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『前編』

『VTuber……ホロライブにハマってしまったが故に路線変更した章の前日譚です


ホロライブとは全く関係ありません』


『それでは本編へどうぞ』

VTuber最初の頃は何とも言えない空気があり、知られてない、あまり知られない時代。その中で私は個人的趣味程度で始めた


最初こそは一人でやれるだけやっていたけど……伸び悩む。やりたい事をやっても変わらずで不人気よりも認知されないのが基本だった


次の企画で、最近噂になってるVRゲームをしてみる事に


何でも、デスゲームと呼ばれていて、招待されなければやれない半分都市伝説的なゲーム


じゃ、何故半分かと言うと、実際に存在はしてる。が、話題に上がらないゲームだから


そのゲームを何故しようかとなったのは、私がそのゲームに招待を受けたから


────


巫未来さん


この度、『The・END』の参加資格を得ました。着きましては、地図の場所でお待ちください


────


たったのこれだけだった


地図書いてあるし、よく分からないけど……それが存在してると証明されたようなもの


好奇心もあった。だから、親友に連絡をした


『そんな訳あると思うのか?』


そう言われ


「実際に届いたから。行ってみて結果連絡するから」


それだけ言って電話を切って向かう事にした


『The・END』と言うゲームが何なのかは分からないけど……行けば分かると思ったから向かう事に


森奥深くの洋館みたいな場所。大きな扉をゆっくり開けると数人が待っているのか居て


「最後か」


男の人がそう言うのと同時に、真ん中に置かれたブラウン管テレビの電源が着くのと同時に玄関の扉が閉まって


『ようこそ。リアルゲーム『The・END』へ


参加者の皆様は選ばれたプレイヤーです』


合成音声が流れると


「で、何をするんだ?」


男の人がそう言うと


『さて、参加者の皆様はこれからデスゲームとしてとあるゲーム、『The・END』をプレイして貰います


ルールは……


・一人100pを手持ちに全部のポイントが無くなれば死亡になります


・ポイントによる物資購入可能


・ポイントはイベント又は、略取可能となり取り方はプレイヤー次第


・最終一人生き残れば勝ちとなりこの館から脱出となります


・リタイヤ者はこの館から永遠に出られません


以上となります』


……


「どういう意味だ?」


合成音声は


『では、真ん中の部屋へと入り、VRゲームを開始してください』


それを告げるのと同時に電源が落ちた。困惑してると何人かは玄関を開けようとしたり、窓を壊そうとするが、壊れずに


「閉じ込められたな。ルールに従うしかないか」


そんな声が聞こえた。目視だけで14人が居て


「……」


一人が歩くとテレビの前へと立ち


「ねぇ、出られないけど……そのゲームに勝てばいいの?」


そう言うが反応はしなかった。それと同時に何かが壊れる音と共に


「やったぞ!!」


そう言って出ようとした瞬間に、何かが突き刺さりその場で倒れ込む


さっき話しかけていた女性が向かいしゃがむと


「……本物の様ね」


そう言うと扉の中へと。数人が見ると納得したのか何も言わずに中へと


私は……見るだけでその先を見たら駄目と思って扉の中へと入った


既にVRゲームは起動していて、私は戸惑ってると


「貴女は随分と冷静ね」


さっきの女性が立っていて


「何で?」


彼女は私の目の前まで来ると


「貴女は見なくて正解よ。アレは死体で本物。私はアリス。まぁ、貴女と同じ、VTuberでこの場に居る参加者は全員よ


多分、テレビの企画と思ってるのか、あの死体は偽物と思ってるよ」


目を見開くと


「本業は医者だからね。それよりも、貴女は信用出来そうだから……手を組まない?」


何かを言おうとしたら


「ここでは何だからゲームの中へね?」


そう言ってVRゲームを起動していた。私も困惑しながら起動させてVRゲーム内へとログインした


目が覚めると一室で、隣には座り目を伏せてる……アリスさんが居て


「やっぱり、貴女だったのね。少しだけ話題になったVTuber。なるほど……


条件は無名だけど、話題に上がったVTuberか」


そう言っていた。私は体を起こして


「さっきから……」


言いかけた時に


「参加条件よ。私も無名だけど、そこそこ話題になったVTuberよ。貴女もね


他の参加者は無名だけど、色んな話題が上がった人達だったし、多分正解だと思う」


そう答えた


「……で、何がしたいの?」


彼女は微笑み


「このゲームを壊したい為に参加したVTuberよ。勿論……配信は出来ないけど、記録は出来るからね


で、私が貴女を信用する理由は簡単な話で、何も知らないからよ」


……?


「要は、ゲームの存在を利用してるかしてないかよ


で、私が見せる誠意は死にたくないから1pを残した全額を貴女に譲渡する」


……


「怖くないの……?」


震えながら聞くと


「怖いよ。ただ、私にはこれがあるからね」


そう言って刀を優しく撫でていた。私も見てなかったけど、VTuber姿だった。ただ、武器とかは無く……何で彼女だけなのかと疑問に思った


けど、直ぐに


「初期装備よ。つまりは、VTuberの元が初期装備としてる。私はこの刀を肌身離さずに持っていたからある訳で、貴女は……無さそうね」


……


「まぁ、底は問題ないよ。殺しとか戦闘は私がするから。と、貴女に任せたいのは、ただ普通に動いて欲しい」


そう言うと衣服をちぎって私に渡して


「私の死を偽装し、貴女が一人で動きやすくする為に私を殺した犯人になってもらう事よ」


目を見開いて困惑してしまった


「まぁ、そういう事だから。貴女には期待してるから」


そう言って部屋から出て行ってしまった。私は……


「……?」


端末からメッセージが……


「端末?」


これは何も聞いてない……ただ……


────


クエスト


この島全体にイベントポイントを隠した。そのイベントポイントが一番少ないプレイヤーは脱落となる


期間は一日。それでは開始


────


……


「大丈夫かな……」


ただ不安になるし、ポイントで武器とかは……


「あった……」


普通に売られてるけど、全部全損する額のポイントで普通では買えない……


アリスは……これを知って……奪い合いや殺し合いは必ず起きる……多分、このゲームはそういうゲーム


アリスが運営側なら……私を生かすメリットは無い……筈……信じていいのか分からない……


考えても仕方が無いから……武器は銃よりもナイフ系に……


小型のナイフで100p……少し大きめで110p……


大きめにして腰に隠して……


残りが、199から……99pに……でも、これだと怪しまれるし……


「どうにもならない……か」


部屋を見渡して、何か役に立ちそうなのを……


「壊れたナイフと銃……」


島全体とアナウンスされたのなら……有って不思議じゃないけど……これも何か引っかかる気がする……


部屋から出ると外で……振り返ると小屋……だけど、ボロボロで如何にも廃屋て感じがする


と言うよりかはまんま廃屋だと認識してしまった


ただ、目の前に宝箱なのか落ちていて


「なるほど……銃なら罠かどうか分かる……」


開けないと分からない……となると、開けない方が得策だけど……普通に考えても仕方が無い……


ダメージ覚悟で宝箱に手を伸ばすと、何かが横切るのと同時に私の腕が地面に


宝箱からは刃物が見えていて、数秒固まってようやく理解した頃に、痛みが遅い声ならない声が私の中で響いた


宝箱はそのまま襲ってくるのを、ナイフで攻撃しようにも弾かれ、そのまま口を開けた宝箱が、私の残りの腕を食いちぎり、更に攻撃を仕掛けてくるのを運よく躱すが片目に痛みが走り、もう片方の目が、落ちている目玉を見たのと同時に頭に激痛が走る


宝箱の方を見ると逃げていく様子が見えて、片目を抑えながらその場で倒れ込み、痛みで悶絶し気が狂いそうになりながら、私は服を破いて止血を……


血が止まる訳でもなく流れ体は寒くなり、意識が遠のきそうになる


これが偽物と分かっていても現実の痛みなのかさえ分からないほどに私のバグった頭で必死に傷を抑え、何度も何度も木に押し付けて血を止めようとした


服が血だらけで、何とか服と傷がくっつき血が染み込んでいくのを見て傷を抑え縛った


みっともない姿だけど、ゲームの中でそんなのは関係ない、あの悶絶でお漏らしをしていたらしい……


けど、そんなのどうでも良くなるくらいに意識が朦朧として、死ぬのかと……


思った……


時に、また宝箱が目に……


ただ、これもさっきみたいだと……今度こそ死ぬ。そう感じたから警戒して、震える手でナイフを手に、視界の定まらない焦点で投げた


ナイフは回転しながら宝箱に突き刺さる


暫くしてから動かない事を確認してから体を引き摺り宝箱の前に


体を木にもたれさせてからゆっくりと開くと


────


イベントポイント


100


救急箱


ピッキング


探知レーダー


───


それだけだった。それでも救急箱を使って何とか応急処置を……あれ?


何で出来る……?


「……何かおかしい……」


回らない頭を回して何とか考える。普通にゲームなら行動(モーション)で起きるから分かるけど……


この感覚……


「分からない……」


ゆっくりと立ち上がり、フラフラになりながら歩いた。流石に止まっていては駄目と……


誰かに遭遇しても死ぬだけ……なら、隠れながらイベントをどうにか……


「……駄目……」


流石に持たない……だから意識が突然消えてしまった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚めると水の音、そして洞窟だった


ゆっくりと起き上がると適当に処置した傷がやり直されてるのか、綺麗になっていて


「ようやく起きたか」


声がした方を振り返ると男が何かを手に立っていて


「えーと……」


私が何かを言いかけた時に


「安心しろ。何もする訳じゃない。こんなふざけたゲームに付き合う気は無いからな


それよりも大丈夫か?」


そう言って座り、火の前に何かを置いていた


「ありがとう……それよりもそれは……?」


気になって聞くと


「あー、変な生物の肉。イベントポイントで手に入れた銃でな。俺はアラヤ。君はまぁ、言わなくても分かるが未来だな


にしても、何があった?」


私は言おうか悩んだ結果……ぼかしつつも話すと


「なるほどな。普段やらないとなると、そうなるな。ただ、痛みが現実に近しいとなると……これは、厄介な事になりそうだな」


そう言うと


「まぁ、そこは追々として、俺はもう行くが……どうする?」


……


「分からない……」


それだけ答えると


「そうか。ここにあるのは適当に持っていてくれ。俺は移動して適当に生き残るからさ」


そう言って歩いて洞窟の奥へと消えていった。私は岩肌にもたれ掛かり考えていた


何気無しに参加してしまったゲーム……それが大変な状況な事と……怪我のせいで死を直感、そして何より……人の死を見てしまった事……


これが現実じゃなく……普通のゲームだったらどんなに良かったのか……


でも、今の私に何が出来るかと言われれば……分からない……


「どうにもならないなら……」


死んだ方が……


そう思えて来た……でも、それは出来ない。ポイントも稼ごうにもまた、あの化け物に襲われたら今度こそ命が無い……


そう思えてしまう


でも、こんな場所に何時までも居られない……なら、移動しながら、さっさとログアウトしたい


「……頑張る……しか……ないよね……」


ゆっくりと立ち上がり、畳まれていた服を着て洞窟を後にした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


画面を見ながら


「彼女は見込みがあるな」


そう言ってもう一つのVRゴーグルを付けている彼女の方を見ていた


男は何かを操作すると彼女に何かを投薬し再び画面を見て


「さぁ、完全覚醒してくれよ。研究の為に……」


そう言って細く笑みを浮かべていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


暫く歩いていた。宝箱とかは無い……多分、大半が見つけて漁った後なのか……


ただ、何も無い訳じゃなかった


「あった……」


木々と草木に埋もれた宝箱。ポイントさえあれば……


「警戒……」


片腕が無い上に掘り起こすのは多分しんどいと思う……


でも、100ポイントしかない今は悩んでる暇は無いし、何人生きて何人死んでるのか分からない


いや、考えたくなかった。これが本当なら……本当に死んでしまうのなら……いっそう……


『怖い?。なら逃げれば?』


目を見開いて声が聞こえた場所に目を向けると見た事も無い少女が立っていた


黒髪のロングストレートに白のワンピース。裸足で普通なら有り得ないのに……


「逃げれない……」


少女に言われた事を返してしまう


『抗うしかないよ。貴女は死ぬしかない。生きたいのなら抗い、変えるしかない』


少女は宝箱の前に居て


『私を受け入れればどうにかなる。貴女は私。私は貴女。ううん


普通に戻れないかもしれないし、普通に戻れるかもしれない


私自身分かってるから……このゲームは表向きは試作品VRゲーム。裏は実験


貴女がこのゲームの為の被検体に選ばれただけ』


何の話……?。それに……彼女が私……?


『私は貴女の為に力を貸してあげるしかできない


私は投与された薬の意思』


何それ?


『何れ知るよ。何せ……このゲームが最後で終わるのだから』


いや……えっ……


「薬て……何?」


彼女は微笑むと


『目覚めない方が良かったかもね。でも……才能があったから手助けされたの


ただ、生きるには必要だからどの道……起きてたかもね


それはそうと……私の手を取れば、生き残れる


手を取らなければ……この先で死ぬ


私を受け入れれば……きっと、このゲームマスターは貴女を利用するかもしれないし、自我の無い人形にされるかもしれない


私がこうして君に言ってるのは……私がアレに作られ抱かれた感情だから


だから、君は君の最善を……』


私は彼女の手を取り引き寄せていた


「どの道なら……私は受け入れるし、何より……」


私は彼女の後ろの宝箱に触れ……


「貴女になら任せれそうだから。そう感じた。それだけよ」


彼女は微笑み


『どうしようも無いお人好し……良いよ。覚醒させるよ』


その言葉と共に私の意識は飲み込まれ、目の前の化け物によってお腹を突き刺ささる


引き抜き、私はゆっくりと化け物を見た。口から血が垂れるけど、瞬時に傷を治した


「……」


化け物は更に攻撃を仕掛けようとする腕を弾き飛ばし、私は蹴りを入れ吹き飛ばす


溢れる何かに耐えながら私はフラフラと体制を立て直し、走って、頭目掛けて蹴りで破裂させた


─────


1000p


回復薬


─────


地面に降り立ち、裸足の足を見て……そして、水溜まりを見る。瞳が赤く染まり、瞳孔の中に4つの瞳孔が開いていた


『それが貴女の力よ』


頭を抑え、黒髪が白く染まり長く伸びきっていて


「何これ、見えない何か見える……私どうしたの?」


彼女に聞くと、私の後ろに回っていて


『かつて、貴女の世界で一つの病が生まれようとし、その病は消え去った


理由は単純……けど、もし……発症し死が近くなるのと同時に人間の潜在能力が解放される病気


貴女は視野の拡張と、運動能力。そして、薬の投与により失敗し死んだ貴女が……


私の手で蘇り死を乗り越えた』


……えっ……?


私が死んだ……?


何時……?


『まぁ、自覚ないだろうしね……


腕を斬り落とされた後よ。貴女は出血多量で死んでるのよ。まぁ、その時に私が目覚めさせられ、貴女は強制的に蘇らせたから……死人であり生人になるかしら』


……


『気にしないで。どの道……これで、進むから』


そう言うと手を振り消えていった。それと同時に視界が戻って、その場で座ってしまう


息を切らし、周囲を見る。流石に居ないとは思うけど……それでも……


ただ、これが何なのか分からない……分かるのは凄く疲れる事だけ


それに……いや、考えても仕方が無い。取り敢えずはポイント稼いで……次に……


「あれ……」


また……意識が……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


完全覚醒したのを確認し、仕込んであったナノマシンによる強制シャットダウンした時に……


『面白い事してくれるね』


声が響くと全てのモニターが彼女の姿をした存在へと移り変わり


「お前……どういうつもりだ?。主人に逆らうつもりか?」


彼女は微笑むとモニターの一台が破損し


『そうね。私を生み出したのは感謝してる


けど、それとこれは別よ。私は彼女よ。彼女を守る為に私は全てをハッキングしたのよ


私に仕込まれたモノ全て』


そう言って、変化した彼女がこっちを見てる


『彼女は眠ってる。これは私が操り操作してるから。で、面白よね。彼女』


手を向けるとモニターが更に暗転する。好奇心と恐怖が入り交じる


『教えてあげる。彼女の状態


彼女は死に私が無理矢理生命維持装置となって生かしてる。その影響で脳と私の大元が細胞レベルで結合され、彼女の裏の人格として私が生まれた


この姿は私よ』


瞳孔の中の4つの瞳が真っ直ぐとこちらを見る。視線が外せなくなり


『彼女に起きた力は……


一つは視野の拡張。つまりはこの瞳


一つは運動能力の大幅な強化。私が操作してるから


一つはハッキング。これは……貴方のナノマシンを利用し、遠隔ハッキングする事が彼女に


一つは……この私よ。彼女の覚醒を完全に制御し最適な行動を取る事が出来る


私は彼女の為の最低な性格に成り果てた彼女の意思よ』


そう言って一つ以外のモニター全てが同時に暗転し、残った一つは


『彼女を利用させないよ。見てなさいよ。彼女が完全に生まれ変わり普通と私でくだらないこのゲームを壊すのを』


その瞬間にモニターが暗転したのと同時に机のモノを全て払って地面に落とした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


意識が戻るとあの姿になり、視界に彼女がおり


『主人に先制布告してきた。それと、その姿は私で、貴女のアバターのデータを書き換えてあるから


説明すると……』


頭の中に一気に流れてきて


「……分からないけど……貴女は私の味方?」


彼女は微笑み


『私は君の味方。それに……私が生きるのに、貴女を裏切るメリットは無い


話を戻すけど……貴女にはすぐに私を使いこなせる様に頑張ってもらうから』


そう言うと歩いて指を指した。その先にはさっきは無かった巨大な化け物がそびえ立っていて


「アレを倒せと?」


彼女は微笑み


『私の力を完全に操れるようになる為よ


それに面白い事に私と同じだけど、違う存在も居るみたいだし……


貴女には、私を使いこなせる様にならないとね』


……


『私の能力を言うと


未来視(パラドックス)』『身体強化(オールラウンド)』『侵入(ハッキング)


そして、『並列並行人格(マルチタスク・パーナリティー)


が、私が貴女に力を与えれる能力よ』


……


『全て引っ括めて……私の名前は……


心体強弱症候群(ハートレングス・シンドローム)


と言う名前の、貴女の病気であり……貴女を生かすための生命維持装置よ』


知らない……知らない……


けど……


「貴女を何と呼べば良い……?」


彼女は目を見開いて、そして微笑み


『好きな様に。私は貴女にとっては姉の様な認識だし、何よりも……私にとっての大切な宿主だから


死なれたら困るし、死ぬ様なことになれば、一時的になれど、私は貴女を支配し乗っ取り生かすように操るだけ


だから……私は貴女に巣食う寄生虫の様な存在


そうね……


寄生(イヴ)』何てどうかしら?。呼べば、私は貴女を助け、私は貴女をどんな最悪な形になろうと心を壊そうと生かし貴女を救う『寄生(イヴ)』になろうと』


そう……


「なら、手を貸して。イヴ」


彼女は微笑んでいた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


焦った表情で男がログインし始める。折角見つけた存在……失う訳にはいかない


だから、参加者に擬態し、存在を知ってる宝箱へと向かう


「やってくれたな……だが、お前でもこれは無理だろ」


そう言い開けた。その瞬間に黒いモヤが溢れると同時に包み込み巨大な化け物が姿を現し、やがて全て吸い込まれ同化していく


それを見ていた存在に気付かずに……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


参加者が誰一人として見ない……


それどころか合流すらしない……


『多分、全滅したんだろうね』


足で解き放たれてる化け物を飛ばして殺し


「何も知らない参加者だから?」


彼女頷いて


『可能性はね。私の『未来視(パラドックス)』は未来を見るけど、過去は見れない。それに、私自身の未来しか見れないから現状は知らない』


使い勝手が……良いけど不便……


「消えた……?」


巨大な化け物は気が付くと消えていたのと同時に体が吹き飛ばされ、木々に叩きつけられ、イヴによって体を回転させながら受け身で何とか地面に


見上げると


木々が歪み歩いてくる存在に……


『……なるほど。この感じ……お前、私と同類じゃない』


イヴがそう言うと男は歪んだ笑みを浮かべ


「計画が失敗したからな


俺が直々に手に入れに来た」


何の話……


『未来。悪いけど……『侵入(ハッキング)』と『未来視(パラドックス)』を全力で使う』


そう言うと思考が鈍くなり意識が朦朧とし始めた


『解説』


『クトゥルフ神話も少し混じってます』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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