第七話『義姉』
『義兄姉 義妹になります』
『それでは本編へどうぞ』
暫く……と言っても前の持ち主があの少女の事を知っていたのか近くに村を作っていたお陰ですんなりと来れた訳だけど……
「トウカ。余裕そうなら住める所探しておいて
俺は彼女の家に行くから」
飛嘩は頷いてから後ろで手を組んで歩いて行った
俺は刀を抜いてから少女の姿となり向かっていく
「全く……生きてるんだろ?」
俺に記憶を見せつけて来てるお前が……
『『鳳雛飛翔』ファルファニア』を展開し黒い羽根へと
そして暗闇を広げて全てを目の前の家を覆う
「どうも分からんが……帝王機のせいなのか……酷く憎いな」
これが……あの、持ち主が言っていた危険な状態か……
まぁ、そんなのどうでもいい……
「壊すまでだから」
羽かは黒い炎が舞い上がり目の前の家を焼き尽くしていく
「……何でだ?」
涙が溢れてくる。頭を抱えて動揺してしまう。これも……少女の思念なのか?
訳が……
「お姉ちゃん?」
抱き締められ声を掛けられる
「……悪い。このままで居させてくれ」
それだけ言うと何も言わないが優しく撫でられる
暫くしてから立ち上がり刀を納めてから
「多分……彼女はまだ生きてる。それだけ分かったなら十分」
燃え盛る家を見てから、飛嘩を見ると頷いて炎を氷漬けにしていた
「さて、取り敢えず使える家見つけたか?」
飛嘩は首を横に振る代わりに髪を見せてきた
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この村は帝国の支配下に置かれた化け物
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そう書かれていた
「どういう意味だろうね」
そのままの意味なら……この村自体化け物と言うべきだけど……少女と一緒の素材となった妖危種がそうなら……
まぁ、どの道……この村を拠点にするのなら……
「情報が欲しい。飛嘩……ここまで来るのに帝国は通ったのか?」
飛嘩は笑みを浮かべて
「ある訳ない。けど……おおよその場所は見つけてあるから、行ってこようか?」
俺は頷くと同時に手をかざして、放電するのと同時に消えた
空間転移か……なるほどな……
「便利な能力だ。益々……あれを試したくなったし、帰ってきたら飲ませようかな」
三個目の血液型の帝王機を。まぁ、どの道……
どっちも組みしない予定だしなぁ
「取り敢えずは使える家探すかぁ……」
そのまま歩いて家を探すことにした
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革命軍側は離反はできるけど……俺の居る組織は……
「抜けてもいいけど……厄介な事になると思うけど?。その……最初の帝王機を持つプレイヤーが」
まぁ……
「説得する為に抜ける。俺の知るプレイヤーはそうだから」
それだけ答えて部屋から出ていく
「全く……我儘が過ぎる。けど、それも良いから今回は認める
けど、呼ぶ時は来てよね?。シュウ」
……
「行かねぇ。俺は誰も信じない奴の所に行かないと……ガチで全て敵に回してでも全て狂わせると思うからさ。ストッパーは居るんだ」
ボスは笑みを浮かべて
「なるほどね。益々誘いたいけど……仕方が無いか。じゃあね。今後の活躍楽しみにしてるよ」
絶対思ってないだろと……思っても口を閉じてそのまま今度こそ部屋から出た
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ログアウトしてから次の日に学校へと行くと
「どうよ?」
終夜が聞いてきて
「ぼちぼち。多分……あの帝王機の中に複数の帝王機があった事ぐらいかな
同時使用してる分……かなりしんどいけど」
終夜が目を見開いていて
「お前に言い忘れてたけど……同時使用は不可能だ」
……は?
「簡単に言うと一回死ぬ。だから、お前が普通に扱えてるのが異常なんだ」
そういうもんか……まぁ……
「で、お前と組みたいけど……お前……」
分かってる
「悪いな。ソロで行くわ。勿論……帝国も革命軍とやらもな
だって、潰してもいいんだろ?」
これはゲームだからな。なら……好き勝手させてもらうつもりだしな
「全く……馬鹿だな。まぁ、無理矢理入るつもりだけどな」
……
「本当にめんどくさい」
そう呟いてしまう
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空港。久々に日本に帰って来たけど……迎えは勿論来ない。当たり前か……妹は病院、弟は学校なのだから
まぁ、それも良いけど……
「お姉ちゃん。帰ってきたんだ」
振り返ると赤い瞳の妹が立っていた
「飛嘩か。飛舞は?」
飛嘩は笑みを浮かべ
「僕じゃないと外出出来ない。それよりも……お姉ちゃんこそなんで帰ってきたの?」
全く……
「そっちの人格なら良いよ。取り敢えずは……病院行こっか」
流石に長時間は居させられないからな
「ちぇ」
つまらなさそうにした飛嘩を連れてそのまま病院へと連れて帰る事にした
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欠伸をしながら家に帰ると靴が増えていて……
「飛舞。お帰り」
俺は目を見開いてから認識して
「帰ってくるなら連絡しろよ……飛霞」
そう呼び捨てすると俺の頭にチョップしてきて
「幾ら義理とは言え、呼び捨てはダメよ。飛嘩君」
……
「はいはい。飛霞姉さん」
それだけ答えてリビングに向かった。飛霞姉さんは誰が見ても美人で眼鏡が似合い、黒髪ロングストレートで腰まで伸びている
そして何故か肩出しの服にスカート、タイツと誰かの性癖を刺激するような服装している
「飛霞姉さん。父さんと母さんは?」
鞄を置くと机にご飯を置き始めて
「仕事。私はちゃんとしてるか見に来たのと、妹と義弟が心配だからこっちに住むことにしたから」
まぁ、この飛霞姉さんの尊敬出来るのが……飛舞の主治医……つまりは医者という訳の分からないハイスペックな姉だという事……
主治医は別にいるかて?
それは違う……
飛舞と飛嘩を調べる為に海外に行って研究してるとかで、医者なのか研究者なのか……両方の免許?とかを取ってるみたいで……
俺からしてみれば……高スペック過ぎて着いていけない程の存在
「んで、飛嘩や遊飛が楽しんでるゲームが気になったから、私も始める」
……あのゲームするのかよ……
「安心して……別に否定するとか無いから。堅苦しいのは嫌いだし、妹と義弟が楽しんでるのを邪魔するつもりは無い
ただ、頭の硬いクソジジイのストレス発散に良いと思ったからよ」
口……口が悪い悪い……
「まさかとは思うけど……合流するとか言わないよな?」
飛霞姉さんは満面の笑みで
「やる事やったらするつもりよ。遊飛……ソロ好きだろうけど、やり過ぎなのは昔からあるから」
……
「もう好きにしてくれ……因みに、女の子になってしまう呪いが掛かってるからな?」
巫山戯言うと飛霞姉さんは頷いて
「聞いてるわよ」
……
ご飯を食べる事にしてぼんやりと今後の事を考えた
『解説』
『義姉の飛霞さんは一応清楚系メガネキャラですけど、メガネを外すとかなりの美人です』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』