第六十七話『繰り返し進む』
『にゃ』
『それでは本編へどうぞ』
目を開けるとあの龍が居り
『悪かった……』
そう言うのを聞いて起き上がろうとしたら全身から痛みが走り
『両腕、両足、半心臓、顔面半崩壊、右脇腹裂傷、武装半崩壊、右肺消失
君の受けた傷』
……
「何故……生きて……」
聞こうとした瞬間に人型になり口元を抑えられ
『星龍騎士……我のかつての部下は既に君の兄に主導権が譲られてる
あの騎士は無駄の無い攻撃で一度で致命傷に持っていく
その傷は軽傷の範囲内だから安心だ』
……
十分致命傷とは思うけど……
『さて……絶対安静……と、言いたいが……』
空間が崩れると、漆黒のドレスを着た彼女が立っている。それも瞳はどす黒く濁り紋様が広がり
『完全に乗っ取られ思考を消してる……彼女は敵だ』
そう言うと
『父……その力貰いに来たのと……適応し完全になった私の試運転を』
そう言って向かってくるが……龍は片腕で受け止めて
『……無駄』
そう言うと吹き飛ばし頭を捻り即死させ……るが、ゆっくりと彼女は立ち上がり
『人間を超えて力を与えたか……』
そう言って私を見て
『仕方が無い。人間をそうした罪は大きい……』
そう言うと周囲の風が舞い上がると鎌が現れて握って向かっていく
起き上がろうにも致命傷によって動けずに見てるだけ
ただ、奴と龍は無数の攻撃と周囲を揺らぐ衝撃波を放ち、とてもじゃないけど割って入れる訳が無い
「ねぇ、流石に殺りたいけど……動けない……」
そう言って明らかに落ち込んでる
「そもそも、軍王機な上に、帝王機の水心子正秀が使えないから……どうにもならないと思う……」
そう思った時に
「どうしたの?」
ふと思って考え込んでしまう。もし……出来る事が有るとしたら?
それが可能なら……
「やってみようか」
水心子正秀が勝手に抜かれると
遊璃になったと思った水心子正秀が立っていて
『気づくの遅い……でも、いい感よ
時間は掛かるけど……出来る』
そう言って
「なら頼む」
瞬間に黒いモヤが全てを包み込む……正確には俺達の周囲だけど……
「何したの?」
見えてない……?
「簡単に言うと、帝王機であり軍王機にし……遊璃を闇落ちさせる事にした」
遊璃は目を見開いて
「はい!?」
欠損している部位が黒く染まり修復されていく。それだけなら普通と変わらない
が……
水心子正秀が軍王機と混じり合い漆黒の大太刀なのに、先から枝分かれするように刀身が延び、反対側は両手で持てる様な柄と刀身が伸びて薙刀の様な特徴的な刀に
そのまま片手で地面に突き刺すと武装していた装備が再展開され
無数の刀と黒く染った武装に
─────
帝軍王機
『『希絶水神星天帝』ソラリア・ソラリス【希絶水神・刀光剣影】』
・水心子正秀
……全てを引き裂き闇を広げる刀。大太刀と薙刀が組み合わさってる基本武器で本体で生きた帝軍王機
・星龍帝王The・InfiniteーDarkness・Zeroーuniverse
……The・Mercury、The・Venus、The・Earth、The・Mars、The・Jupiter、The・Uranusu、The・Neptuneの全ての武装し、夢幻の再生と侵食を進める
・星龍帝王The・Auroraーguranndokurosu
……骨喰藤四郎の少女を生み出す。見た目は闇落ち聖女巫女の様な姿。魔法陣内の全ての軍王機、帝王機、国王機の全ての能力を機能を停止させる。全ての軍王機に隠し能力として同じ機能を持つ上に侵食し全てを支配下に置く
……水心子正秀の少女と混じってる
・太歳星君天津甕星
……周囲を宇宙空間にし、自身の能力の効果全てを必中にするのと同時に侵食する
・星邪龍帝王The・kutolyuruhuーyugosu
……侵食された全ての者は自身の支配下し操る
─────
ゆっくりと目を開ける遊璃は濁った瞳で落ち着いた口調で
「初恋相手を闇落ちさせる主人公あるの?」
黒く染まりきった髪に紋様が身体中に刻まれ、遊璃は後ろを見ていた
「騎士じゃなくて……天使が相手……成程。アレを殺せば良いの?」
少し面倒くさそうに聞いてきて
「だろうな。イベントの方で弱体化入るのなら……多分、侵食なんだろうな」
その瞬間に天使が向かって引き裂いてくるのを、刀を引き抜き、片腕で防いでいた
普通は両手持ちなんだろうけど……軽々持つ所を見ると……
「まぁ、それなら……」
そう言った瞬間に周囲全てが宇宙空間へと広がり、俺達と天使のみ
『弟君でも容赦はしません!』
そう言って向かってくるのを、刀を上へと投げて落ちてくるのを、蹴りで蹴り飛ばし、天使は向かってくる刀を躱し向かってこようとするが……
天使の全身から血飛沫が舞い散り剣先がギリギリで止まる
天使は自分の体を見ると、変化していた刀の先が全てを貫いて引き止めた上で心臓へと突き刺していた
『何……を……』
遊璃は歩いて刀の方へと向かい
「国の兵器、意思の有る軍王機と帝王機、どうやら……混じり合い変質した兵器。お互いの国の最も優良な唯一無二の兵器
私はどうやらそうなったらしいね?」
その瞬間に天使が黒く染まり始めるのと同時に天使は抜け出して消えていく
「まぁ、多分……また来るんだろうけどな」
それよりも……
「っ……」
俺達の目の前に龍が落ちてきて見上げると少女は心臓を手に見下ろし
『少し掛かったけど……これで私はもっと強くなれる』
そう言って笑って消えていく
『……』
遊璃はしゃがみ込み手を握ると引き寄せられ
『……アレは……もう兄妹じゃない……お前が殺せ……』
そう言うと光の粒子となり
『……我の最後……』
そう言って大剣となり、龍は消えていく。その大剣は……正しく最初に見た軍王機そのものだった
分からないのは……軍王機の素材とやらでは無いのが気掛かりだけど……
「一旦出よう」
遊璃にそう言われ出る事にした
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戻ってきたのと同時に今後の事を考えて……
「イギニリアスを滅ぼそうか悩んでるけど……どうしようか……」
考えて仕方が無いとは思うが……
「未来の改編は出来ないし……やるだけ無駄だと……」
いや、彼女の件もあったし……
「試してみるか?」
俺が聞くと遊璃は頷いた
『解説』
『にゃ』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』