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第五十四話『依頼』

『連続……?』


『それでは本編へどうぞ』

呆れると言うよりか……


「俺が了承すると思うか?」


そう言うと彼女は一振の刀を俺に見せてきて


「イギニリアスにとっては最も大事な軍王機。帝王機の性能と国王機の性能を唯一超えた兵器


『『幻想神機』骨喰藤四郎』。その水心子正秀を作った人が唯一もう一度だけ作り出した兵器らしい」


あの爺さん……


「それを見せてどうしろと?」


彼女はそれを降ろして


「問題はこれ以外よ。確かに軍王機は帝王機の50よりは少ない25だけど……


遥かに凌ぐのが数個……その一つがこれ


問題なのは……これでも私がやろうとして事には、程遠い


だから……帝王機且つ、帝国を滅ぼしたプレイヤーを探していた」


なるほどな……俺なら可能性を少しでも上げれると思ってか……


「まぁ、欲しいとは思ってないけど……(うつろ)はさ……どうしたい?


ハッキリ言って俺に出来る事は限られてるぞ?」


水心子正秀を膝に乗せて頭を撫でる。彼女はムスッとしているが気持ちいいのか目を細めてるあたりは……まだ子供なのか……


「このゲームは初めて……自分が自分で居られるゲーム。その中で親友と呼べる……このゲームの世界の住人を助けたいのよ」


……


「ゲームだろ?。なら、何時かは別れるだろ?


余り干渉しない方が良いだろ?」


彼女は俺を見て睨みつけながら


「出来るわけないだろ!


あの地獄の現実から唯一本心になれる場所で本音を言える親友が苦しんでんだよ!


助けたいのが親友じゃないの!」


俺は目を伏せて


「ノアは俺にとっては協力者でありただの化け物


ただ……楽しかったし友達とは思った


そんな彼女の最後は帝国の母親に命を懸けた


もう居ない


ハッキリ分かったんだ。この世界は現実と同じで有象無象の幻想なのがな


この世界は現実を基準にしたファンタジーだ」


彼女は目を伏せてしまって


「分かってる。けど……どうしても……」


彼女は言葉を詰まらせていた


「はぁ……正直な話、イスラムと敵対したくないのが本音だけど……(うつろ)が助けたいのなら協力してやる


ただし、この世界と現実の区別はしろよ」


俺は水心子正秀に目配せすると俺の中へ……そして少女の姿になり、膝には二振りの刀。それを手にし腰に差して


「遊飛君も……ひょっとして……」


……


「その先を言うのはまだ早い」


それだけ答えて、歩いた。流石にログインするだけのつもりだったから


「……で、お前らは……何でそれを手に待ってるんだ?」


女装させたい姉達が俺を取り囲んで待っていた


まぁ、結果から言うと


「可愛い」



「似合うし妹だね」



姉、義姉、従姉、義妹に言われる


「もう好きにしろ……それよりも、悪いけどさ……エイミー、協力者になってくれない?」


俺がエイミーに頼もうとしたら


「唐突にどうしたの?」


そう言って聞いてきて、軽く説明すると


「なるほどね。仲間には秘密てことかしら?」


姉さんの玖遠(くおん)が聞いてきて


「喋りそうで怖いな……お前」


姉さんは視線を逸らしていた……まぁ、分かっていたことだけど……


「何で私?」


まぁ、そんなの決まってるし……何よりも……


「そこのアホ姉さんと飛霞よりかはまともなのがエイミーだけて事」


まぁ、女装を強要させるだけを除けばだけど


「分かったわ。なるべく会わせないようにするわ」


姉さんがそう言うと


「仕方が無いわね」


そう返してくれた


まぁ、後は……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女……(うつろ)と合流して


「協力はする。が、一人追加させて欲しい。両方の情報を知らないと……事情知らない……正確には知らせない向こう側と鉢合わせすると面倒になるから」


(うつろ)は肩を竦め


「仕方が無いわよね。構わない」


そう答えてくれて


「じゃ、早速だが……その親友とやらに着いて聞こうか」


彼女は頷いて


「初め言うと……彼女は私の軍王機。この骨喰藤四郎の能力で生み出された擬人の人間


彼女はイギニリアスの王として……国に操られてる」


……


「じゃ、解除しろと?」


彼女は首を横に振り


「軍王機の能力で全ての能力が扱えない。だからこの刀はなんの力も無い武器に成り下がってる


これが意味するのは……


帝王機以上の性能な上に私の手に負えない存在になってしまったの」


なるほど……


いや、分からんな……


「結局はどうしたい?」


彼女は目を伏せて


「殺す事に決めた。問題は軍王機を全て操る力に改造されてる為に……対抗出来るのが……帝王機ぐらいしかない事……


ただ、それでも勝てるかと言われれば……勝てないかもしれないということ」


……


「つまりは負け戦をしろと?」


彼女は頷いた


「……はぁ、勝てる可能性が低いのは別にいいが……わざわざそんな事の為に?


これを超えた存在を倒せる可能性とかあるのか?」


彼女は頷いていた


「唯一の帝王機であるそれがあれば……もしくは……彼女を支配してる軍王機を破壊出来れば……


後は……私が戦えるようになるだけ」


それしかない……と言うよりか……


「可能性の話なら俺から言わせてみれば……リスクが高すぎる」


彼女は分かりきってるのか俺を真っ直ぐと見て


「それでも彼女……強いては軍王機を全て破壊出来れば……救えたら良いから」


……


「仕方が無い……」


俺は黒い海を生み出して武器を引き伸ばす。たまたま手持ちに入れたきり忘れていた帝王機を取り出していた


「全て回収されたと思ったけど……何で?」


彼女が聞いてきて


「念の為だな。まぁ、保険のようなもの」


実際は探す為に持ち出した訳だけど……


「『『生命聖戦』ジオ・ユグドラシル』。殺せない帝王機らしい」


刀の形をした木刀を置いた


「殺せない帝王機……どういう事?」


……


「俺も詳しくは知らないが……」


そう答えた瞬間に、少女形態が解除されて


『懐かしい帝王機。これは……殺すや不幸の為に作られた訳じゃない


簡単に言うと人を救う為に作られた帝王機よ』


水心子正秀がそう答えながら、(うつろ)の軍王機である骨喰藤四郎を手にして


『見てて』


そう言うと手にして、両方を打ち付けると無数の花と植物……そして……


『これがこの帝王機の力よ』


目の前には居ないはず……イギニリアスに居るはずの少女が虚ろな目でこっちを見ていた


(うつろ)は目を見開いて手を伸ばそうとした瞬間に闇が広がって飲み込むと消えていた


『アレは幻想よ。本物じゃないし、この軍王機はナマクラなままよ


簡単に言うと、これは対象の全てのモノを癒し元に戻す帝王機


が、これは……帝王機でも無ければ……軍王機でも無い


これは癒す事の出来ない存在』


そう断言していた


「どういう事?」


水心子正秀は骨喰藤四郎を机に置くと


『軍王機は物質じゃない。この世界に存在しない正体不明の物質』


……


「有り得るのか?」


彼女は肩を竦め


『無いね。ただ、異世界の話なら別


簡単な話……イギニリアスはヤバいモノに手を出して強くなってる話


だから関わらない方が良いけど……』


(うつろ)は首を横に振っていた


『仕方が無いわね』


そう言って骨喰藤四郎と刀を手に


『私が適応してあげる。その代わりに……私は兵器では無い存在……つまりは武器としての性能は完全に予測が出来ない方向へ変わる


それでも救いたいなら……何とかしてあげる』


此奴……


「それで助けれるなら」


……


「分かったよ。ただ、危険と判断したら止めるからな?」


水心子正秀は笑みを浮かべ


『信用してる』


そう言って大事そうに抱え始めた

『解説』


『イギニリアスについての過去はまた……』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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