けようとする


だけど……


ゆっくりと立ち上がり


「『旧支配者(グレートオールドワン)』」


触手が私から生えていき、変化していく。服装こそ破れはしないし、変化しないが……化け物……


イヴを完全解放してゆっくりと男を見たのと同時にアリスを回収と同時に引き抜いて男の空いた穴事引き裂いたが


「全く……アレ……化け物?」


血を吐きながらいい、私ら降ろして


「知らない……けど、どうにかなりそう。あの子が操作してくれてるから」


ゆっくりと立ち上がり


「勝てる……?」


私は振り返り歩いて向かった


「なら……任せる……」


私はそれを聞いて、触手を撫でて


「さて、どうしたものか……」


立ち止まると再生しきった男を見て


『面白い……それがお前達か。益々軍事利用が出来る……お前達を頂ければ……』


向かってくるのを、触手が突き刺していて、そのまま吹き飛ばしていた


「……どうやら彼女、凄く怒ってる」


彼女の声が聞こえてるし、視野が広がってるせいで遅く見える


だから……背後に回ってきたの……受け止めて


「見えてるて……それに……」


首を狙って私の背中とスカートの裾の中から生えてる触手が抉り斬り落としたが……それすらも動いて私に噛み付いて来ようとする


だけど……イヴは許さないのか、開いた口に触手を突っ込み真っ二つに引き裂いて、体を地面へと叩きつけて、無数の触手で串刺しに


「無駄だと……言ってるだろ?」


そのまま後ろへと引きながら攻撃を更に仕掛けるが、横まで迫っていて


そのまま何をされた分からないまま吹き飛ばされたが、木々をなぎ倒しながら地面へと着地をして見た


「っ……!?」


気がつけば上へと吹き飛ばされ、そのまま貫かれ視界が地面の方へと向いていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


歩いてくる音……突き刺さり、首が落ちた彼女を見て


「……」


もう諦め……目を瞑ろうとした時に、彼女の体が僅かに動き触手が伸びていた


その触手は私の方へと伸びて


「全く……」


スカートの中へと潜り込むと私の意識が薄くなり


「……私の感……返すよ……」


ゆっくりと目を瞑る


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フラフラと立ち上がり、アリスを引き寄せ触手の中へと保護。それと同時に頭が痛み冴える


「お前……何だそれ……!」


髪が……スカートの中から……両腕……両足……触手が伸びて生えて、胸元の目が開き、腕と足に無数の目が開く


尻尾の様な触手が8本、真ん中に無数の目が開く触手が生えて、額の目が開く


お腹が裂けて口みたいに開く


「さぁ……もう……どうでも良くなった。彼女に手を出そうとした時点で……私はイヴに魂と心臓を食べ与えたから……」


ゆっくりと目を開く。片方の目には8個、合計16個の瞳が開き、黒く染まる


『ここまで来たら……未来。殺すよ……』


私の心臓を喰らいつくし代わりに彼女の触手心臓が置き換わり、


「少し……お洒落したい……」


ボロボロの服を見てそう言うと、男は攻撃を仕掛けてきたが、イヴにより止められ


『仕方が無いね。ほら』


白のワンピースに黒のロングコート、黒のスカートを履いていて


「なるほど……」


そのまま足を構えて蹴りを入れて吹き飛ばす


「おい……あがっ……」


口から血を吐いたのを見て


「イヴ。これ、どうなってるの?」


彼女に聞くと


『まぁ、拒絶反応と相応の還元かしら


私が居ると居ないじゃ……人間のままで変化したって、そうなるわよ


未来は私が居るから制御したまま変化してるから』


触手を見てから男を見て


「なら終わらせる……」


歩いて手のひらを作り、手のひらから触手を鋭くし剣のような形を作り上げて構える


「クソが!!!」


そう言って襲ってこようとするのを、8個の目を持ったアリスがすれ違いざまに腕を切り落したのを見てから、額から下へと突き落とした


手を伸ばし更に攻撃を仕掛けようとしたが……ゆっくりと崩れ落ちて、アリスはそれを見て刀を納めて


「にしても……私にもそうなる様に……イヴだったかしら?。どういう目的?」


見えてるのかその方向を見て


『教えないよ。言えば……私は完治した方がマシと思えるから』


何の話……?


「なら、良いや。やっと終わった……」


そう言って座り倒れ込むと、私もゆっくりと崩れ落ちて


「帰ろ……」


私は彼女にそう言う


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後の話……


しこたま怒られた上に病院へ。イヴは発見されず数日経過観察後に退院し


アリスと会っては話してから……


「全く、心配かけさせやがって」


そう言って彼はニュースを見ると逮捕されるニュースに。『The・END』のゲームマスター兼研究者の男が逮捕


男は供述で意味不明な言葉を並べていたと言ってるが……興味は無い……何せ


『私の事ばかりだからね』


イヴに教えてもらったから


んで、VTuber活動続けてると……


「事務所やるて?。私の為に?。何惚れてるの?」


私が言うと


「んな訳あるか。あの出来事あったからな。そうならないようにだ。それに……誘って来てくれる奴とか居るか?」


まぁ、話してはあるけど……来るかは……


「未来。来たよ」


外国人だったアリスが入って来て


「日本語上手いな……」


彼女は微笑むと


「生まれは向こうだけど育ちはこっちだから。それに友達も誘ってる。アイリスよ


どうかしら?」


彼女は微笑む


「変わったなぁ……」


私はそれを見て呟いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


VTuberのルーム内で変化した状態で外を眺めてると


「やっぱり。戻れないのね」


イヴの頭を撫でながらアリスはそう言うと


『破壊されてるからね。だから、皮を用意しないと駄目よ』


イヴはそう言う。まぁ、分かりきってたから


これは……彼の前では見せれない……


「私は好きよ。それに……貴女は貴女。私は貴女を信じてるから私は……」


彼女にそう言われて私は目を見開いてから、窓枠を飛び越えて


「全く……あれが無ければなぁ……でも、私は良かった


貴女に会えたから。良かった


それに……私と貴女を繋いだイヴが生きてるのもね」


本来なら死んでもおかしくないのに……いや、死んでるからこそか……


でも……それでも……


『全く……』


イヴは微笑みながらそう言うと彼女は笑って


「取り敢えずは未来を見ないとね。未来だからこそ」


そう言って私は笑って


「その為の名前だから」


そう答えた。だってこれは私が選んだ名前で答えだから


二人を見て私は微笑み眺めてから空を見て星を眺めこれからの未来を考えた。安心と期待を胸に……

『解説』


『前日譚は主に前作の設定を引き継ぎつつも新たに加えたと思うので多分は……


多分……適当になってしまってると思うので……大目に見てください』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ