第五十九話『虛・空』
『諸事情により、今日と一週間おきに投稿します』
『それでは本編へどうぞ』
次の日にログインすると背伸びをしていた。ログアウトしても強制的に泊まらされ宿屋で起きる
これもアップデートとかの影響か?
「さて、どうしよっか?」
簡素な肌着から着物を着ていく
「どうするて……取り敢えずは空に逢いに行くんだろ?」
と思ったらメールが来ていて
「流石に引くよ?」
殴るぞ……
殴れないけど……
「これを終わらせてから行くか」
空メールしてから向かう事にした
「『何の用だ?』」
俺と変わってもらって……と言うよりかはほぼ言葉だけだけど……
「日本語で良いよ。聞かれても問題無いしね」
そうかい……
「本題に入らせてもらうけど……目的は何?」
椅子と机……目の前に広げられる焼き菓子……
カフェの場所でそう言って
「それを知った所でお前には関係ない事だろ?」
彼女は頷いて
「私の目的の障害になる様なら殺すつもりだから」
目的……か……
「それでか?」
目の前の日本刀に見えなくもない剣を見て聞くと
「えぇ。軍王機の中でも一、二を争う兵器よ」
……
ほぼ全て壊したと聞いていたけど……
「知らないようだから言うけど……軍王機は100個。その内の50が名前も無しの量産、25は名はないが能力が強力、残りは名持ちの兵器
が、その幾つかは破壊されたりでほぼ残って無い。これはその中でも不明機になってる軍王機」
アレ……
「そう言うとこの国が出来たのは最近じゃない話になるぞ?」
彼女は首を横に振り
「多分……プレイヤーが来る前の数百年前の話。この世界では新しい方の国だからよ
この100年近くは戦争による影響で大人しくしていたらしいけど……私達が来てから再び戦争しようとし、戦力を減らす為に帝王機を狙ったのが目的よ」
そういう事か……
「『『深葬聖神』黄泉竈食国造之伊邪那美』。名前自体は製作者の趣味ね
んで肝心の能力は……
一つは所有者以外は抜けない
一つは抜くと常に放電し続ける
一つは放電してる状態で見に受けると永久に刻まれる
一つは必ず必中する
これは素材の金属でが原因ね」
……
軍王機は……日本がモデル……なのか?
「んで、君の持つ帝王機は何かしら?」
っ……
「俺に何して欲しい?」
彼女は微笑むと
「手を組みましょ」
……
「目的も聞かずに手を組むのは無理があると思うが?」
彼女は手を叩いて
「そうだったわ。私の目的は『この国を支配しこの国の力』を手に入れる事よ」
……
「分かった。ただ返事は待ってくれ」
俺は立ち上がると
「期待してるわ」
面倒な事になった……
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目的の場所に向かってる道中……
「あんな約束して良かったの?。ひょっとしたら敵対かもしれないのよ?」
遊璃が聞いてきて
「構わない。どっちにしろ……この国……辛気くさいし……何よりもこの異質の事を考えると
俺的には中立の立場の方がいいだろ?
結局……目覚めたお前がするんだから」
口元を吊り上げて笑みを浮かべ
「あら、やらしてくれるの?」
……
「俺としてはお前の方が気が楽になるから構わない」
上手く戦えなかったせいが……アレと思えばな
「任せろー。私が相手した方がいい?」
空を見て
「どっちでも……」
と、言いかけたけど……ややこしくなると面倒だし……
「待たせたな」
俺が相手することにした
「別に。行こっか」
そう言って連れられる
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城……宮殿の様な中心に来ていた。手続きとか無しに中へと入っていく
「顔パスなのか?」
彼女は歩きながら
「ここの人間だからね」
なるほど……
暫く歩いて……気が付くと大きな扉。そして、扉が開くと……問題の彼女が座って待ってる
『此度の大会。良かった』
そう言うと
『我が兵器を与えよう』
目を見開いて遠くの方で座ってる空を見ると肩を竦めていた
「多分……彼女の気分だと思う」
『そして、国の兵となり守護を命ずる』
なるほど……命を賭け国の為になれと
『ウツロ。お願い』
そう言うと彼女は立ち上がり
「来て」
そう言って連れられる
「なぁ、あんまり無感情過ぎないか?」
聞いてみると
「骨喰藤四郎から外されてるから……多分、別の軍王機で制御されてると思う」
なるほど……
「と、着いたよ。好きなの一つだけ選んで」
そう言って扉を開くと無数の兵器と思しき武器が並んでいた
「じゃ、遠慮無く」
俺は歩いて眺めた。しっくりとは来ないけど……俺が使ってる帝王機は遊璃が使ってるし……
「なぁ、これは?」
一つの武器……と言うよりかは変な剣が置かれていて
「それ?。誰も使えない武器よ」
回転刃の様な三又の中心が鋭く伸びた剣……不思議と気になったから手に取ると風がなびいて周囲に無数の刃が飛び散っていた
「……
それは……
『『大星天帝』『星聖帝龍』ソラリア・ソラリス【帝王星】』
このゲーム内ではラスボス扱いになる妖危種よ」
なるほどな……
「なら、これで」
彼女は頷いたまま部屋を後にすることにした
「大丈夫なの?」
俺は頷いて
「まぁ、帝王機複数機使っていたからな。それよりも……軍王機の異界なのに何でこの世界のを?」
彼女は肩を竦め
「分からない。多分……素材として相性が良かったんじゃない?」
そういうもんか……
まぁ、確かめてみるか……
「聖戦」
そう呟くと周囲に無数の風が舞い上がり無数の刃が無差別に攻撃していき、俺を覆い包み込んでいく
『解説』
『解説はほぼ全て抜きになります』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』