第四十九話『槍ノ帝王機』
『忘れてた……』
『それでは本編へどうぞ』
終夜が俺の手を引こうとしたら
「おい、待てよ」
そう言ってチャラい奴は制ししようとしたのを終夜は……
「人の彼女に手を出して……お前らモテないのが見え見えだぞ?」
そう言った瞬間に殴られそうになったのを
「はいはい。そこまで。そのまま殴れば暴行罪で捕まるよ。あー、それと……私はこういう者でね。見逃してあげる代わりに引いてくれると助かるのよ」
母さんが手帳を見せながら近づいてきて、チャラい奴の男2人は舌打ちをして逃げていく
「母さん……」
まぁ……弁護士の仕事の手伝いと言ってたけど……
警察とはな……それも日本の方の……てか、どうやって……
「秘密よ。それと可愛い娘の為に体を張ってくれてありがとうね」
終夜の頭を撫でていた。終夜は困惑していて
「幾ら小学生でも……騙るのは不味いんじゃないか?」
終夜はそう言うと母さんは手を止めて
「私の事を会った時からそう思ってたんだ……へぇ……」
あっ……
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フードコートで終夜は頭を下げて
「すみませんでした!」
そう言ってた。因みに母さんの奢りだったりする
「良いのよ。体格は仕方が無いものよ。それに非番……と言うよりかは私の方は自由にさせた方が良いと上の判断だったりするからね
ロシアの方も普通に警察じゃなくて……お父さんの手伝いだったしね
警察……強いては国としての警察なら手が出せないからね
まぁ、その分……問答無用で呼び出されたら行かないといけないけどね
ただ、それ以外は自由なのよ。本当にこの国……何処か頭のネジが外れてる時があるけど……私も何でか分からないのよね」
おい……そこはわかってて欲しかったなぁ……
「まぁ、そういう事だから安心して」
いや、安心出来ないけど……母さんがそう言うなら仕方が無い……か
「マジで俺は会ってたんだな……」
お前は……
「で、ナンパされて気付いてたのに放置した姉さんは?」
俺が聞くと
「落ち込んでるよ」
そう言って視線を向けると明らかに落ち込んでる姉さん……かっこよくしたかったみたいけど……終夜に取られたからなぁ……
まぁ、良いか
「んで、終夜は何で?」
終夜が俺を見て
「気分転換」
なるほど……
「まぁ、何はともあれ、買い物は終わってないからね。それじゃね」
終夜を置いてそのまま向かった。俺が母さんに言おうとしたら
「今は放ってお来なさい。考え事だって一人の時になりたいことだってあるからね」
そう言われて自然と納得してしまった
「で、俺を女装させてまで連れ回すな」
母さんにそう講義をしてもほぼ無視されて買い物に付き合わされた
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一日が買い物に。次の日にようやくログインした。ゲーム内は仕方が無いとは言え……
「何かドンマイだな」
イスラムにそう言われた
「女性陣て強いんだな……」
改めてそう感じた
「んで、彼女とイアはどうだ?」
イスラムは遠い目をして
「頭脳戦してるさ……そしてその合間に革命軍を潰す為の作戦を練っている」
なるほど……まぁ、聞いた所で追いつけないのは分かってるからな……
「他の帝王機使いはどうなんだ?」
俺が聞くと
「そっちは問題ない。皆自由に生き生きしてる。問題と言えば……こっちに関与出来ない事をしてる事位かな?
まぁ、そこはイギニリアス出身の奴らが制裁しつつ楽しんでるから問題無いだろう」
なるほど……
「なら俺はやる事やるか……面倒だけど」
メールを見て送信しつつゆっくりと立ち上がる
「援軍は?」
肩を竦めて
「必要なら。どの道……革命軍の総戦力するのならイギニリアスの連中がどうにかしてくれるだろ?」
イスラムは納得して
「なら俺達は見ておくだけにしておくさ」
それを聞いて俺は部屋を出た
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帝国の街に来ていた。周囲を見ても確かに革命軍ばかり
それも見回ってるのか二人一組
自由もたまったもんじゃないな……これは……
「さて……始めるか」
屋根に『『希絶水神』水心子正秀【刀光剣影】』の一振を抜いて突き刺した
能力の第一段階である
・周囲を暗闇に落とし闇を作り、亜空間へと仕舞う
能力を発動させた
周囲は騒然としていて革命軍は俺を見つけるな攻撃を仕掛けようとしていた
二段階目の
・情報を偽造した上で全ての情報を闇へと葬り去る
能力が発動し刀の行方が分からなくなる
「まさか、白昼堂々と!」
向かってくるプレイヤーを見て、水心子正秀を一筋横へと薙ぎ払って全てを闇へと染めるのと同時に、無数の黒い刀を生み出し射出し、プレイヤーを黒く崩壊させていく
「やはりと言うべきか……情報なければ役に立たない能力だこと」
屋根から地面に降り立ち歩いた
第三段階の
・刀に刻まれた情報を再現し闇から生み出し生成する
能力が発動
これによって無限に武器を持つ事が出来る
「確かにプロトタイプによっての行き過ぎた能力だ」
歩いて新しく建てられた帝国の王宮へと向かった
暫く歩いてると槍を持ったプレイヤーが居て
「イギニリアス……」
な訳ないか。構えて攻撃態勢に入っている
「聞くがこれはお前の仕業か?」
俺は肩を竦め
「そうだ。今から国を落とす。お前らは俺を殺せば勝ちだ」
構えたのと同時に槍のプレイヤーが向かってくるのを、俺は刀身を暗く染めて振り下げた
「馬鹿か!」
槍が顔をすり抜けたのと同時に振り下ろされた場所……肩から斜めに袈裟懸けで胴体と分かれて切断され、血飛沫を上げながら俺をすり抜けて倒れ込んでいた
「……何……お……」
俺は彼を見てから
「これ、帝王機だろ?。油断したらダメだろ?。持ってるからて」
槍を手に俺はプレイヤーから視線を逸らして
「帝王機は皇帝の遺産だ
お前らには勿体ねぇよ」
そのまま闇の空間へと引きずり込み、そのまま闇の刀でトドメを指した
それと同時に俺の前にプレイヤーがまた……だけど……攻撃態勢よりかは……
「待ってたぜ。何時殺るのか待ち遠しかったけど……いきなりは駄目だろ?」
俺はすれ違い
「そろそろ自由を見せないと……このゲーム進まないだろ?。それと……他のプレイヤーは?」
俺が聞くと
「ん?。大半はイギニリアスでクエスト
革命軍の奴等の殆どはここだな。と、俺はリオだ」
そう言ってきて
「んで、姫は?」
姫……あー、アスモの事か
「彼女なら遊んでるさ。それよりも……」
見上げると壁にもたれ掛かる彼女……レヴィが居て
「まさかお前がこっち側とは思わなかったけど……どう言った風の吹き回しだ?」
彼女は俺を見ると
「私もそのつもりは無かったよ。ただ……自由をさせると言う名目で騙されただけよ」
なるほど……イアか
「で、革命軍を見てどう思った?」
彼女はを起動して
「つまらないわ」
そう言って羽を広げて
「他のプレイヤーの足止めしておくからさっさと終わらせてよね?」
なるほど……こっちの理由か……
『解説』
『名前はまだ無い。無いのは不要かもしれないから』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』