第五十話『聖剣』
『版画を買って届いたけど……良きかなぁ……』
『それでは本編へどうぞ』
そのままリオと歩いてると階段に座ってるプレイヤー……まぁ、敵だろう奴と目が合って
「付いてねぇな……お前がそっち側とは……」
リオを見て不貞腐れた感じでそう言って
「悪いな。自由のゲームで束縛する……如何にもデスゲームみたいな思考の革命軍とは反りが合わないだ」
そう答えると
「でも、自警団は必要だろ?」
リオは呆れたように
「なら、やりたいヤツだけでやってろ。ただ革命軍側に居り自由にしたい奴の意志を尊重してやれ」
そう返していた。なるほど……此奴は、そういう理由か……
「なら、理解は無理か」
そう言って立ち上がり鎌を構えていた
「という訳で俺はこいつの相手しておくから先行ってくれ」
言われなくともそうするつもりだしな。歩いて
階段を登ろうとしたのを目の前のプレイヤーは攻撃を……仕掛けようとしてその場で踏みとどまっていて、俺は無視して登った
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血気盛んな事で……
「お前……帝王機持ちか?」
聞いてきて
「まぁな。それと……」
右手に帝王機、左手に剣を。二刀流だけど、帝王機は歪で突き刺す為の回転する剣で、剣の方は刀身自体は太くないにしろ、背丈とある大剣
「お前……国王機までも……」
彼……敵は驚いていたが……
「驚く事も無いだろ?。帝王機は『『天地開闢』エヌマ・エリシュ【空気】』
国王機は複製の出来ない大剣『『神地迅雷』ヘパイトス』だな」
大半は複製だが……50本だけは唯一の国王機。その一振がこれな訳だけど……
「これは使う事は無いな」
エヌマ・エリシュをなおしヘパイトスを構えた
「舐めやがって……!」
向かってくるのを、ヘパイトスで地面に突き刺したまま受け止めるのと同時に周囲に無数の放電が放たれた
「くっ……性能が劣る癖に……」
痺れてるのか攻めてこない。まぁ……確かに性能は劣るし、弱点として地面に突き刺しておかないと意味の無い国王機だが……
「これで十分だ。俺に抜かせるなよ?」
そのまま引き抜き、片手で持って歩いた
「化け物かよ……」
そのまま向かってくるのを、突き刺さずに受け止める。鈍い金属音が響き
「俺の帝王機じゃ、相手にならないてか……!」
鎌の刃先の目が開くのと同時に周囲が暗くなる
「これが帝王機……『『幻夢夢幻』クロノス』だ!」
見えないが声が聞こえる。名前から……
「幻覚か」
少しだけ笑みが零れ、剣を地面に突き刺した
「諦めたか!」
向かってくる気配を感じ、その場所へと拳で殴り飛ばした
「んぐっ……!?」
感覚はあるから……飽くまで視界のみ……
「流石は帝王機だな。だが……」
俺はヘパイトスの刃先に蹴りを打ち込むのと同時に周囲が放電して破壊してく音が聞こえるのみ……
「なるほど……幻覚じゃないとなると……」
能力の勘違いか……幻覚なら破壊音は聞こえないし、覚めるはずだが……
違うとなれば……
「目潰しか。あの鎌の目を潰せばいいのか」
ヘパイトスを手に取ろうとした瞬間に
『何遊んでるのよ。さっさと始末しないとそっちに無数のプレイヤーがなだれ込むよ』
姫……アスモの声が聞こえてきてそう言い放ってきて
「楽しみだったんけどな……仕方が無い」
俺は大剣を手に取り歩いた
「はっ?!?」
俺は首を掴み、地面に叩きつけたの同時にヘパイトスを突き刺して深くまでめり込ませた
「悪いな時間だ」
俺がそう言うのと同時にヘパイトスから電撃が敵の奴に流れ込み丸焦げにした
それと同時に周囲が開けて鎌の目は閉じていた。崩壊してる当たり……目眩しで妥当か……
「さて……これの出番か」
エヌマ・エリシュを手に扉へと向けた。刃先が回転し始めるのと同時に風が舞い上がり……
「さっさと終わらせるか」
勢いの乗った回転が止まるのと同時に風が突き出され、扉が開いたのと同時にプレイヤーが吹き飛ばされていた
中には無数の傷が入り血を吹き出すプレイヤーも……
「まぁ、神話を元にした武器なら妥当だわな」
そのまま向かってくるプレイヤーを眺めながらそう呟いた
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吹き飛ぶ音が聞こえてきた。それを見て
「全く……お宅らのプレイヤーは血気盛んだな。アーサー」
俺は彼を見てから
「全く同意見だ。それで、革命軍の決定としては……そのままという訳かな?」
聞くと
「自由も良いけど……必要なら殺せる。それがあるのなら止める理由にもならない」
なるほどな……
「俺としてもその方が良いと思うが……必要が自由を縛るんじゃないかな?」
彼は俺を見てから
「必要なルールだろ?。何、正義ズラするのか?」
まさか……
「ただ、他のプレイヤーの自由を縛るのがただ面白くないだけさ。さて……始めるか……ランスロット」
こんな形で殺ることになるとは思わなかったけど……
お互いの剣がぶつかり合い
「流石は帝王機『『湖魔剣士』アロンダイト【剛剣】』だ。美しいな」
アロンダイト……何時見ても美しい剣だった
「お前の帝王機『『約束勝利』エクスカリバー【剣勝】』もな!」
弾き返すとのと同時にお互いが剣を奮った
ランスロットは漆黒の斬撃、俺は光り輝く斬撃でお互いの斬撃がぶつかり合うと周囲のタイルとガラスが割れて風が舞い上がる
「当たれば即死の斬撃が厄介な事だ……」
俺の『『約束勝利』エクスカリバー【剣勝】』は斬撃を飛ばし触れた相手を即死させる帝王機
ただ……彼の……
「当たれば制限時間付きの即死も厄介だ事だな」
ランスロットの『『湖魔剣士』アロンダイト【剛剣】』は斬撃を飛ばし触れた相手を三分後に即死させる帝王機
当たった上で時間制限となれば……厄介な事になる
だから俺が当てれば勝ちだが……
相手もそれも理解してるのか当たる気は無い
「だから面白いのだよ」
更に向かってくる。お互い斬撃を飛ばしても意味もない。となれば純粋な剣の勝負になるが……
「互角……やはり、昔からお前を知ってると意味も無くなるな」
剣を弾きながら言ってくる
「全くだ……本当に剣道でもこっちでもお互い引き分けが多いが……」
そのままお互いの剣が弾き返したのと同時に再び意味の無い斬撃をお互いが飛ばし、更に突っ込む
だけど……俺は片手で横から剣で首を狙ったがランスロットも同じ俺の首を狙ってきた
だから……
「考える事は同じだ!」
お互いの腕を犠牲に更に攻撃を仕掛ける。読み合いも意味も無いとなれば……後は……
「読めてるんだよ!」
更にお互いの剣が弾く。そのままお互いの腕が宙を切ってバランスを崩すが、建て直してそのまますれ違った
「はぁはぁ……やはり……互角のようだな」
そう言って倒れ込むのを見て
「全くだ……本当にお前は面倒だ」
そのまま俺も倒れ込んだ。ゆっくりと、お互いが消えゆくのを
「なぁ……アーサー……やっぱりそっち行っていいか……お前の打ち合いが楽しいからさ……」
俺はランスロットを見て
「自由……だろ?」
そう答えると
「そうだったな」
それと同時にゲームオーバーの文字が流れた
『解説』
『聖剣はやっぱり出さないとと思い……ほぼつよつよ効果になりました』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』