第六十話『強化タイム』
『んにゃ』
『それでは本編へどうぞ』
異界の景色が目に入ってくる。風が舞い上がり周囲は見知らない場所と土地
分かるのは……
「お前の記憶か……」
『『大星天帝』『星聖帝龍』ソラリア・ソラリス【帝王星】』が俺に見せる記憶
横には……
「だろうね。私にも見せてくるからおおよそ……この兵器は生きてると思う」
水心子正秀として遊璃が立っていて
「だから俺は男の状態なのか」
彼女は微笑み、清楚とは思えない程の姿……でも不思議と綺麗な彼女は歩いて、俺の握ってる剣に触れて
「死してなお生きてる」
そう答えていた
彼女が手を離すと風が舞い上がり彼女を覆っていく。着物がはだけ胸元から白い尖った突起物が生え、その中心に血管と紋様が浮き出てくる
手は龍のような鉤爪となって、刀が変化し取り込んでいた
もう片方は俺の持つ剣が握られ、真ん中の持ち手に三又の間に長い剣先、反対側は剣になっている
彼女自身は顔は紋様に覆われて金の瞳に瞳孔が赤く染まり淡く光ってる
そして、一角の角が生えている。翼も槍のようなひし形の形状が幾重にも重なっていて、尻尾も細長く生えていた
「全く……私を依代にしようとするなんてね……」
そう言うと歩いて景色を見て
「どうやら……めんどくさい事に私達……首を突っ込んだみたい」
そう言って俺を見ると悲しげな顔をして
「遊飛。全て破壊した国王機に一つだけ隠し持ってるものあるでしょ?」
そう言って聞いてきたから
「まぁな。使う気は無いがな」
彼女は安心したのか
「奥の手として持ってて。それより……混じったみたいだし……どうする?」
はぁ……帝王機と軍王機がなぁ……
「私の肉体自体も厄介な事にこの子のせいで半分侵食されて混じったみたいだし……
私として出る?。それとも……君として出る?」
聞くまでもないのにな……
「仕方が無い……」
彼女の手に納められてる『『希絶水神』水心子正秀【刀光剣影】』を手ごと握り
「初恋の相手が俺の中に居ると思うと夜には申し訳ないな」
国王機を手に彼女の指にはめた。彼女は呆れ俺を酷い目で
「流石に夜が切れるよ?。私の薬指にはめるなんて……私でも殺すよ?」
俺は彼女を抱き締めてしまって
「俺にとっては叶わない恋になったから。せめてだ。最低と思ってくれてもいいし……それでも……俺は君が好きだったから」
彼女はうずくまったまま
「最低でクズ……でも……本当に夜の事が好きならそれは夜に言って」
はぁ……本当に屑だな俺は……
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夜を呼び出し待ってると
「また変わった……誰?」
夜が来ると俺を見て夜がそう言う
「そうよね。大切な親友を忘れるのは酷いと思う」
剣を突き刺し立ち上がる。俺の体は遊璃が支配し操作してる
「……遊璃?」
振り返り
「えぇ。この世界で彼の手で蘇った遊璃よ」
刀……水心子正秀を抜いた
「……ユウは見てるのよね。何の用?」
微笑んでいて翼を展開し構えていた
「少し……彼氏の取り合いをしたいと思ってね?」
そう言って向かおうとしたら夜は目を伏せて
「別にいいよ。好きだけど……遊璃にしか今も見てないから。でも……流石にそう言うと本当に文句言われそうだから受けて立つよ」
そう言って一気に向かってきて金属音が響く
そのまま一気に弾いて水心子正秀を弾き飛ばし地面に突き刺す
「獲物無くしたよ?」
そう言うと
「……軍王機……私のこれは最強と呼ばれてるらしい」
そう言うと魔法陣が無数に展開され風が舞い上がる宙に球体が浮かび上がり武器となり装備されていく
「何それ……」
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軍王機……
『『大星天帝』星聖帝龍ソラリア・ソラリス【帝王星】』
異界の聖域の妖危種の星龍王を素材に生み出され生きた肉代を侵食させる軍王機
そして全ての軍王機の素材となった化け物
・星龍王機The・Mercury
……機械の羽に覆い皮膜となり機動力を上げる
・星龍王機The・Venus
……胸元の突起物に覆い背中を貫通させ全身の身体能力を上げる
・星龍王機The・Earth
……両手を覆い破壊力を上げる
・星龍王機The・Mars
……体を覆い衣服を身に纏い防御力を上げる
・星龍王機The・Jupiter
……両足に覆い加速度を上げる
・星龍王機The・Uranusu
……心臓覆い回復力を異常に上げる
・星龍王機The・Neptune
……瞳に覆い視力を上げる
・星龍王機The・burakkuho-ruーqwe-sa-
……大剣型双刃剣。触れた物質全てを飲み込む
……『『希絶水神』水心子正秀【刀光剣影】』により飲み込んだ後に消滅させる
・星龍王機The・howaitoho-ru
……大剣型三又双剣。触れた物質を変質させる事が出来、大元の軍王機
……『『希絶水神』水心子正秀【刀光剣影】』により触れた物質を偽装する
・星龍王機The・bikkubannーmeteor
……浮遊する羽の一部を大剣にし攻撃性を上げる。爆発し全てを破壊する
・星龍王機The・su-pa-nova
……浮遊する羽の一部を大剣にし攻撃性を上げる。触れた物質に死を与える
・星龍王機The・StardustーComet
……尻尾に覆い刺突性を上げる
・星龍王機The・totalーsolarーeclipse
……全てを闇に包み、星龍王機の全てを上昇させる
・星龍王機The・SunーhelloFlareーcorona
……生物を呼び出す。見た目は異界生物で人型。炎を身に纏ってる
・星龍王機The・Auroraーguranndokurosu
……魔法陣内の全ての軍王機、帝王機、国王機の全ての能力を機能を停止させる。全ての軍王機に隠し能力として同じ機能を持つ
帝王機……
『『希絶水神』水心子正秀【刀光剣影】』
黒い海を生み出し操り、飲み込んだ全てを取り込み自在に出し入れする事が出来る
奥の手
・対象者の臓器を全て奪い水子を作り出し攻撃をする
・所有者含む全てを偽造し全く新しい能力を作り上げ現実にする
……現在は『『大星天帝』星聖帝龍ソラリア・ソラリス【帝王星】』に取り込まれてる
────
彼女を見ると
「下手なラスボスより厄介よね!?」
笑みを浮かべ一気に前に出て
「ラスボスだからね」
そのまま夜を吹き飛ばし爆発させ周囲を飲み込んでいく
「天帝星龍……つまりは星の龍が異界の正体で帝王機に効かない理由よ」
切り裂かれていた傷が浮かび上がり消えていく
「本当にダメージが痛いけど……下手はボスが可愛く感じるけど……?」
立ち上がるのを見て
「……そうだね。私ラスボスらしいし、報酬を上げるよ」
そのまま蹴りを頭に与えようとするが逸らされ帝王機で首を狙われ引き裂かれ血飛沫が舞う
「私の所有者になってみる?」
そう言うと
「馬鹿言え……所有者はユウよね?。なら……意味無いけど!?」
そのまま頭を掴まれ地面に叩き付けられる。が、尻尾を伸ばし突き刺す
「本当に……厄介だね!?」
ゆっくりと起き上がり
「一応……言うと、これ……国に言われて戦力削れと言われてるからね
めんどくさいけど……私に合わせてくれる?」
一気に走り出すと星屑が舞い上がるのと同時に二本の剣と両手の剣が夜を突き刺す
が……
「私……一応、隠密よ?」
躱される
「だろうね……」
指を鳴らすと魔法陣が展開され
「『星龍王機The・SunーhelloFlare』……逝け」
その瞬間に炎が舞い上がり一気に走り出し全てを焼き付くし破壊して夜の方へと
その瞬間に鎧を身に纏った……
「流石にボス級を呼び出す親友を見たら止めないとな……と、遊璃か?」
そのまま爆発し私の方へと飛び散り散乱していた
「興醒め……見てたら良かったのに」
降り立つと武装全てを解除した
「終夜……これに関しては遊璃に賛成よ。興醒めよ」
終夜は困惑していた。勿論……俺もだけどな?
「俺が悪いのかよ!?」
勿論、お前が悪い
『解説』
『んにゃ』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』