第八十三話『星の兵器』
『ヴァンガードにハマってた……』
『それでは本編へどうぞ』
俺は刀を地面に突き刺して
『有り得ない……たかが兄弟の弟……それも……人間に近い星龍……高貴な血が……!』
何を訳の分からない……
「ユウ君!!!」
遊璃が叫ぶのと同時に地面に突き刺していた刀を抜いて防いだが、吹き飛ばされ遊璃を抜けて木々に叩きつけられる
ゆっくりと目を向けると、遊璃が刀を手に前へと立っていて、そして……星龍は……
『ふざけやがって……父もそうだ……何故お前なんだ!
お前らは何だ!
弟の分際で!!!!』
そう叫ぶ。完全なる邪星龍の見た目になり俺達を睨みつける
俺は笑みを浮かべ、キューブを操作し解除して遊璃と元に戻る
「ちょっ!?」
二本の刀を手に歩いた
「悪いな遊璃。これはどうしてもお灸を据えないと駄目だろうし……何よりも、流石に俺だって切れてんだ」
落ちてるモノを見てから、そのまま星龍を見た
「……分かった」
俺は微笑み構えて
『来いよ。無能が!!!!』
侵食だが侵食キラーの帝王機。向かってくる侵食が俺を避けて左右へと広がって行く
「なぁ、人を侵食し操り支配したらどうなると思う?
俺は見たぞ?
自害し、消滅した人間を」
一気に走り出し
『何の事だ……?』
とぼけながら前足で爪を立てて迫ってくるのを躱し、一気に踏み込んで上へと飛び上がって
『何故だ!。何故……侵食が効かない!!』
そう叫ぶ星龍を俺は刀を握り直して
『彼奴に頼まれたからだ!』
振り上げた
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彼女にそう言われた
「任せたい事か?。どの……」
言いかけた時に彼女が2本の指を立てて
『一つは私を今ここで殺して欲しい
もう一つは侵食による妨害が出来る。それで星龍を殺せなくとも数年……数十年と動けなくして欲しい
完全に消滅させる事は私も貴方も出来ないもの』
目を見開くと刀を抜いて突き刺していた
見た目はどう見ても帝王機だけど……明らかに軍王機相当の兵器
彼女の方を見ると
『これは無名の軍王機。言わば、量産兵器で少しでも長く戦わせる為に作られた延命する為の剣
これを利用して侵食による妨害用の抗体と言うべきモノを無理矢理作りだしたの
貴方の……貴方だけの兵器を利用して……イギニリアスを一回滅ぼして欲しい』
……
「それは願ったりが……言っておくが意味無いぞ?」
彼女は分かってるのか
『だから……3つ目のお願い。私を貴方の兵器にさせて欲しい
私なら確実に彼奴の侵食起点を知ってるから』
……
「なら乗ってやるよ」
そのまま彼女の首を跳ねた。何となく彼女は首を傾げていたから……
「ビンゴだな」
頭以外消滅し、突き刺さっていた刀に吸い込まれて頭だけが残る
意味が分からないが……本当にそうなったのだから……そうなんだろう
「……全く、結局はこれが過去になるのかよ」
はた迷惑よりも……こうするしか方法が無いと証明されたようなもんだった
はぁ……
「さて、さっさと終わらせて……殺るか」
俺は手に取り歩く
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そのまま振り上げたのを振り下ろすのと同時に斬り裂い……けなく、そのまま弾き飛ばされるが、手をかざして
「帝軍王機『『闇堕星龍』星喰【反転侵食】』!!!」
頭がドロドロに解けると何か飛び出して手に取り、腕を斬り落とし
「さっさと終われ……」
収縮する光が大剣となり天を貫いて暗かった空が光り輝き
「これが……侵食の果て……」
雲が全てを消し去り周囲を照らす
侵食が暗くするのに対して、これは侵食を照らし光の様に侵食する
『馬鹿な!!!!』
一気に振り下ろすと周囲諸共吹き飛び全てを破壊して辺りが光り輝いた
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目を開けると全てが元に戻った状態に。そして……何よりも
「戻ったね」
元の時間軸に戻ってきていた。手には……『『闇堕星龍』星喰【反転侵食】』が握られていて
「とりあえず……向かう前に確認しないとな」
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『『闇堕星龍』星喰【反転侵食】』
……侵食してる全ての部分を元に戻し、侵食対象を無条件に破壊する
【反転侵食】
……侵食外と侵食部分が反転する
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また新しいデバフスキルか……
ただ、窪みが有るから……
「多分だけど……これだと思うよ?」
『『侵食帝機』シーキューブリック・ミューエ』を手にしていた
確かに……これも彼女が?
そう考えると……
「やってみるか」
『『侵食帝機』シーキューブリック・ミューエ』をセットするとハマり能力が変化し、それは元々俺達の持っていた物さえも変質させて取り込んでいた
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『『剣箱星龍』禍箱・星喰【反転侵食】』
【反転侵食】
……【侵食】とそれ以外を反転させることが出来る
……帝王機は反転により二機目となり【侵食】された形で取り出す事が可能
……【反転侵食】された部分を再び攻撃すると無条件で破壊される
【太歳星君天津甕星】
……【The・Mercury】【The・Venus】【The・Earth】【The・Mars】【The・Jupiter】【The・Uranusu】【The・Neptune】の全ての武装状態となり、周囲を【侵食状態】となる
【侵食星龍】
……【侵食】に防御、攻撃、ステータスが上昇し、敵対は反転し弱体化する
【機王星龍】
……【水心子正秀】と【骨喰藤四郎】を呼び出す事が出来る
……【侵食】状態になると軍王機、帝王機、国王機の機能を全て停止させる
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『解説』
『スターゲイザーとか諸々は勿論ヴァンガード』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』