第九話『偽装』
『これにて変換編は終わりで次の章に行きます』
『それでは本編へどうぞ』
刀で弾くのと同時に氷が四方八方へと女性に攻撃をしていたのを
「流石だね」
その聞いた事ある声と共に指を鳴らす瞬間に全てが消失し、飛嘩が宙を舞って地面へと落ちていた
構えようとした瞬間に、腕を掴まれひねられながら警察がやる拘束で地面に組み伏せられ
「全く……演算処理出来なんじゃ……敵に回す全てに勝てないよ?。弟くん」
目を見開いたのと同時に痛みが走り、蹴りで一気に壁に叩きつけられゆっくりと崩れ落ちた
仮面が落ちていて、薄らと残る意識を女性に向けた……
「姉さん……」
それと同時に意識が完全に落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆっくりと目を開けると優しく撫でられる。視線が姉さんと目が合って
「おはよう。と、言ってもゲーム内だけど
それにしても……強いね」
皮肉にしか聞こえないけど……
「姉さん……それで、何の用は?」
起き上がろうとしたら無理矢理押さえ付けられそのまま撫でられる
「いや、説得してくれと昨日入ったギルドに頼まれたけど……このままじゃ、無理だと思ったから悩んでるのよ」
なるほど……
「俺の気持ちは変わらんぞ?」
飛霞姉さんは分かってるかよように
「初めて会った時から知ってる。だから、これは私の持つ帝王機を教えるよ
『『超電磁殺』アルキメデス』この胸元の宝石がそうで、能力は周囲に球体のレーザーを生み出し射出する事が出来る
勿論……応用も出来る万能ね」
なるほど……通りで……
「んで、どうするんだ?。諦めて帰るのか?」
飛霞姉さんは俺を見てから眼鏡を少しだけクイっと上げると
「見つけたし……私も妹と弟と遊びたいし、一緒にいる事にする。だから抜けてくるよ」
そう言うと歩いて何処かに言ってしまった。何と言うか……疲れる
「んで、お兄ちゃん。どうするの?」
……
「もう諦めた。取り敢えず……帝国向かう」
そのまま寝転び目を瞑った。本来なら危険だけど……
「そう。なら、見張っておくよ」
最強の監視が居るから
「頼んだ」
そのまま目を瞑った。ログアウトとは違い……この世界での睡眠も可能だからだ
だから、この世界の設定と言うよりかはゲームの本質が異質になる
なので、改めて説明すると、この世界は帝国と革命軍による戦争が主で、帝国を滅ぼすのが目的
そんな目的の中でも帝国は腐敗とやらで胸糞悪い事をしまくってる最悪な状況みたい
んで、このゲームの初めての試みが睡眠システム。時間経過はするけど、体力などのステータスが存在しないこのゲームでは睡眠をする事によって怪我の治りが早くなったり、次の日に進めることが出来る
ただし、他のプレイヤーと同じ感覚だから睡眠はしてるけど起きてる状態
だから他の掲示板とか見たり別の事をする事が出来る
まぁ、俺が睡眠を利用するのは……
『来たね。私を扱う者……』
幼い少女が座って俺を見ていた
「んで、お前が……水心子正秀か?」
彼女は頷いて
『正確に言うと……私はそれの片割れで君の知っての通りの少女側
私の絶望に対して……それを超える希望が私を扱う条件……
その条件に合ったのが……君と君の前の持ち主だった人だけ……』
なるほど……
「じゃ、もう一振が扱えるのは何でだ?」
彼女は刀を出現させると優しく撫でていて
『元は一つの兵器。私が水心子正秀ならこの子が私の心の支えの刀……
だから二振り一刀なはあながち間違いではない。ただ違うのは……この子は私の憎悪の塊の無い純粋な気持ちなだけ……』
……
「闇を広げるのがそういう理由なのか?」
彼女は小さく頷いて
『私の気持ちを無視した村人は……私に絶望を与えて贄にした……私はまともな帝国の素材になる事を望んで……復讐しようとした
持ち主の体を支配して壊そうとした……けど、出来なかった。前の持ち主……つまりは君の前の持ち主は私を悪用せずに人の為に使った……
だから私は……中途半端な存在になった……ブラックホールやダークマター何て幻想の力なのは……
私の不安定で中途半端な気持ちがそうさせたに過ぎないの……』
全てを飲み込む為か……
「俺にとってはそんなのはどうでもいいけどは。お前は何がしたい?」
彼女は俺を見てから
『何も無い。力を貸せと言うなら貸してあげるし、死ねと言われたら死ぬ
私には何も残ってないから』
……
「そうかよ。なら……俺の言葉だけで生きてくれるか?」
彼女は俺を見て
「お前の力が必要だ。悪やヒーローにだってなる。全てを壊す為のな
この世界はそう言う世界なんだろ?
なら……俺は俺を満たしてくれ無いつまらない世界からこの世界を好き勝手にしたい
だって……帝国は俺が嫌い、革命軍は理想ばかり……
なら俺は俺が出来る事をするだけ。理想や現実じゃなく……
俺は世界を潰すつもりで……帝国と革命軍を潰すから」
彼女は少しだけ微笑み
『君も大概ね……それは本心なの?』
俺は頷いた
「一人で居たい理由は……全てを壊す為だからな」
彼女は俺の手を握ると
『良いよ』
それだけ答えると暗くなりゆっくりと目を開けた
「朝か……」
俺は立ち上がり
「飛嘩?」
見張りをしていたのか眠そうに欠伸をしながら俺の方を見て
「決まったの?」
俺は頷いて
「全てを壊すことにした。その為に……先ずは帝国に行くことにした」
飛嘩は分かりきっていたのか頷いて
「なら、人助けもしないの?」
……
「気分かな……どの道……飽きていた世界からようやく楽しめそうな世界なのだからな。やれるのなら殺るし……例え、終夜や夜が敵になったとしてもな」
飛嘩は微笑み
「なら、お姉ちゃんはどうするの?」
そこが問題になる……敢えて外したけど……仲間にしたってつまらなくなりそうだし……
「飛嘩。頼んでも良いか?」
俺が飛嘩に伝えた。飛嘩は微笑み頷いてくれた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ログアウトしてから、飛霞姉さんの元に
「どったの?」
俺は飛霞姉さんを見て
「世界を壊す事にした」
それを聞いた飛霞姉さんは目を伏せていて
「初めて会った時の遊飛はつまらなさそうにしていた。理由何て……憶測でしか無かったから私は何も言わなかった
でも、ようやくハッキリした……
遊飛、我慢していたの?」
俺は頷いた
「そう。ハッキリと言うね。遊飛はサイコパスに近しい何かだね。殺人衝動とかじゃなく……本当に純粋何かだね」
やっぱり……
「薄々思っていた。だから飛霞姉さん……敵として向かってきてくれる?。俺は全てを破壊するからさ」
飛霞姉さんは眼鏡を置くと
「良いよ。それで発散出来るのなら私は構わない。それじゃ……飛嘩……飛舞は?」
俺は頷いて
「飛霞姉さんに任せる」
それだけ伝えた
『解説』
『『超電磁殺』アルキメデス』
特殊な鉱石を使用した帝王機。宝石型
・特殊なレザーを生み出す事が出来る。応用可能
奥の手
無し
使用者
アスカ
『これに奥の手が使えたら……ほぼ無敵に近いので……』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』